みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
最近のパソコンはSSD化が進み、ハードディスクの物理的な故障による起動トラブルは減少しています。しかし、SSDにも思わぬトラブルが発生することがあります。
先日、川越市のお客様から「パソコンが起動しない」とのご相談があり、調査の結果、M.2 SSDの接触不良が原因と判明しました。
今日はそのサポート事例について詳しく解説していきます。
「M.2 SSDの接触不良でWindowsが不安定」トラブルサポート
お客様の事務所に訪問し、起動しないノートパソコンを確認しました。
パソコンの電源を入れると、すぐにブルースクリーンが表示される。

回復
お使いのPCまたはデバイスは修復する必要があります
必要なファイルがみつからないか、ファイルにエラーがあるため、アプリケーションまたはオペレーティングシステムをロードできませんでした。
ファイル:\windows\system32/winload.efi
エラーコード:0xc0000225
回復ツールを使用する必要があります。インストールメディア(ディスクやUSBデバイスなど)がない場合は、PC管理者またはPC/デバイスの製造元にお問合せください。
もしくは、Windows 11は起動するものの、すぐにフリーズしたり、異なるブルースクリーンが表示されたりして、正常に動作しない状況でした。
Windows回復ツールでチェックディスクを実施するも現状変わらず。
Windowsセーフモードで起動したところ、Windowsが一時的に動作したため、この機会に必要なデータのバックアップを実施しました。
Windowsが不安定になる前にWindowsUpdateが行なわれていたため、Windowsシステムの復元を実施。Windowsは起動するようになったが、動作が非常に遅い。
ブルースクリーンのエラー、動作の不安定さから、ストレージの問題と判断。
パソコンを一旦お預かりし、ノートパソコン内部清掃とM.2 SSDを取り外し、端子部分を丁寧に清掃。再度取り付けたところ、正常に起動するようになりました。

パソコンを再組み立てして動作テストを実施したところ、すべて正常に動作するようになりました。
その後、数週間問題なく動作しているとのこと。原因は、M.2 SSDの接触不良だったようです。
SSDの接触不良は珍しいトラブルですが、予防策として以下を意識すると安心です。
- 定期的にバックアップを取る(外付けHDDやクラウドを活用)
- パソコン内部のホコリを定期的に掃除する
- SSDの健康状態を「CrystalDiskInfo」などのツールで確認する
まとめ
今回のM.2 SSD接触不良によるWindowsの不安定トラブルは、今年に入って2件目の対応でした。
ストレージがSSD化されたことで、ハードディスクのような物理的なディスク障害によるパソコン起動不良の現象は減少傾向にあります。
しかし、SSDにも寿命があり、データの読み書きができなくなる可能性があるため、定期的なバックアップは依然として重要です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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