みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口剛史です。
Windowsは常にUpdateを繰り返していますが、Updateしたことで知らずうちに仕様が変わることがあります。
先日、お客様より「デスクトップに保存してあるExcelマクロ付きファイルが開けなくなった」とのご相談をいただきました。
状況を確認したところ、Excelマクロ実行の仕様が変わった?ことが原因でした。
今回は「マクロが無効化されました」と警告が表示されExcelマクロが開けないトラブルサポートについて書いていきます。
「マクロが無効化されました」と警告が表示されExcelマクロが開けないトラブルサポート
お客様のパソコンを確認したところ、デスクトップ上に保存してあるExcelマクロ付きファイルを開くと以下メッセージが表示されてマクロが実行できない状況でした。
マクロが無効化されました。信頼済みドキュメントの設定が変更されました。このファイル内のすべてのコンテンツの実行が許可されているわけではありません。トラストセンターの設定を確認するか、IT管理者にお問合せください。
このマクロ付きExcelファイルは、社内ファイルサーバ内に保存してあったファイルをコピーしてデスクトップに貼り付けたファイル。
2022年9月、Excelマクロの実行条件の仕様が変わり、信頼されていないファイルサーバ上のマクロファイルを実行すると自動的に無効化されるようになりました。
ファイルサーバからExcelマクロファイルをPCのデスクトップ・ドキュメント等にコピーすると、そのExcelマクロは実行できました。
しかし、最近になりファイルサーバ等からデスクトップ等にコピーしたExcelマクロの実行もブロックされるようになったと考えられます。
「信頼済みドキュメントの設定が変更されました」メッセージを回避する手順
信頼済みドキュメントの設定が変更されました。このファイル内のすべてのコンテンツの実行が許可されているわけではありません。トラストセンターの設定を確認するか、IT管理者にお問合せください。
上記のマクロ実行フローにより「信頼されていない場所」でExcelマクロを実行しようとすると上記メッセージが表示されマクロが無効化されます。
よって、Excelマクロ付きファイルが保存されている場所を「信頼された場所」として認識させることで警告メッセージを回避できます。
手順は以下のとおりです。
Excelのオプションを開く
「トラストセンター」 → 「トラストセンターの設定」の順でクリック
左側メニューの「信頼できる場所」をクリック
「新しい場所の追加」をクリック
Microsoft Officeの信頼できる場所画面で「参照」を左クリック
Excelマクロ付きファイルが保存されているフォルダを指定(例:デスクトップ)する
この場所のサブフォルダも信頼するにチェックをつけてOKをクリック
トラストセンターを閉じる。Excelマクロ付きファイルが開けること確認する。
まとめ
インターネット上で猛威を振るったエモテットウイルスはOfficeのマクロ機能を使ってパソコンにウイルスを侵入させました。
その対策として、ExcelやOfficeマクロの実行の仕様を厳しくしようとしています。
仕様を厳しくするのは問題ないのですが、いつの間にか仕様が変わって、これまで開けていたファイルが開けなくなることは問題だと思います。
これからもWindowsやOfficeはUpdateを繰り返していきます。
その際にどのような仕様変更があり、どのような対策をするべきかといった内容を伝えるようなサイトがあるといいのかなと思いました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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