GmailのPOP3受信が2026年に終了|会社メールはどうなる?今すぐできる対策を解説

皆さん、こんにちは。

埼玉県ふじみ野市の ITサポートSORA の関口です。

12月に入り、GmailのPOP3受信に関するトラブルのサポート依頼が増えてきました。
そして、ご相談いただいた方の多くが、これをきっかけに メールシステム全体の見直し を検討されています。

この記事は、

  • 会社のメールをGmailで受信している方
  • スマートフォンで会社メールを確認している方
  • メール設定がよく分からないまま、今の運用を続けている方

に向けて書いています。

今回は、GmailのPOP3受信問題について、できるだけ分かりやすく整理していきます。

目次

リモートサポート

GmailのPOP3受信問題とは何か

GmailのPOP3設定画面
GmailのPOP3設定画面

Gmailを提供している Google は、 Gmailで他社メールを受信するためのPOP3機能を、2026年1月に終了する と発表しました。

これが、いわゆる「GmailのPOP3受信問題」の始まりです。

もう少し具体的に説明します。

GmailのPOP3受信システム構成図
Gmailと会社ドメインメールのPOP3受信イメージ

これまでGmail(ブラウザ版)には、 会社ドメインのメールアドレスなど、他のメールアドレスをPOP3で受信する機能 がありました。

この機能を使うことで、次のようなメリットがありました。

  • Gmailと会社ドメインなどの別メールアドレスを、1つのGmail画面でまとめて受信・管理できる
  • スマートフォンのGmailアプリでも、他のメールアドレスを確認できる

そのため、個人のGmailと会社のメールアドレスをGmailに集約して使っている方が多かったのです。

しかし、このPOP3受信機能が2026年1月で利用できなくなることで、次のような問題が発生します。

  • Gmailで会社ドメインのメールが受信できなくなる
  • スマートフォンで、今まで通り会社メールを確認できなくなる
GmailのPOP3受信システム構成図
2026年1月にGmailのPOP3受信機能が停止

この影響により、メールシステム全体を見直すご相談を多くいただくようになっています。

GmailのPOP3受信問題に対する2つの対策

GmailでPOP3を設定していた理由は、「会社ドメインのメールをGmailやスマートフォンで確認したい」 という要望があったからです。

実際にご相談いただく中で感じるのは、 多くの方が

「専門的なことはよく分からないけれど、 今まで通り使えなくなるのは困る」

という不安を抱えている、という点です。

そこでここからは、 ITに詳しくない方でも判断できるように、 現実的な対策を2つに整理してご説明します。

  • スマートフォンにOutlookなどのメールアプリを入れ、IMAPで直接メールを受信する
  • 会社ドメインのメールの転送先としてGmailを指定する

スマートフォンにOutlookなどのメールアプリを入れ、IMAPで直接メールを受信する

GmailとIMAPのシステム構成図

この方法は、次のような方に向いています。

  • 会社のメールを確実に管理したい
  • Gmailに依存せず、シンプルな構成にしたい
  • 今後の仕様変更に振り回されたくない

「会社のメールをスマートフォンでも確認したい」 その目的のために、これまでGmailでPOP設定をしていたのであれば、スマートフォンにOutlookなどのメールアプリをインストールし、 会社のメールサーバーからIMAPで直接メールを送受信する方法 がおすすめです。

iPhoneのメール設定画面

この設定にすることで、メールシステムの構成がシンプルになり、 今後のGmailの仕様変更の影響を受けることもありません。

また、Gmailの無料版には 5GBまで という保存容量の制限がありますが、IMAPでメールを受信する方式にすれば、Gmailの容量制限を受けることもありません

※ 実際の保存容量は、契約しているレンタルサーバーの容量に依存します。

さらに、パソコンやスマートフォンのメールソフトを POP方式からIMAP方式に変更することで、 送受信履歴がすべてのデバイスで同期されます。

そのため、Gmailに近い感覚でメールを利用できるという点も、大きなメリットです。

GmailのPOP3問題でご相談いただく方の多くは、 この 「GmailからIMAPへの変更」 を選択されています。

一方で、この方式のデメリットとしては、 メールを受信しているすべてのデバイス(パソコン・スマートフォン)で、メールソフトの設定変更が必要になる 点が挙げられます。

会社ドメインのメールの転送設定でGmailを指定する

Gmailにメールを転送するシステム構成図
Gmailへメールを転送する方式

この方法は、次のような方に向いています。

  • とにかく今まで通りGmailで使い続けたい
  • 設定変更を最小限にしたい
  • メールの運用が多少複雑になっても問題ない

引き続き、会社ドメインのメールをGmailで一括管理したい場合は、この方法がおすすめです。

会社ドメインを契約しているレンタルサーバーの メール転送設定 で、会社ドメイン宛てに届いたメールを、個人のGmailに転送することで、 これまでのGmailのPOP3受信と、ほぼ同じ使い方ができます。

レンタルサーバのメール転送設定画面

送信についても、Gmailのアカウント設定を行えば、 会社ドメインのメールアドレスを使って、Gmailから送信することが可能です。

Gmailのメール送信設定画面
Gmailのメール送信設定画面

レンタルサーバー側でメールの転送設定を変更するだけで、 これまでと同じ使い方を継続できる点がメリットです。

一方で、次のようなデメリットがあります。

  • Gmailの 5GB容量制限 を受ける
  • 転送設定が入るため、メールシステムの運用がやや複雑になる

まとめ

ネット情報では、Gmailが悪い、POPは古い、IMAPが正解―― さまざまな情報があふれていますが、 いま考えるべきことは別のところにあります。

そもそも、 「なぜGmailでPOP3設定をしていたのか?」 を改めて考えることが、何よりも大切です。

個人で使っている方も、 会社でメールを運用しているご担当者の方も、 「これからも安心して使い続けられる構成かどうか」 という視点で見直すタイミングに来ています。

もし今、
・会社メールをGmailで受信している
・設定内容がよく分からない
という場合は、一度現状を整理することから始めるのがおすすめです。

ITサポートSORAでは、 お客様のお話を丁寧にお伺いしたうえで 最適な運用方法をご提案 し、メールソフトの設定変更や移行作業まで、しっかりとサポートしております。

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