みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
今年(2024年)の夏は連日のように激しい雷雨が発生しています。
先日はふじみ野市周辺で雷の影響で断続的に停電が発生しました。
最近の雷雨を見ていると、これからはいつ停電が起きてもおかしくない気候になったと思い、UPSを購入して停電対策を行うことにしました。
今日はそのことについて書いていきます。
停電対策としてSynology NASにUPS取り付け
NAS(Network Attached Storage)とは、ネットワークに接続したハードディスク製品です。
我が家では、デスクトップパソコンとOneDriveのバックアップ用途としてSynology NASを常時稼働させています。
NASは常にハードディスクにデータの読み書きをしているため、停電による電源喪失時にハードディスク障害が起こる可能性が高い製品です。
先日の激しい雷雨では断続的な停電が発生しました。
最近の気象状況を見ていると、これからも雷雨による停電が起こる可能性が高いため、NASにUPS(無停電電源装置)を取り付けることにしました。
UPSとは
UPS(無停電電源装置)とは、停電やサージなど電源回路に異常が発生したときに、システム機器を保護する装置です。
NASにUPSを付ける目的は、停電が発生したときにNASのシステムを安全にシャットダウンすること、逆に電気が回復したときに自動的にNASを起動させることです。
そのためにUPSがNASを制御する仕組みが必要となります。
そこで、Synology NASに対応しているAPC製のUPS( BR550S-JP 550VA/330W)を購入しました。
UPSで電源を保護する機器は以下のとおり。
UPSに保護する機器
停電対策をする機器
- デスクトップパソコン
- Synology NAS
- Synology NASの外付けHDD
サージ対策をする機器
- インターネットルータ
- Wi-Fi AP
- その他、周辺機種
停電設計
停電設計としては、Synology NASの消費電力が10W程、デスクトップパソコンが35W程と見積。
UPS(BR550S-JP)の推奨では、40Wのバックアップ時間は約60分となっています。
よって、停電後1時間でNASとUPSをシャットダウンさせて、電源復帰後にNASが自動起動するようにする。
※デスクトップパソコンはUPSを制御できないため、UPSシャットダウン時に強制シャットダウンとなる。
サージ対策機器は停電時は即停止とする。
UPSとSynology NASの設定方法
UPS本体とバッテリーを接続
電源コンセント- APC UPS-NASの順で電源を接続し、NASとAPCを専用ケーブルで接続。
UPSとNASを起動する
Synology NASの管理画面から”ハードウェアと電源”を選択
UPS設定項目で、以下のように設定。
電源回復後、NASが自動起動するように設定し完了。
UPSの電源コードを抜き、停電設計通りにUPSとNASが動作することを確認。
電源を戻し、UPSとNASが自動起動することを確認して設定完了。
まとめ
本日(2024年8月15日)の早朝、大阪エリアで異常電圧により23万戸が停電したとの報道がありました。
また、最近の激しい雷雨を見ていると、常に安定的に電力が供給される時代は終わったのかもしれません。
また、南海トラフ地震の予兆、異常気象、インフラの老朽化などを考えると、これからは個人事業主でもBCP(business continuity plan)を考えておいたほうがよさそうです。
システムを停電やサージから保護する観点では、UPSはシンプルな対策となります。
今後の異常気象に備えて、NASをお持ちの方にUPSはお勧めのアイテムとなります。
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