OneDriveとOutlookで不具合が起こる理由と対策

みなさん、こんにちは。

埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口剛史です。

2023年になってから「Outlookが起動しない等」のOutlook関連のトラブル相談が数多くあり、リモートサポートで対応したところ、すべてOneDriveのバックアップ機能が原因でした。

以前よりOutlookとOneDriveの組み合わせに不具合がありましたが、最近になってから相談件数が増えているのは、OneDriveのバックアップ機能を有効化する人、Windows11に買い換える人が増えているからだと考えられます。

2023年3月時点でOutlookとOneDriveの問題は改善されておらず、今後もトラブルが発生する可能性がありますので、改めて「OneDriveとOutlookので不具合が起こる理由」と対策についてまとめます。

目次

リモートサポート

OneDriveとOutlookで不具合が起こる理由

Outlookの起動が遅い

OneDriveとOutlookでの不具合は以下の2つの条件が重なると発生します。

  • OutlookをPOP3方式でメールを受信している
  • OneDriveのバックアップ機能が有効になっている

上記条件でトラブルが発生する理由は、OutlookのPSTファイル(Outlook用ファイル)がOneDriveに同期されてしまうからです。

OutlookのPOP3受信方式とは

Outlookのファイル保存先

メールの受信方法にはPOP3方式とIMAP方式とExchange方式の3つに分かれます。

POP3での受信方式が以前から使われており、パソコンメールを長く使っている人ほどPOP3で受信するようOutlookが設定されています。

OutlookをPOP3で初期設定するとOutlook PSTファイルがDocument/Outlookフォルダ/に保存されます。

OneDriveのバックアップ機能とは

OneDriveのバックアップ機能

OneDriveは、マイクロソフトのクラウドサービスです。無料のMSアカウントで5GBまで保存できます。

OneDriveにはバックアップ機能があり、バックアップ機能を有効になると以下のフォルダが自動的にインターネット上のクラウドフォルダと同期します。

  • デスクトップ(PATH:/user/desktop)
  • ドキュメント(PATH:/user/document)
  • ピクチャ(PATH:/user/picture)

Windows11ではOneDriveとバックアップ機能が標準化されており、Windows11を初期設定まま使うとOneDriveとバックアップ機能が動作します。

Windows10ではOneDriveは有効化されてもバックアップ機能はオプション設定でしたが、最近になりOneDriveの通知でバックアップを促されるようになり、バックアップ機能を有効化してしまう人が増えています。

OneDriveのバックアップ機能を有効にするとパスが以下のように変わります。

・デスクトップ(PATH:/user/OneDrive/desktop)

・ドキュメント (PATH:/user/OneDrive/document)

・ピクチャ (PATH:/user/OneDrive/picture)

OneDriveとOutlookで不具合が起こる原因

OutlookをPOP3で設定すると/DocumentフォルダにOutlookファイルが保存されます。

OneDriveでバックアップ機能を有効にするとDocumentフォルダが同期対象となります。

本来、OneDriveの仕様ではOutlook PSTファイルは同期対象外であり、Outlook PSTファイルが含まれると同期エラーになるようになっています。

しかし、この機能がうまく動作しておらず、条件によってはOutlook PSTファイルがOneDriveに同期されてしまう。

特にWindows11を初期設定した後にOutlookでPOP3受信設定をするとOutlook PSTファイルがOneDriveに同期されます。

Outlookは1通メールを送受信するだけでPSTファイルが更新され、OneDriveはファイルが更新される度にクラウドと同期しようとする。

OutlookによるPSTファイル更新とOneDriveによるPSTファイルの同期処理が重なると、Outlookが起動しない、メール受信ができないなどのトラブルの原因となる。

OneDriveとOutlookの不具合を回避する方法

繰り返しになりますが、OneDriveとOutlookの不具合は以下条件が重なると発生します。

  • OutlookをPOP3でメールを受信している
  • OneDriveのバックアップ機能が有効になっている

問題を回避するには上記2つの条件を変える必要があり、その為に以下の方法が考えられます。

  1. Outlookでのメール受信方式をIMAP・Exchange方式に変更する
  2. OneDriveのバックアップ機能を停止する
  3. OutlookのPSTファイルの保存先をDocument以外に変更する

どの方法がベストなのかは、パソコンやOutlookの使い方により変わります。

ここでは3のOutlookのPSTファイルの保存先変更方法について簡単に説明します。

OutlookのPSTファイルを別の場所に保存する。

設定方法は以下のとおり。

この設定変更はOutlookが使えなくなるリスクが伴います。ご自身の判断と責任において設定変更をしてください。

みなさん、こんにちは。

埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口剛史です。

2023年になってから「Outlookが起動しない等」のOutlook関連のトラブル相談が数多くあり、リモートサポートで対応したところ、すべてOneDriveのバックアップ機能が原因でした。

以前よりOutlookとOneDriveの組み合わせに不具合がありましたが、最近になってから相談件数が増えているのは、OneDriveのバックアップ機能を有効化する人、Windows11に買い換える人が増えているからだと考えられます。

2023年3月時点でOutlookとOneDriveの問題は改善されておらず、今後もトラブルが発生する可能性がありますので、改めて「OneDriveとOutlookので不具合が起こる理由」と対策についてまとめます。

心理カウンセリング空

OneDriveとOutlookで不具合が起こる理由

Outlookの起動が遅い

OneDriveとOutlookでの不具合は以下の2つの条件が重なると発生します。

  • OutlookをPOP3方式でメールを受信している
  • OneDriveのバックアップ機能が有効になっている

上記条件でトラブルが発生する理由は、OutlookのPSTファイル(Outlook用ファイル)がOneDriveに同期されてしまうからです。

OutlookのPOP3受信方式とは

Outlookのファイル保存先

メールの受信方法にはPOP3方式とIMAP方式とExchange方式の3つに分かれます。

POP3での受信方式が以前から使われており、パソコンメールを長く使っている人ほどPOP3で受信するようOutlookが設定されています。

OutlookをPOP3で初期設定するとOutlook PSTファイルがDocument/Outlookフォルダ/に保存されます。

OneDriveのバックアップ機能とは

OneDriveのバックアップ機能

OneDriveは、マイクロソフトのクラウドサービスです。無料のMSアカウントで5GBまで保存できます。

OneDriveにはバックアップ機能があり、バックアップ機能を有効になると以下のフォルダが自動的にインターネット上のクラウドフォルダと同期します。

  • デスクトップ(PATH:/user/desktop)
  • ドキュメント(PATH:/user/document)
  • ピクチャ(PATH:/user/picture)

Windows11ではOneDriveとバックアップ機能が標準化されており、Windows11を初期設定まま使うとOneDriveとバックアップ機能が動作します。

Windows10ではOneDriveは有効化されてもバックアップ機能はオプション設定でしたが、最近になりOneDriveの通知でバックアップを促されるようになり、バックアップ機能を有効化してしまう人が増えています。

OneDriveのバックアップ機能を有効にするとパスが以下のように変わります。

・デスクトップ(PATH:/user/OneDrive/desktop)

・ドキュメント (PATH:/user/OneDrive/document)

・ピクチャ (PATH:/user/OneDrive/picture)

OneDriveとOutlookで不具合が起こる原因

OutlookをPOP3で設定すると/DocumentフォルダにOutlookファイルが保存されます。

OneDriveでバックアップ機能を有効にするとDocumentフォルダが同期対象となります。

本来、OneDriveの仕様ではOutlook PSTファイルは同期対象外であり、Outlook PSTファイルが含まれると同期エラーになるようになっています。

しかし、この機能がうまく動作しておらず、条件によってはOutlook PSTファイルがOneDriveに同期されてしまう。

特にWindows11を初期設定した後にOutlookでPOP3受信設定をするとOutlook PSTファイルがOneDriveに同期されます。

Outlookは1通メールを送受信するだけでPSTファイルが更新され、OneDriveはファイルが更新される度にクラウドと同期しようとする。

OutlookによるPSTファイル更新とOneDriveによるPSTファイルの同期処理が重なると、Outlookが起動しない、メール受信ができないなどのトラブルの原因となる。

OneDriveとOutlookの不具合を回避する方法

繰り返しになりますが、OneDriveとOutlookの不具合は以下条件が重なると発生します。

  • OutlookをPOP3でメールを受信している
  • OneDriveのバックアップ機能が有効になっている

問題を回避するには上記2つの条件を変える必要があり、その為に以下の方法が考えられます。

  1. Outlookでのメール受信方式をIMAP・Exchange方式に変更する
  2. OneDriveのバックアップ機能を停止する
  3. OutlookのPSTファイルの保存先をDocument以外に変更する

どの方法がベストなのかは、パソコンやOutlookの使い方により変わります。

ここでは3のOutlookのPSTファイルの保存先変更方法について簡単に説明します。

OutlookのPSTファイルを別の場所に保存する。

設定方法は以下のとおり。

この設定変更はOutlookが使えなくなるリスクが伴います。ご自身の判断と責任において設定変更をしてください。

Outlookを立ち上げ「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」をクリック

Outlookの設定変更

「データファイル」タブからPSTファイルの保存先を確認し「ファイルの場所を開く」をクリック

Outlookの設定変更

Outlookの設定変更

Outlookを閉じる。エクスプローラを1階層上げて「Outlookファイル」のフォルダをコピーする

Outlookの設定変更

OneDriveバックアップの対象外の場所に「Outlookファイル」フォルダを貼り付ける

Outlookの設定変更

再びOutlookを立ち上げて、「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」をクリック

Outlookの設定変更

「メール」→「フォルダーの変更」をクリック

Outlookの設定変更

「新しいOutlookデータファイル」をクリック

Outlookの設定変更

先ほど貼り付けた「Outlookファイル」フォルダの中から、該当PSTファイルを選択

Outlookの設定変更

「データファイル」タブでファイルパスが変わったことを確認し、上記で選択したPSTファイルを「既定に設定」をクリック

Outlookの設定変更

1度メールの送受信を行いエラーが発生しないことを確認し、Outlookを1度閉じる

再度Outlookを立ち上げて「データファイル」タブから「古いPSTファイル」を削除

Outlookの設定変更

上記をOutlookに設定されているPOPメールアカウント分を繰り返す。

最後にOneDrive/ドキュメント/Outlookファイル フォルダを削除する。Outlookの設定変更

まとめ

OneDriveは仕様を理解し正しい設定をすれば、大変便利な機能です。

私は長らくOneDriveを使用していますが1度もOneDriveで問題が起きたことはありません。

しかし、多くの方のパソコンでOneDriveやOutlookで問題が発生してしまうのは、以下3つの原因があるからだと思います。

  • 初期設定のまま使うとOutlookのPSTファイルがOneDriveの同期対象となること
  • OneDriveのバグ?でPSTファイルを同期してしまうこと
  • マイクロソフト社がユーザーにOneDriveの機能についてしっかり説明していないこと

マイクロソフト社も上記問題に気づいているようで、OneDriveでPSTファイルを同期しても問題が起こらないような処置がされているようにも思いますが、その処置がうまくいっていなようにサポートをしていて感じます。

Windows11では初期設定でOneDriveとバックアップ機能とファイルオンデマンド機能が有効化されています。

このままWindows11への買い換えが進むにつれて、Windows11・OneDriveのトラブルは広がっていくように感じます。

早い段階での情報周知と仕様変更を望みます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

Outlookを立ち上げ「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」をクリック

Outlookの設定変更

「データファイル」タブからPSTファイルの保存先を確認し「ファイルの場所を開く」をクリック

Outlookの設定変更

Outlookの設定変更

Outlookを閉じる。エクスプローラを1階層上げて「Outlookファイル」のフォルダをコピーする

Outlookの設定変更

OneDriveバックアップの対象外の場所に「Outlookファイル」フォルダを貼り付ける

Outlookの設定変更

再びOutlookを立ち上げて、「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」をクリック

Outlookの設定変更

「メール」→「フォルダーの変更」をクリック

Outlookの設定変更

「新しいOutlookデータファイル」をクリック

Outlookの設定変更

先ほど貼り付けた「Outlookファイル」フォルダの中から、該当PSTファイルを選択

Outlookの設定変更

「データファイル」タブでファイルパスが変わったことを確認し、上記で選択したPSTファイルを「既定に設定」をクリック

Outlookの設定変更

1度メールの送受信を行いエラーが発生しないことを確認し、Outlookを1度閉じる

再度Outlookを立ち上げて「データファイル」タブから「古いPSTファイル」を削除

Outlookの設定変更

上記をOutlookに設定されているPOPメールアカウント分を繰り返す。

最後にOneDrive/ドキュメント/Outlookファイル フォルダを削除する。Outlookの設定変更

まとめ

OneDriveは仕様を理解し正しい設定をすれば、大変便利な機能です。

私は長らくOneDriveを使用していますが1度もOneDriveで問題が起きたことはありません。

しかし、多くの方のパソコンでOneDriveやOutlookで問題が発生してしまうのは、以下3つの原因があるからだと思います。

  • 初期設定のまま使うとOutlookのPSTファイルがOneDriveの同期対象となること
  • OneDriveのバグ?でPSTファイルを同期してしまうこと
  • マイクロソフト社がユーザーにOneDriveの機能についてしっかり説明していないこと

マイクロソフト社も上記問題に気づいているようで、OneDriveでPSTファイルを同期しても問題が起こらないような処置がされているようにも思いますが、その処置がうまくいっていなようにサポートをしていて感じます。

Windows11では初期設定でOneDriveとバックアップ機能とファイルオンデマンド機能が有効化されています。

このままWindows11への買い換えが進むにつれて、Windows11・OneDriveのトラブルは広がっていくように感じます。

早い段階での情報周知と仕様変更を望みます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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