みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
2025年7月に入り、Outlook(クラッシク)やOneDriveに関するご相談が急増しています。
「Windows Update後にOutlookが消えた」「Windowsのバックアップを有効にしたらOutlookが使えなくなった」といった内容が目立ちます。
今回は、都内のお客様からいただいた「Outlookにライセンス認証エラーが表示され、メール送受信ができない」というご相談について、実際の対応事例をご紹介いたします。
Outlookで「サインイン」や「ライセンスエラー」が表示され、メールの送受信ができない

ご相談いただいたお客様から詳しくお話を伺うと、
「いつも通りWindowsを起動してOutlookを開こうとしたら、Outlookのアイコンが見つからなかった。いろいろと操作していたら起動はできたものの、今度はライセンスエラーが表示されて使えなくなった」
とのことでした。
リモートサポートで状況を確認したところ、パソコンには Microsoft 365版のOutlook がインストールされており、Microsoft 365に対応したアカウントが登録されていないためライセンス認証エラーが発生していました。
お客様は「Officeプリインストール版のPCを使用していて、Microsoft 365は契約していない」とのこと。
アプリ一覧を確認すると、プリインストール版のOfficeが削除され、代わりにMicrosoft 365版がインストールされていました。

おそらくこれはWindows Updateの影響と考えられます。
解決までの流れ

- Microsoftアカウントページでライセンス状況を確認
→ プリインストール版のOfficeライセンスが確認できました。 - 正規のOfficeを再インストール
→ MSアカウントページより、ライセンスに合ったOfficeをインストール。 - Outlookの初期設定を再構成
→ ライセンスエラーは解消され、無事メールの送受信が可能に。
まとめ:OneDriveとOutlook(特にPOP設定)の相性に要注意
改めてお伝えしますが、2025年7月に入ってから、OutlookやOneDriveに関する不具合のご相談が非常に増えています。
特に注意が必要なのが、Windows 11で表示される「OneDriveによるバックアップ案内」です。これに従って設定を進めると、ユーザーが意図しないうちにバックアップが有効化され、Outlookの動作に影響を及ぼすケースが多くなっています。
とくにOutlookをPOP設定で使用されている方は、OneDriveと連携することでメールデータの保存先が変わり、送受信トラブルが発生するリスクがあります。
これは技術的な問題というより、OneDriveの利用を促進したいマイクロソフト側の設計方針によるものとも考えられます。
注意喚起や選択肢の提示が十分でないまま設定が変更されてしまう現状は、ユーザー視点では非常に困惑を招くものです。
最後に
Outlookが急に使えなくなった場合や、サインイン・ライセンスエラーが表示された場合は、無理に設定を変えたりせず、一度状況を整理してみてください。
当サポートでは、こうしたOutlookやOneDriveの不具合にも迅速に対応しております。お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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