AIに「仕事」は奪われない。私たちが「目的」を失わない限り。

みなさん、こんにちは。 埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。

2026年現在、私たちの社会にはものすごい勢いでAI技術が浸透しています。 AIは単なる「便利な道具」から、社会の「OS(基盤)」や、物事を判断するための「頭脳」へと姿を変えつつあります。

テレビCMでもAI機能をうたったアプリケーションの宣伝が増え、ネット動画を開けば、各AIの性能比較や効率的な使い方のノウハウなど、AIの話題を見ない日はありません。

私自身、日々の業務でAI(主にGemini)を活用していますが、このままAIが社会に浸透していった先には一体何が待っているのだろうか……と、最近ある種の「違和感」を覚えるようになりました。

今日は、その違和感の正体について書いていきます。


目次

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私がAIを使うようになってからの変化(メリット・デメリット)

AIのメリット

まず、私自身がGeminiなどの生成AIを使うようになって実感しているのは、圧倒的な「便利さ」です。

例えば、今読まれているこのブログも、下書きをAIに「校正」させたり、内容に合ったイラストを描いてもらったりしています。おかげでブログ運営のハードルはだいぶ下がりました。

また、仕事ではGoogle Workspaceの「NotebookLM」を活用しています。

自分が「必要・正しい」と思える確かな情報を読み込ませ、AIに解析させることで、非常に精度の高い情報がピンポイントで抽出できるため、ビジネスの強力なパートナーになっています。

AIのデメリット

その反面、最近は「とりあえずAIに投げかけてみる」という行動が増えました。

ある程度の情報を集めたら、まずはAIに投げて、綺麗にまとめてもらう。効率的ではあるのですが、これを続けていると、人間が本来持っている「情報を咀嚼(そしゃく)し、まとめる能力」は確実に衰えていくだろうと感じています。

また、以前はGeminiの回答に少しでも違和感があると、すぐにChatGPTにも同じ質問をしてしまうことがありました。そして、困ったことに、AIごとに異なる回答が返ってくることが多いのです。

そうなると、「どっちのAIが正しいのだろう?」と、AIの顔色をうかがうような思考パターンに陥ってしまいます。

これは人間として非常によくない傾向だと思い、最近は迷いをなくすために、あえてGemini1本に絞って使うようにしています。


AI浸透による社会の変化(身近な現場から)

私は普段、ITサポートと並行して「カウンセリング」の仕事もしています。 実はその両方の現場で、AIの浸透による分かりやすい変化を感じています。いくつか具体的な実例をご紹介します。

良い変化:相談者の「自己理解」が加速している

カウンセリングの本質の一つは、相談者の方の心を整理し、心の奥底にあるモヤモヤを「言語化」していくことです。

最近、カウンセリングを申し込まれる方の中に、「事前にAIと対話して、ある程度自分の心を整理してから来ました」という方が増えています。

みなさん一様に、「AIと対話して頭では理解できたけれど、最後の最後がどうしても腑に落ちなくて……」という状態でお越しになります。

ここで面白いのは、AIと一度対話してから申し込む人と、そうでない人の間に、明確な差が生まれ始めているということです。

AIと対話してくる方の特徴は、すでに「ある程度の自己理解」ができている点にあります。

そのため、実際のカウンセリングでは、複雑に絡まったパズルの「最後の1ピース」を一緒に解くような感覚で、非常にスムーズに深い話へと進むことができます。

将来的には、AIによるカウンセリングも一般的なものになっていくでしょう。

ただし、その「最後の1ピース」だけは、AIには解くことができないと私は感じています。

なぜなら、そこには情報や論理だけでは割り切れない、人間生身の感情や記憶が関係しているからです。

悪い変化:AIの言うことを鵜呑みにして、さらに状況が悪化する

一方で、ITサポート の現場では、AIの浸透による「悪い変化」も目立つようになってきました。

最近特に増えているのが、「トラブルが起きたのでAIに聞いて、その通りに設定を変えたら、さらに状況が悪化した」というご相談です。

パソコンでトラブルが発生した際、まずはAIに解決策を聞いてみる。

それはいいのですが、AIの言われた通りに深いシステム設定などを変更してしまい、それでも治らないからと、さらに指示通りに設定をいじり重ねてしまう。

その結果、最後は修復が難しいほど「訳がわからない状況」になって、私のところに駆け込んでこられます。

この悪い変化の本質は、「自分で考えることをやめ、AIの指示を検証せずに鵜呑みにして行動してしまう」ところにあります。

そして恐らく、この現象はITトラブルに限らず、これからの社会のあらゆる場面で発生していくはずです。


AIが仕事を奪うのか、それとも人間がAIに役割を任せるのか?

ここで少し、AIの進化の歩みと、これからの未来について考えてみたいと思います。

今や当たり前になったChatGPTやGeminiなどの生成AIが、一般社会に爆発的に普及したのは約2〜3年前(2023年頃)のことでした。それからの数年間、AIは私たちの想像を超えるものすごい勢いで発達を続けています。

現在のAIは、文章(情報)の整理や、イラスト・写真の生成など、主に「デジタルデータ化できる領域」を得意としています。

しかしこれからは、AIの「知能」と「ロボット」を組み合わせ、現実社会の中で「モノ」として自律的に活動しはじめる時代がやってきます。いわゆる「フィジカルAI(物理空間で動くAI)」の登場です。

車の自動運転、工場での精密な組み立て、物流倉庫での仕分け、さらには介護や医療の現場など、AIがスマホやパソコンの画面を飛び出して、現実の「肉体(ロボット)」を持って動き出す未来は、もうすぐそこまで来ています。

そうなったとき、世間でよく言われる「AIが人間の仕事を奪うのか?」という問いが、いよいよ本格的な現実として迫ってきます。

個人的には、AIができる仕事(業務)は、これからどんどん置き換わっていくと思っています。

例えば、一昔前の駅の改札には「駅員さん」がいて、人の手で切符を切っていました。それが磁気式の自動改札機に代わり、今ではタッチ式のICカードが主流です。結果として、切符を切る駅員さんという役割はなくなりました。

このような技術の進化による仕事(業務)の変化は、いつの時代にも起きてきたことです。AIの発達によって同じことが起きるのも、歴史の必然と言えます。

ただ、AIがこれまでの技術進化と決定的に違う点が1つあります。

それは、これまでの進化が「仕事の業務の機械化」だったのに対し、AIの進化は「仕事をする人間そのものの置き換え」につながるという点です。

昔の駅員さんも、今のIC改札機も、やっていることは「キップ(乗車資格)を確認する」という『処理』の自動化でした。そのため、駅の案内やトラブル対応などをする「駅員」という仕事自体がなくなったわけではありません。

しかし、もし駅構内や電車の乗り降りをすべて監視カメラで追い、その判断をすべてAIが行うようになれば、いよいよ駅員という仕事そのものが社会から消滅することになります。

そしてこれから、そのような「人間の置き換え」が至る所で起こるかもしれません。

その時に大事になるのが、「そもそも仕事とは何か?」という問いです。

私は、仕事とは単に「特定の業務をこなすこと」ではなく、「自分という存在を通して、誰かに価値やサービスを提供すること」にあると考えています。

その為に仕事では以下のような本質が大事になります。

  • 人と信頼を築くこと
  • 仕事の責任を負うこと
  • 相手の不安を受け止めること
  • 最後まで成し遂げること

その本質を私たちが忘れなければ、AIが人間の仕事を奪うことなど絶対にできないはずです。

ただ、そうした本質を忘れて、AIに目先の「業務効率化」ばかりを求めると、いつの間にか「AIを使うこと自体が目的化」していきます。そしてAIを使うことが目的化すると、人間はAIの出す情報を疑わなくなってしまいます。

その結果、人間はAIに思考を依存するようになり、最終的には「人間がAIに支配されてしまう」のではないでしょうか。

本当の問いは、「AIが仕事を奪うか」ではなく、「私たち人間が、どこまでの業務をAIに『任せる』のか?」という、人間の選択にあるはずなのです。

AI時代に最も重要なのは、「性能の高いAIを選ぶことではなく、自分の目的と責任を見失わないこと」にあるのだと思います。


まとめ:今問うべきは、ツールの性能ではなく「自分の目的意識」

カウンセリングの現場で「AIの正解と、自分の感情のズレ」に悩み、最後の1ピースを求めて来談される方。 そして、ITサポートの現場で「AIの指示通りに動いて、泥沼にはまってしまう」方。

この2つの事例が教えてくれるのは、「AIがどれだけ優秀になろうとも、最後に判断し、その結果の責任を背負うのは人間でなければならない」という、ごく当たり前の事実です。

今の時代、私たちは「どのAIが素晴らしいか」「どうすれば効率的か」という手段ばかりに目を奪われがちです。

しかし、本当に大切なのは「自分はどんな目的で動いているのか?」という、自分自身の内側にある目的意識ではないでしょうか。

AIは、目的地へ早くたどり着くための強力な「翼」になります。

しかし、目的地そのものをAIに決めてもらうようになったとき、人間は人間であるための思考をやめてしまうのだと思います。

だからこそこれから大切になるのは、

  • 自分で問いを立てること
  • 違和感を大切にすること
  • 最後は自分で決めること
  • 結果の責任を引き受けること

それこそが、AIが当たり前になった2026年の社会を、私たちが人間らしく生き抜くための鍵になるのではないでしょうか。

みなさんは、日々の生活の中で「あえてAIに頼らず、自分の頭で悩み抜く聖域」を持っていますか?

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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