みなさん、こんにちは。
ITサポートSORAの関口剛史です。
先日、埼玉県川越市のお客様より「Microsoft365に契約したのだけど、Officeをダウンロードするサイトにアクセスできない」とのご相談を受けました。
実は、他にも「マイクロソフトのサイトにのみアクセスできない」「Office.comが表示されない」という問合せを頂いたことがあります。
調査した結果、IPv6でインターネットに接続しているときに、マイクロソフトのサイトにアクセスできない現象が発生するようです。
今日は「マイクロソフトのサイトにアクセスできない」トラブルサポートについてご紹介します。
「マイクロソフトのサイトにアクセスできない」トラブルサポート
お客様より「Word・Excel・PowerPointを使うため、マイクロソフトのMicrosoft 365 Businessを契約。契約完了後、マイクロソフト管理画面よりOfficeをダウンロードをしようとするとエラーとなり、インストールできない」「マイクロソフトのサイト以外のWebサイトは正常に見えている」とのご相談をいただきました。
詳しく調べた結果、IPv6でマイクロソフトのWebサイトにアクセス使用とすると、途中でタイムアウトになる模様。
インたーネットのアクセス回線をスマホのテザリングに切替える、もしくはWindows10のプロトコルをIPv4のみにするとマイクロソフトのWebサイトにアクセスできる。
ことから、IPv6の通信時に何らかの問題が発生する模様。
私のスマホも、LTE通信時にマイクロソフトのサイトアクセスできかったことがあります。
![](https://it-sora.net/wp-content/uploads/2021/05/005-20210524_Onenote-300x275.jpg)
マイクロソフトのサイトにたどり着くプロセスに何らかの問題があるのだと思います。
取り急ぎ、IPv6プロトコルを無効化し、IPv4でOfficeのインストールを行い、完了後にIPv6有効化しました。
IPv6を無効にする手順
インターネットでは、各機器が通信をするためにIPアドレスという固有の番号が割り当てられています。
これまではIPv4(Internet Protocol Version 4)IPアドレスが主流でしたが、インターネットの拡大にともない、将来的にはIPv4では対応できなくなるため、IPv6(Internet Protocol Version 6)IPアドレスに切り替わりつつあります。
今は過渡期で、インターネット回線とルータがIPv4・IPv6に対応していれば、ルータ配下のパソコンはIPv4とIPv6の両方で通信できるようになっています。
マイクロソフトのWebサイトにアクセスできない現象が起きた際は、以下の手順でパソコンのIPv6を無効化することで、とりあえず接続できるようになり、Officeのダウンロード等が可能になると思います。
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![](https://it-sora.net/wp-content/uploads/2021/09/005-20210908dnserror-1024x393.jpg)
お使いのネットワークアダプタを右クリック(Wi-Fiの場合はWi-Fi、LANケーブルの場合はイーサネット)
インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)のチェックを外す
チェックが外れたらOKをクリックする
マイクロソフトのWebサイトにアクセスできるかどうかを確認する。
必要な作業が終わったら、逆の手順でIPv6を有効化しておく。
まとめ
2021年9月8日に発生した、楽天ひかりの通信障害もIPv6ネットワーク内のDNS障害が原因だったようです。
いま、IPv4からIPv6への移行期のため、インターネットが少し不安定になっているように感じます。
このまま大規模ネットワーク障害につながらなければいいのですが。
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