前回の記事でも書きましたが、駅を歩けば「歩きスマホをやめましょう」とアナウンスが流れラジオを聞けば「スマホしながらの運転は危険です。」放送をしている。
そんなこと誰もがわかっていることなのに、どうして毎日毎日、言い続けなければならないのでしょうか?
それは、人がスマホを使っているのではなく、スマホに人が使われているからです。
IT機器を使う目的はどこにあるのでしょうか?
IT機器もスマホも今では手放せない便利なアイテムとなりました。
でも、あまりにも便利過ぎて、人はIT機器に依存するようになりました。
Person looking at smartphone in the dark / Japanexperterna.se
本来は、自分が目的を持って使うべき道具であるIT機器をIT機器を使うことが目的となってしまうからネット依存・スマホ中毒になってしまいます。
先日、町で見かけた人は、耳には大きいヘッドフォンを付けてipadでゲームをしながら人混みの中を歩いていました。
この人の目的は一体どこにあるのでしょうか?
人間の、脳と意識はシングルタスクです。
人はひとつのことしか考えることができずひとつのことにしか意識を向けることができません。
自分の目の前のリアルの現実に意識を向けるかそれとも、画面の中のバーチャルリアルに意識を向けるのか?
ipadでゲームをしながら歩いていた人はどの世界に意識と目的を持って生きているのでしょうか?
アプリを使うことも目的ではない
例えば、Evernoteが便利そうだな~と思い最初にEvernoteの参考本を購入して勉強をしても、きっと、Evernoteを使い切ることはできないでしょう。
これもEvernoteが使う事が目的となっているからです。
私がEvernoteを使う目的は、私が必要と感じる資料やデータをパソコンやスマホでいつでもアクセスできるようにしておくためです。
その目的があるから、Evernoteでのカテゴリー分けやタグ付けが自分なりに出来るようになるのだと思います。
自分の目的を持ってITを使うこと
私がスマホを使う目的は下記のとおりです。
・いつでもどこでも必要な情報にアクセスできる
(Evernote,Onenote)
・いつでも必要な資料や写真が取り出せる
(DropBox,Onedrive)
・必要な情報を調べることができる
(chrome)
・紙の資料やホワイトボードをデジタル化する
(CamScanner)
・手書きでメモがとれる
(Onenote,NoteAnytime)
・電話・メールが出来る
(電話・Gmail)
・タスク管理が出来る
(doit im)
暇つぶしなどで受動的にITを使うのではなく自分の目的に沿って主体的にITを使うことで、自分なりにスマホの使い方が明確になりそこではじめて必要となるアプリを選択することができます。
まとめ
これからもIT技術はどんどん進歩をしていき、やがて人工知能(AI)が普及していく社会になると思います。
いまの日本のスマホ事情を見ていると、人工知能が普及したときに「人工知能に頼らずに、自分の事は自分で考えましょう!」とラジオや駅のアナウンスで流れているのではないでしょうか。
どんなに技術が発達をしても、それを作るも使うも人間です。
技術に人間が使われるようになってはなりません。
そうならないためにも、ひとりひとりが自分のリアルな現実の中で生きる目的を明確にしておく必要があるのではないでしょうか。
コメント