みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
私はリモートデスクトップをよく使うのですが、Windows11になってから、クライアントからターミナルサーバーへリモートデスクトップ接続時に毎回パスワードを求められるようになりました。
これが非常に面倒なので調べたところ、Windows11 Proのバグのようです。
その問題について対策を行いましたので備忘録として残しておきます。
リモートデスクトップで毎回パスワードが求めれる原因
システム環境は上記のとおりです。
ホストパソコン(デスクトップ)をWindows11 Proのターミナルサーバとし、ノートパソコン(Windows11)からリモートデスクトップに接続します。
以前までは、ノートパソコン(Windows11)の資格情報に、ターミナルサーバの接続情報を記録しておくことで、リモートデスクトップを起動するだけで、ホストパソコン(ターミナルサーバ)に接続できていました。
しかし、最近になってからリモートデスクトップで接続する度に以下メッセージが表示されてパスワードの再入力が求められます。
保存した資格情報を使用できません (Windows Defender Credential Guard では保存した資格情報の使用が許可されません。
調べた結果、本来、Windows Defender Credential GuardはWindows11 Enterprise版のセキュリティ機能 ですが、Windows11のバグにより、Windows11 Pro版でも機能が有効になっているようです。
この機能がリモートデスクトップのパスワードを保存させないようになっているため、接続の度にパスワードが求められるというのが原因でした。
リモートデスクトップで毎回パスワードが求めれる対策
対策を調査した結果、以下のURLでも同じようなことで情報がまとめられています。
原因は、Windows Defender Credential Guardバグがリモートデスクトップのパスワードを保存させないようになっているため、接続の度にパスワードが求められるため。
この問題に対策するには以下2つの方法があります。
- レジストリエディダやグループポリシーで、Windows Defender Credential Guard 機能を無効にする
- 接続する側PCのcmdkeyでリモートデスクトップのパスワードを保存する。
今回は「cmdkeyでパスワードを保存する」方法で対策することにしました。
cmdkeyでリモートデスクトップのパスワードを保存する
接続する側のパソコン(ノートパソコン Windows11)でターミナルを起動する。
ターミナルで以下構文のコマンドを入力する
cmdkey /generic:TERMSRV/<targetname> /user:<username> /pass:<password>
上記のシステム環境であれば、ノートパソコンで以下コマンドを入力します。
cmdkey /generic:TERMSRV/192.168.0.6/user:takeshi /pass:hogehoge
構文が正しければ「資格情報を正しく追加しました」と表示されます。
以下コマンドを入力すると登録内容が確認できます。
cmdkey /list:termsrv/*
再度、リモートデスクトップを接続してパスワードが表示されないことを確認し設定完了です。
まとめ
Windows11では様々なアップデートの度に機能が追加されていますが、あるとき突然、これまでの機能が使えなくなることがあります。
Officeが突然消える、BitLockerの問題もその1つだと思います。
今回のリモートデスクトップのパスワード問題もその1つで、いつの日からリモートデスクトップ接続の度にパスワードを求められるようになり、リモートデスクトップが面倒になりました。
Windows11に追加機能を更新するのもいいですが、基本的なことを安定して使えるようにしてほしいものです。
きっと、多くのWindowsユーザーが求めていることは、新しい機能追加よりも、安定したOSであり、これまでのことがこれまでどおりに使えるようになってほしいという思いなのだから。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント