みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
先日お客様から「PC起動時にWinZipの画面が表示されるようになった」とのご相談をいただきました。
原因は意図せずWinZipがインストールされてしまったことでした。
今日はその経緯について説明します。
PC起動時にWinZIPが表示される原因
お客様のパソコンを確認したところ、Windows 11起動時に「WinZip System Utilities Suiteが現在PCをスキャンしています」という画面が表示され、その後ライセンス購入を促す画面が繰り返し表示されていました。
これは、WinZipアプリがPCにインストールされ、自動起動設定になっているためです。
お客様に確認したところ、「NHKプラスを見ようと検索した時から」この症状が始まったとのことでした。
では、なぜNHKプラスの検索がWinZipのインストールにつながってしまったのでしょうか。
NHK+を見ようとするとWinZIPがインストールされた理由
お客様のWindows 11では、Microsoft EdgeとBingが既定の検索環境として設定されていました。
Bingで「NHKプラス ログイン」と検索すると、以下の検索結果となります。
1番上に表示されている「nhk プラスログイン|nhk プラス ログイン…」をクリックすると、NHKプラスアプリをダウンロードするとアプリをダウンロードする画面が表示されます。いう画面が表示されます。
検証時点ではGoogle Chromeのダウンロード画面でしたが、お客様の時はWinZipのダウンロードが表示され、そのままダウンロード・インストールしてしまったようです。
実は、NHKプラスはWebサイトであり、アプリのダウンロードは必要ありません。
ではなぜ、NHKプラスの検索がWinZipのダウンロードにつながったのでしょうか。
実は、Bing検索結果の1番上に表示されているのは広告サイトで、本来のNHKプラスサイトは2番目に表示されていたのです。
このフィッシングのような手法に気付かないと、広告サイトに誘導されてWinZipのインストールまで進んでしまいます。
WinZipをアンインストールする方法
WinZipアプリ自体はウイルスなどの有害なプログラムではありません。
ただし、起動時に毎回メニューが表示され、ライセンス購入画面も頻繁に表示される迷惑な挙動をします。
Windowsに不要なアプリですので、表示される方はアンインストールをお勧めします。手順は以下の通りです:
Windows設定画面→アプリ→インストールされているアプリをクリック
WinZipを見つけて、左側の「…」をクリック
アンインストールをクリック
アンインストール完了後、「お役に立てずに残念です」という画面が表示されます。この画面を閉じれば完了です。
まとめ
お客様には「WinZipがインストールされた経緯と今後の注意点」を詳しくご説明しました。
WinZipは以前は便利なアーカイブソフトでしたが、現在は本来の用途から外れた使われ方をしています。
広告サイトはマイクロソフト(Bing)に広告料を支払って上位表示を実現し、さらにアプリ会社から広告収入を得ているものと思われます。
このような紛らわしい方法でアプリをインストールさせることは、アプリの信頼性を大きく損なうと考えられますが、残念ながらそういった配慮はないようです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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