みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORA 関口です。
Windows11を使用する方も増えていると思いますが、Windows11は同じバージョンでもOSビルドの違いにより異なる動きをすることがあります。
先日、新規セットアップしたWindows11 ProでNAS(ファイルサーバ)の共有フォルダにアクセスしようとしたところ、認証エラーでアクセスできないトラブルが発生しました。
原因を調査した結果、Windows11のネットワーク資格情報の仕様が変わっていたことが原因でした。
今日は「Windows11でNASにアクセスできない」トラブルについて書いていきます。
Windows11 24H2 アップデート後のNAS接続エラー(2024年10月25日追記)
2024年10月にWindows11 24H2アップデートがリリースされました。それ以降「Windows11でNASにアクセスできない」で検索する人が急増しているようです。
Windows11 24H2ではSMB通信仕様が変更されており、その影響でNASに接続できない可能性があります。その問題について別途記事を掲載しましたので合わせてご確認ください。
Windows11でNASにアクセスできない
自宅ではNAS(ファイルサーバ)内に共有フォルダがあり、複数のWindows11から共有フォルダにアクセスしています。
Windows11からNASにアクセスするには、Windows資格情報にサーバ名・ユーザー名・パスワードを登録して、共有フォルダにアクセスしていました。先日、新規にWindows11 Pro(Azure AD登録済み)をセットアップし、NASの共有フォルダにアクセスするためにネットワーク資格情報を入力したところ、以下メッセージが表示されアクセスできないトラブルが発生しました。
指定されたログオンセッションは存在しません。そのセッションはすでに終了している可能性があります
他のWindows11はこれまでの資格情報でNAS 共有フォルダにアクセスできていることから、新規セットアップしたWindows11 Proの問題です。
トラブルが発生しているWindows11 Proの「ネットワーク資格情報の入力画面」のユーザー名入力欄がユーザー名からメールアドレスに変わっています。
調査した結果、資格情報がメールアドレスと表示されているときは、ユーザー名を【ユーザー名¥ユーザー名】と入力する必要があるようです。
■参考サイト(IO DATA)
https://www.iodata.jp/support/qanda/answer/s31035.htm
試しに、新しいWindows11 Proで資格情報を以下のとおり入力したところNAS 共有フォルダにアクセスできました。
Windows11の同じバージョンでも、OSビルドのちがい、AzureAD登録の有無等でネットワーク資格情報の入力内容が変わるようです。
どういうちがいでネットワーク資格情報の仕様が変わるのか不明ですが、ネットワーク資格情報に「メールアドレス」と表示されたときは【ユーザー名¥ユーザー名】を入力すると覚えておいた方がよさそうです。
まとめ
過去にもWindows Update後に、ネットワーク資格情報が消えてNAS 共有フォルダにアクセスできない不具合が発生しました。
今回のネットワーク資格情報のちがいは、すべてのWindows11ではなくとある条件のWindows11で発生している模様です。
しかし、今後のWindows11のアップデートによりWindows資格情報がメールアドレスを求められるようになることも考えられます。
その場合、【ユーザー名¥ユーザー名】に変更することでアクセスできますのでお試しください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント