みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
最近、Outlook New(新しいOutlook)に関するご相談が増えております。
その主な理由は以下の3点です。
- 2024年末にWindowsメールがOutlook Newに統合される予定
- 従来のOutlookアプリ版にOutlook Newの切替えボタンが表示されている
- Windows 11のタスクバーにOutlook Newのアイコンが標準で設置されている
今回は、Outlook NewでのPOP設定について詳しくご説明します。
新しいOutlookでのPOP設定手順
先日、あるお客様から「WindowsメールからOutlook New(新しいOutlook)に切り替えたら、メールが受信できなくなった」というご相談がありました。
原因は、メールサーバがPOPのみの対応だったため、Outlook Newでアカウントの切替えに失敗したためでした。
このお客様のケースのように、メールサーバーがPOP方式にしか対応していない場合は、従来のOutlook(Classic)かOutlook NewでPOP設定を行う必要があります。
Outlook Newリリース当初は、アプリ自体がPOP方式に対応していませんでしたが、現在リリースされているバージョンではPOPでのメール受信に対応しています。
ただし、WindowsメールからOutlook Newへの自動移行では、POP設定の移行に不具合があり、エラーが発生します。
また、Outlook NewのPOP設定が複雑なため、以下にその手順をご紹介します。
Outlook Newを起動する。
設定画面からアカウントの追加をクリックする。
アカウント設定画面でPOPアカウント(POPで送受信するメールアドレス)を入力する。
パスワード画面で「プロバイダーを選択」をクリックする。
メールプロバイダーの一覧から「POP」を選択する。
POPアカウントを同期する画面で「続行」をクリックする。
しばらくするとエラー画面が表示されるので、「高度なセットアップ」をクリックする。
メールプロバイダーの一覧から「POP」を選択する。
POPアカウントのPOP・SMTPサーバーとパスワードを入力する。
POPアカウントを同期する画面で再度「続行」をクリックする。
「成功」と表示されたら設定完了。
Outlook NewでPOPアカウントのメールが表示されることを確認する。
まとめ
複数のお客様に「なぜ、このタイミングでOutlook Newに切り替えたいのですか?」とお聞きすると、「Windowsメールに2024年末まで警告文が表示された」や「従来のOutlook(Outlook Classicアプリ版)が使えなくなる」という回答が多くありました。
従来のOutlook(Outlook Classicアプリ版)は2025年以降も使用可能だと思われますが、画面右上にOutlook Newへのスイッチボタンが表示されていることから、マイクロソフトがいずれOutlook Newへの統合を目指していることがうかがえます。
しかし、Outlook NewでIMAPやPOP方式を設定すると、従来のメールシステムの仕様とは異なり、「Microsoft Cloud」という仕組みが介在するようです。このMicrosoft Cloudの詳細な仕様は現時点で不明確です。
メールシステムの仕様変更を知らずに、IMAPやPOPでOutlook Newを使い続けると、将来的にクラウドストレージの容量が一杯になり、OneDriveと同様に追加料金を要求される可能性があります。
そのため、不安な方は従来のOutlook Classicを使用するか、Thunderbirdなど別のメールアプリの使用を検討することをおすすめします。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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