みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
Windows 11が登場してから約2年が経過しました。
Windows 10を使い続けてきた方も、パソコンの買い替えタイミングでWindows 11に切り替えることになります。
先日、お客様より「Windows 11を購入しデータを移行したところ、Outlookが動かなくなり、WordやExcelファイルも保存できなくなった」とのご相談がありました。
調査した結果、やはり原因はOneDriveのバックアップ機能でした。
今日はそのことについて書いていきます。
Windows11買い替えトラブルサポート
お客様より「Windows 11を購入し、古いPC(Windows 10)からWindows 11にデータを移行したところ、Outlookが動かなくなった。また、WordやExcelのファイルも保存できなくなった」とのご相談がありました。
Windows 11の初期セットアップ後、Windows 11へデータをコピーしたら、問題が発生したとのこと。
お客様宅に訪問し、Windows 11を調査した結果、OneDriveが容量不足でエラーになっている状態です。
Windows 11をセットアップ後、OneDriveはフリープランで動作するため、データ保存容量は5GBです。
また、OneDriveのバックアップ機能を有効になっていると、デスクトップ・ドキュメント・ピクチャフォルダがOneDriveと同期されます。
上記の設定状態のままで、旧PC(Windows 10)から5GB以上のデータをデスクトップ・ドキュメント・ピクチャにコピーすると、OneDriveが容量オーバーとなり同期が停止し、ドキュメント内のWordやExcelの保存ができなくなります。
OutlookのPSTファイルもドキュメントフォルダに保存されているため、旧PCからそのままコピーすると、PSTファイルがOneDriveの同期対象となり、Outlookが起動しなくなります。
お客様に状況を説明、「OneDriveは使わない」とのことなので、OneDriveにアップロードされたデータを各フォルダに取り戻し、OneDriveバックアップ機能を停止しました。
その状態でOutlookを再設定し、メールの送受信をできるようにしました。
お客様は「標準でOneDriveが動作すること、バックアップでデスクトップ・ドキュメント・画像がクラウドに保存されること、クラウド保存容量が5GBまでしかないことを知らなかった」とのことです。
Windows 11セットアップ時にOneDriveの設定画面が表示されますが、5GBの保存容量しかないことが記載されていないので、そのままの「次へ」進んでしまうが原因だと思います。
まとめ
これから、Windows 10のサポート期間が2025年までとなり、Windows 11へ移行する人も増えてくると思います。
その際にOneDriveの仕様を理解し、正しく設定をしないと、今回のような不具合が増えてくると思います。
OneDriveも、ちょくちょく仕様が変わっており、何が正しい設定なのかわからなくなりつつあります。
わからない場合はOneDriveを使わないでおくことも1つの選択かと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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