みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
先日、自宅のネットワーク環境(NURO光)でOneDrive内のExcelファイルを保存しようとしたところ、ファイルのアップロード状態で止まってしまい、保存ができなくなりました。
OneDriveを確認したところ、”OneDriveが接続されいません”の状態が続いていて、OneDriveが起動できないまま。
詳しく調査した結果、自宅ネットワーク(NURO光)のDNS関連の問題であることが分かりました。
今回は、その経緯について詳しく書きます。
OneDriveにサインインできない問題の原因
ある朝、いつものようにOneDrive上のExcelファイルを編集して閉じようとしたところ”アップロード保留中”のままフリーズ。(OneDriveの設定はファイルオンデマンドをOFF)
OneDriveの状態を確認すると、OneDriveが接続されいません。サインインしていますの状態が続いて、OneDriveが起動しない状態。
パソコンを再起動しても改善せず。
サインアウトして再度サインインを試みると、今度はエラー画面(エラーコード:0x8004da9a)が表示されました。
インターネット回線はNURO 光、OneDrive以外のネットワーク・アプリはすべて正常。
OneDriveのWeb版は問題なくアクセスできたので、マイクロアカウントの認証関連の問題ではない。
その他、Microsoftの障害情報やTwitterなどでも障害報告は見受けられない。
他のパソコンでも試したところ、こちらもOneDriveにサインインができず、OneDriveのファイルも開けません。(ファイルオンデマンドON)
そこで、ネットワークの接続先を自宅ネットワーク(NURO光)からスマホのテザリングに切り替えてみたところ、OneDriveにサインインできました。
これにより、自宅のネットワーク(NURO光)でアプリ版のOneDriveにサインインできないという現象が特定できました。
試しに、OneDriveにサインインできないパソコンのDNSサーバの参照先をパプブリックDNS(1.1.1.1と8.8.8.8)に変更したところ、自宅ネットワークからもOneDriveにサインインできました。
OneDriveにサインインできない問題の対策
上記の結果から、自宅ネットワークが参照しているNURO光のDNSが、OneDriveのアプリ版で使うホスト名を解決できないことが原因であると判明しました。
以前にも、Microsoftの関連サービスが名前解決できずに使えないという問題や、DNS参照先をルータに設定(DHCPからの初期設定)のままだと、一部のサイトに接続できないといったトラブルがありました。
とりあえずの対策としては、OneDriveにアクセスできないパソコンのDNS参照先をパプブリックDNS(1.1.1.1と8.8.8.8)に変更することで使えるようになります。
ネットワーク設定方法は、お使いの環境により異なります。
DNSを固定設定にすると、フリーWi-Fiなどで認証できなくなることがあります。
ネットワークの設定変更はご自身の責任と判断にて行ってください。
根本対策はインターネット上のDNSサーバ側の対応になり、自分ではどうすることもできませんが、個人の対策としては、各PCのDNSをパブリッシングDNSのIPアドレスを固定で設定するか、DHCPサーバのクライアントに割り当てるDNSをパブリッシングDNSのIPアドレスに設定変更することがあげられます。
どの方法がベストかは、利用している環境により異なりますので、ご自身でご判断ください。
最近は、DNS関連のトラブルが多いように感じます。大きな問題にならなければいいのですが…
まとめ
OneDriveの初期設定では、ファイルオンデマンドがONになっています。
この設定で、OneDriveアプリ版でトラブルが起きるとファイルが開けなくなります。
そして、焦ってOneDriveを疑い、アンインストールなどを行うと、ファイル同期関連で更なる問題が発生する恐れもあります。
クラウドストレージは非常に便利ですが、障害に備えて、接続できない場合の対策を決めておくことが安心につながると思います。
※3月29日追記
NURO光のWebサイトでもマイクロソフト関連に接続できないという障害報告が公開されております。
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