みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
Windows 11の最新バージョン「24H2」のアップデートが2024年12月以降、大規模に展開されています。
このアップデートに伴い、NASや共有フォルダへのアクセスができなくなるなどのトラブルが発生しています。
先日、Brother製複合機からWindows 11 24H2 PCへのスキャンデータ送信ができない現象を確認しました。
今回は、この問題について詳しくご説明します。
Windows 11 24H2 複合機からスキャン送信できないトラブル
先日、都内の企業様から「複数台のパソコンの設置・設定依頼」をいただきました。
事務所を訪問してパソコンの環境設定と動作確認を行った際、複合機からスキャンデータを送信できない問題が発生しました。
新しいパソコンはWindows 11 24H2、複合機はBrother製でした。
通常は複合機側でスキャンを選択し送信先PCを指定するだけでデータを送信できるのですが、
次のエラーメッセージが表示されたままでスキャンデータを送信できません。
「スキャンできない時は本製品と選択されたパソコンが正常に通信できるようにセキュリティ機能(ファイアウォール)の設定を変更してください。」
PC側でファイアウォールの無効化やネットワークプロファイルのプライベート設定への変更を試みましたが、解決できませんでした。
Brother製アプリからスキャナアプリ「Control Center4」からスキャンすると以下エラーメッセージが表示されます。
※Windows11 23H2ではエラーは表示されない。
事務所内のWindows 11 23H2 PCではスキャンデータの送信に問題がないことから、これはWindows 11 24H2特有の問題だと考えられます。
さらに、自宅のBrother製複合機でも同じ現象が確認できたため、Brother製アプリとWindows 11 24H2との互換性に問題があると判断できます。
当面の対処法として、「Brother iPrint&Scan」アプリを使用し、PC側から複合機にスキャン指示を出せばスキャンが可能だったので、お客様にご案内しました。
ただし、今後事務所内のPCがWindows 11 23H2から24H2へアップデートされた後、複合機側からのスキャンデータ送信に問題が発生する可能性が高いと考えられます。
Brother製複合機のスキャン機能を使用している場合は、Brother側のソフトウェアアップデートが提供されるまで、Windows 11 24H2への更新は見送ることをお勧めします。
まとめ
Windows 11 24H2のアップデートが12月から大規模に配信され始めました。
そのため、みなさんのWindows 11にも24H2へのアップデート通知が表示されることでしょう。
Windows 11 24H2では、ネットワークとセキュリティの仕様が変更されています。
その結果、共有フォルダへのアクセスや複合機からのスキャンデータ送信ができなくなる可能性があります。
会社などで共有フォルダや複合機のスキャン機能を使用されている方は、しばらく様子を見るか、1台のみWindows 11 24H2へアップデートして影響を確認することをお勧めします。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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