みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口剛史です。
最近はOneDriveに関するトラブルの相談をよくいただきます。
先日、「Excel VBA(マクロ)で動作するアプリが動かなくなった」というご相談をいただきました。
調査した結果、OneDriveのバックアップ機能が原因であることがわかりました。
今日は、そのことについて書いていきます。
Excel VBAエラー 52が表示されるトラブルサポート
先日、「Excel VBAで動作するアプリが動かなくなった」というご依頼をいただきました。
リモートサポートでパソコンを確認すると、Excelファイルを起動すると「実行時エラー 52 ファイル名または番号が不正です」と表示され、VBAが動作しません。
Excelファイルはデスクトップに保存されており、OneDriveのバックアップ機能が動作しています。
そのため、Excelファイルのパスは以下のようになっています。
実行時エラー 52はファイルパスに関連していますので、ExcelファイルをOneDrive以外のパスに保存したところ、正常に動作することを確認しました。
「実行時エラー 52 ファイル名または番号が不正です」の原因は、OneDriveのバックアップ機能を有効にしたことで、デスクトップに保存してあったExcelファイルのパスが変わり、VBAが正常に動作しなくなったことです。
よって、上記の原因による対策は以下の2つです。
- OneDriveのバックアップ機能を無効にする
- Excel VBAファイルをデスクトップ・ドキュメント以外の場所に移動する。
OneDriveのバックアップを勧める通知が表示され、「はい」をクリックしたことで、意図せずにパスが変わってしまったようですので、今回はOneDriveのバックアップ機能を無効にしました。
バックアップ無効後、デスクトップ上でExcel VBAが動作することを確認しました。
OneDriveバックアップ機能有効のまま、ExcelVBAファイルを動作させる場合は、下記のようにデスクトップ・ドキュメント外にExcel VBAファイルを移動すれば使えます。
まとめ
OneDriveは正しく使えば、とても便利な機能ですが、利用者が知らないままに動作し、その結果、不具合を引き起こすことがあります。そのため、OneDriveの印象が非常に悪くなっているように感じます。
やはり、ファイルをクラウドにアップロードしたり、パスを変更したりするような機能はオプションとして提供され、ユーザーが意識的に利用を開始するようにするべきです。さもなければ、OneDriveの評判は今後も悪化していくと考えられます。
Windows 11にはCopilotというAIが搭載されるようですが、多くの人々は最先端のOSよりも安定して使えるシンプルなOSを求めていると思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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