みなさん、こんにちは。
ITサポートSORAの関口です。
先日、お客様から「AppleIDとマイクロソフトオフィスが不正に利用されたので、至急パスワードを変更したいのだけれど、どうしたらいいか?」というお問い合わせをいただきました。
お客様のお話をよく聞いたところ「アカウントが不正に利用された」という情報が、フィッシングメールによる偽情報でした。
フィッシングメールに記載されているURLにアクセスし、「ユーザー名」と「パスワード」・「クレジットカード番号」などを入力してしまうと、重要な情報が漏れる危険性があります。
「不正アクセス」を語るフィッシングメールは、とても巧妙です。
みなさんにも届く可能性がありますので、今回のお客様の事例を基に、フィッシングメールの確認ポイントと対応方法について書いていきます。
実際に届いたフィッシングメール
フィッシング (詐欺)とは
フィッシング(英: phishing)とは、インターネットのユーザから経済的価値がある情報(例:ユーザ名、パスワード、クレジットカード情報)を奪うために行われる詐欺行為である。
典型的には、とにかく信頼されている主体になりすましたEメールによって偽のWebサーバに誘導することによって行われる。
フィシャルメールとは、ユーザー名とパスワード・クレジットカード番号などを奪うために送られてくる詐欺メール。
AppleIDの不正利用を伝えるフィッシングメール
マイクロオフィスソフトの不正利用を伝えるフィッシングメール
フィッシングメールの中身
AppleIDの不正利用を伝えるフィッシングメール
フィッシングメール内の「AppleID」のリンク先は以下のとおりです。
Apple社とは関係のないURLが記載されています。テストのためURLにアクセスしたところ、ウイルス対策ソフト(Smartsecurity)でフィッシングサイトとして検知されました。
警告を無視して進めると、下図の画面が表示されます。とてもよくできている偽サイトのなので、本家のAppleのサイトと勘違いしてしまいます。
マイクロオフィスの不正利用を伝えるフィッシングメール
フィッシングメール内の「今すぐ認証」のリンク先は以下のとおりです。
こちらもマイクロソフト社とは関係のないURLが記載されています。テストのためURLにアクセスしたところサーバーエラーとなりました。
4.偽サイトで「ユーザーID」と「パスワード」を入力してしまった場合
今回のフィッシングメールの目的は、「AppleID」・「マイクロソフトアカウント」とその「パスワード」を、その先には「クレジットカード番号」などを偽サイトに入力させ情報を入手すること。
また、偽サイトで得た情報を基に、Appleやマイクロソフトのサイトに不正アクセスすることです。
よって、もし偽サイトに「ユーザー名」と「パスワード」を入力してしまった場合は、正しいサイトから、至急「パスワード」を変更してください。
また、「ユーザー名」と「パスワード」を他のサービス(例:Amazonなど)でも使い回している場合、そのサービスの「パスワード」も合わせて変更してください。
例えば、Amazonは「メールアドレス」と「パスワード」で認証しますので、使い回している「メールアドレス」と「パスワード」が漏えいした場合、第3者があなたになりすましてAmazonでショッピングすることが可能になります。
「ユーザーID」と「パスワード」を安全に変更する方法
今回は「不正アクセスがありました」というメール自体が不正なものでしたので、お客様も「いったいなにを信じていいのかがわからない」と言っていました。
もし、使用しているユーザーIDとパスワードが「漏えいしてしまったかも・・・」・「パスワードが安易なので変えておきたい」と思われる方は、Googleなどの検索サイトで「Apple」や「マイクロソフト」などの各社のサイトを検索してから、各社のホームページにアクセスすることで偽サイトへのアクセスを回避できます。
また、「Apple」や「マイクロソフト」のWebサイトはSSLで暗号化されています。
正しいWebサーバであることを公的に証明する「SSL証明書」を確認することで、安全にユーザーIDとパスワードを変更することができます。
Appleの偽ページはSSLで暗号化されていませんでした。
フィッシングメールを抑える方法
このようなフィッシングメールが1回来はじめる、その後は何百通ものメールが届くことになります。
メールアドレスを「怪しいショッピングサイト」や「たくさんのメルマガ」に登録すると、そこからメールアドレスが漏えいして、迷惑メールやフィッシングメールが増える可能性があります。
また、AmazonなどメールアドレスをユーザーIDとしているサイトへ不正アクセスされる危険性が増します。
そのため、「メインで利用するメールアドレス」と「ショッピング・メルマガ等で使用するメールアドレス」を使い分けることをオススメします。
日々のコミュニケーションとログインIDとして使用するメールアドレスは、ショッピングやメルマガ登録なに使わないようにすることで、メールアドレスが漏えいするリスクを下げ、迷惑メール・フィッシングメールそのものを抑えることができます。
まとめ
お客様からご相談いただいたとき、最近のフィッシングメールはとても巧妙だと実感しました。
一昔前であれば、ビジネスなどHTMLメールを使うことがなかったので、メールに記載されているURLで、フィッシングメールかどうかを見極めることができました。
しかし、最近はスマートフォンなどHTMLメールがメインのため、メール本文中のボタン(リンク)を確かめることが難しくなっています。
これからも、フィッシングメールは巧妙になってくると思われますので、1人ひとりが「正しいサイト」・「正しい情報」を見極める能力が必要になってくると思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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