みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
2025年10月でWindows10サポート終了に伴い、Windows11へ更新される方が多いようです。
それに伴い、OneDrive関連のご相談が増えております。
先日は「OneDrive Personal Vaultでエラーが表示され続けている」とのご相談がありました。
今日はそのことについて書いていきます。
OneDrive Personal Vaultでエラーが表示される
ご相談いただいた方は、2025年10月のWindows10サポート終了に伴い、年始にWindows11パソコンを新規購入されました。
セットアップ後に、OneDrive Personal Vaultを有効化したようで、OneDrive Vaultでエラーが発生していました。
OneDrive Personal Vaultとは、OneDrive内の金庫フォルダのような機能で、Personal Vaultフォルダに保存されたデータへのアクセス時に2段階認証が必要となります。
お客様はPersonal Vault機能は使わないとのことで、OneDriveのエラー表示も目障りなので機能を無効化されたいとのこと。
以前であれば、Personal Vault機能は、Web版OneDrive画面から無効化できましたが、最近はWeb版OneDrive画面から無効化できない仕様のようです。
調査した結果、OneDrive Personal Vault機能の無効化は、該当PCからOneDriveリンクを一度解除し、再認証することで解決できました。
手順は以下のとおりです。
OneDrive Personal Vault機能の無効化する手順
Windows11右下からOneDriveアイコンをクリック、続いて設定アイコンをクリック
OneDriveのアカウント設定画面からマイクロソフトアカウント名とOneDriveバックアップ設定状況をメモします。
続いて、OneDriveのアカウント設定画面の「PCからのリンクを解除する」をクリックし、Windows11からOneDriveのリンクを解除します。
アカウントのリンク解除をクリック
以下のパスから、サイン情報が記録されている「PreSignInSettingsConfig.json(隠しファイル)」を削除する。
C:\Users\user name\AppData\Local\Microsoft\OneDrive\settings
続いて、OneDriveを起動します。
OneDriveの認証画面が表示されますので、先ほどメモしたマイクロソフトアカウントを入力してサインイン
プライバシー尊重画面で”次へ”
一緒に進歩するのを選択して”承諾”
OneDriveフォルダーは変更せずに”次へ”
OneDriveフォルダーは既にこのコンピュータに存在しますの警告画面が表示されたら「このフォルダーを使用」を選択して”次へ”
OneDriveバックアップ画面が表示されたら、リンク解除前と同じ設定にして”バックアップ”
OneDriveの理解を深めるを”次へ”
ファイルとフォルダの共有を”次へ”
すべてのファイルをオンデマンドでを”次へ”
モバイルアプリを”次へ”
OneDriveの準備ができましたで”OneDriveフォルダを開く”をクリック
OneDriveフォルダが表示されます。OneDrive Personal Vaultのエラーが解消されることを確認し完了です。
OneDrive Personal Vaultアイコンをクリックすると設定画面が表示されます。
■参考サイト OneDrive のリンクを解除して再リンクする
まとめ
Windows 11ではOneDriveが標準機能として動作しています。
OneDriveは適切に設定すれば便利な機能ですが、初期設定のままでは不具合が発生する可能性があります。
今回のケースでも、OneDriveを初期設定のまま使用したことでトラブルが発生し、その過程でOneDrive Personal Vaultが意図せず有効化されてしまいました。
Windows 11への移行時のトラブルを防ぐためには、必要なユーザーのみがOneDriveを使用できるよう、Windows側の初期設定を見直す必要があるのではと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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