みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市の ITサポートSORA の関口です。
Windows 10 のサポート終了に伴い、Windows 11 への切り替えを検討されている方も多いのではないでしょうか。
私のところでも、Windows 10 から Windows 11 への買い替えサポートのご依頼を多くいただいています。
そのサポートを行う中で、Windows 11 におけるウイルス対策ソフトの“落とし穴”を感じることがありました。
今日は、その経験から「ウイルス対策ソフトは必ずしも入れるべきではない理由」と、購入直後に行うべき設定について解説します。
なぜウイルス対策ソフトは不要なのか?

一昔前までは「Windowsには必ず市販のウイルス対策ソフトを入れましょう」と言われていました。
しかし、Windows 10 以降には Microsoft Defender(旧名称:Windows Defender) が標準搭載され、無料でウイルスやマルウェアからPCを守ってくれます。
Microsoft Defenderは、世界的なセキュリティ評価機関のテストでも市販ソフトと同等レベルの評価を受けています。
そのため、特別な理由がなければ 追加のウイルス対策ソフトは不要 です。
他ソフトを入れると逆効果になる理由
Microsoft Defender には大きな欠点があります。
それは、他のウイルス対策ソフトをインストールすると、自動的に無効化される ことです。
さらに厄介なのは、富士通・NEC・DELL・HPなどのパソコンには、McAfee や Trend Micro といったウイルス対策ソフトの試用版が、あらかじめ入っている場合が多いことです。

例えば、現在とある企業様にHP製のWindows 11ビジネス用ノートPCを導入しましたが、このモデルにも例外なくMcAfeeの試用版が入っていました。


このまま使い続けると、期限切れ後にライセンス購入を促す画面が出る → 購入しないと更新されず保護が停止 → Defenderも無効化されたまま という、本末転倒な状態になります。

更新をクリックすると契約画面が表示されます。

繰り返しになりますが、Windows 10 以降には Microsoft Defender(旧名称:Windows Defender) が標準搭載され、無料でウイルスやマルウェアからPCを守ってくれます。そのため、特別な理由がなければ 追加のウイルス対策ソフトは不要 です。
試用版 McAfee アンインストール手順
これまで多くのWindows 11をセットアップしてきましたが、この試用版インストール状態はほぼ全メーカーで同じです。
そのため、新品PCを購入したら以下を確認し、試用版がインストールされていたら削除しましょう。
[設定] → [アプリ] → [インストールされているアプリ] を開く

「McAfee」や「ウイルスバスター(Trend Micro)」など試用版ソフトがあるか確認、見つかった場合はアンインストール

削除するをクリック(McAeeを削除するとMicrosoftDefenderが有効になるにも関わらず脅しが入ります)

続いて削除する

Windows再起動後、MicrosoftDefenderが有効になったことを確認する。

まとめ
- Windows 11にはMicrosoft Defenderが標準搭載されており、市販ソフトと同等レベルの保護性能がある
- 他のウイルス対策ソフトを入れるとDefenderが無効化され、期限切れ時にセキュリティが低下する
- PC購入時に入っている試用版は必ずアンインストールし、Defenderを有効化する
Windows 11への切り替えを予定している方は、この設定を最初に行うことで、安全性を保ちながら余計なコストも削減できます。
初心者の方でも簡単にできる作業なので、ぜひ参考にしてください。
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