McAfeeのVPNが原因でネットが遅い・つながらない?実際にあったトラブル事例

みなさん、こんにちは。

埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。

最近は、サイバー攻撃による企業の情報漏洩が相次いでおり、個人でも「パソコンのセキュリティ対策をしっかりしなくては」と考える方が増えていると思います。

その際、「セキュリティ対策ソフト」の購入を検討される方も多いでしょう。

しかし最近では、セキュリティ対策ソフトに搭載されているさまざまな機能が、逆にパソコンやインターネット通信の動作を不安定にしてしまうケースがあります。

先日、とある企業様から、

「事務所内の1台のパソコンだけ、特定のWebサイトにつながらない」
「経理ソフトの起動が遅くなることがある」

とのご相談をいただきました。

事務所へ伺って調査した結果、原因はセキュリティ対策ソフト「McAfee」に搭載されているVPN機能でした。

今回は、その事例についてご紹介します。

目次

リモートサポート

McAfeeのVPN機能によりネットワークが不安定に

事務所に訪問し、問題が発生しているパソコンを確認したところ、以下の症状が確認できました。

  • Webサイトの表示が遅い
  • 経理ソフトの起動が非常に遅い
  • 特定のWebサイトにアクセスするとエラーになる
  • 一部のWebサイトでページのデザインが崩れる

同じ事務所内にある他のパソコンでは、これらの症状は発生していませんでした。

そのため、インターネット回線や事務所内のネットワーク全体ではなく、問題が発生しているパソコン固有の原因である可能性が高いと判断しました。

パソコンの設定を確認していったところ、富士通製パソコンにプリインストールされていたMcAfeeのVPN機能が有効になっていることが分かりました。

そこでVPN機能を無効にしたところ、上記問題は全て解消されました。

といった症状がすべて解消しました。

今回のケースでは、ネットワークが不安定になっていた原因はMcAfeeのVPN機能だったと判断できます。

なお、お客様自身は「VPN機能を有効にした記憶はない」とのことでした。

VPN機能を停止しても大丈夫なのか?


ここで気になるのが、

「VPN機能を停止して、本当にセキュリティ上問題はないのか?」

という点です。

VPNとは「Virtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)」の略です。

一般的なセキュリティ対策ソフトに搭載されているVPNを利用すると、パソコンからインターネットへ直接通信するのではなく、いったんVPNサービスを提供しているサーバを経由してインターネットへ接続します。

今回のMcAfeeのVPNを例にすると、通信経路はイメージとして以下のようになります。

通常の場合

PC → インターネット → Webサーバ

VPNを利用した場合

PC → McAfeeのVPNサーバ → インターネット → Webサーバ

パソコンからVPNサーバまでの通信を暗号化することで、特にホテルやカフェなどの公共Wi-Fiを利用するときに、通信を保護しやすくする仕組みです。

一方、現在の多くのWebサイトでは「HTTPS」という仕組みによって、ブラウザとWebサーバとの通信そのものが暗号化されています。

ブラウザのアドレス欄に、

https://

と表示されているサイトがこれにあたります。

つまり、

「VPNを停止したら、インターネット通信がすべて暗号化されなくなる」

というわけではありません。

VPNとHTTPSはどちらも通信を保護するための仕組みですが、それぞれ役割が異なります。

そのため、今回のようにVPN機能によってWebサイトや業務ソフトに問題が発生している場合は、利用環境や用途を確認したうえで、VPN機能を停止することも選択肢のひとつになります。

なぜ、セキュリティソフトにVPN機能がついているのか

では、なぜセキュリティ対策ソフトにVPN機能が搭載されているのでしょうか。

以前は、パソコンを購入したら別途ウイルス対策ソフトを入れることが一般的でした。

しかし現在のWindowsには、Microsoft Defenderというウイルス対策機能が標準で搭載されています。

そのため、一般的なウイルスや不正プログラムへの対策であれば、Windows標準の機能でも一定のセキュリティ対策ができるようになりました。

こうした状況のなかで、従来のセキュリティソフト各社は、単純なウイルス対策だけではなく、さまざまな付加機能を搭載するようになっています。

たとえば、

  • VPN機能
  • パスワード管理
  • 危険なWebサイトへのアクセス防止
  • 個人情報の流出監視
  • 迷惑メールやフィッシング詐欺への対策

などです。

つまり現在のセキュリティソフトは、「ウイルスを検知するソフト」というよりも、パソコンやインターネットを総合的に守るためのサービスへと変わってきています。

VPNも、その付加機能のひとつです。

特に公共Wi-Fiを利用するときには、VPNを使うことで通信経路を保護できるため、利用する意味があります。

一方で、自宅や会社など管理されたネットワーク環境では、常にVPNが必要とは限りません。

また今回の事例のように、VPNを経由することで通信経路が変わり、Webサイトの表示や業務ソフトの通信に影響が出る場合もあります。

そのため、

「セキュリティ機能だから、とりあえず全部ONにしておけば安心」

とは限りません。

大切なのは、それぞれの機能の役割を理解して、自分の利用環境に必要な機能を選んで使うことです。

最大の問題点は利用者が機能を理解できていないこと


今回のお客様のパソコンでは、富士通製パソコンにプリインストールされていたMcAfeeのVPN機能が有効になっていました。

問題なのは、VPN機能そのものが悪いということではありません。

しかし、利用者が「その機能が何をするものなのか」「自分にとって本当に必要な機能なのか」を十分に理解しないまま使い続けることで、かえってトラブルの原因になることがあります。

今回のように、セキュリティを高めるための機能が、結果としてWebサイトや業務ソフトの動作に影響を与えるケースもあります。

私は、セキュリティ対策において意外と大きなリスクになるのは、機能そのものよりも、利用者がその機能を理解しないまま使っていることではないかと考えています。

今回のお客様には、McAfeeの各機能とMicrosoft Defenderについてご説明し、現在の利用状況を踏まえて、McAfeeは使用せずMicrosoft Defenderを利用することになりました。

セキュリティ対策は、「機能が多ければ多いほど安心」というものではありません。

自分の利用環境に必要な機能を理解し、シンプルに管理できる状態にしておくことも、大切なセキュリティ対策のひとつだと思います。

まとめ

今回は、McAfeeのVPN機能が原因で、Webサイトの表示や業務ソフトの動作が不安定になっていた事例をご紹介しました。

セキュリティ対策は、パソコンを安全に使うために欠かせません。

ただし、機能が多ければ多いほど安全になるとは限りません。

最近のセキュリティ対策ソフトには、VPNやパスワード管理、Web保護など、さまざまな付加機能が搭載されています。

便利な機能である一方で、利用者がその役割を理解しないまま有効になっていると、今回のように思わぬトラブルにつながることもあります。

現在のWindowsにはMicrosoft Defenderが標準搭載されており、基本的なウイルス対策はWindowsだけでも行えるようになっています。

そのため、セキュリティ対策ソフトを選ぶときは、

「とりあえず入れておけば安心」ではなく、自分に必要な機能は何かを考えること

が大切です。

また、パソコンの動作やインターネット接続に違和感がある場合は、回線やパソコン本体だけでなく、セキュリティ対策ソフトの設定も一度確認してみてください。

ITサポートSORAでは、パソコンやネットワークのトラブルだけでなく、セキュリティ対策についても、利用環境に合わせて分かりやすくご説明しています。

「このセキュリティソフトは本当に必要なのか?」
「今の設定のままで大丈夫なのか?」

といった疑問がありましたら、お気軽にご相談ください。

パソコントラブルをリモートで解決しませんか

ITサポートSORAでは、パソコンのトラブルを解決するだけではなく、お客様の「困った」を「よかった」になるまで解決することをコンセプトに、お客様に寄り添ったパソコンのサポートを訪問(埼玉・都内)とリモートで行っております。

インターネットにつながっているパソコンであれば、リモート(遠隔操作)でトラブルの解決も可能です。

Windows11・OneDrive・Outlook・Officeなどで、お困りのことがありましたら、ご相談ください。

リモートサポート

お客様の「困った」を事務所・ご自宅に訪問して解決します!

ITサポートSORAでは埼玉県・東京都を中心とした訪問サポートを行なっております。

「Windows11を購入したのでセットアップしたい」「インターネットにつながらない」「事務所・自宅で問題を解決してほしい」など訪問サポートで対応します。

訪問サポート(埼玉県・東京都)

訪問料金の詳細は以下リンクよりご確認ください

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次