みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市でITサポートを行っているSORAの関口です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
当ブログは2014年2月から運営を開始し、本日までに181本のブログ記事を書いてきました。
ブログ記事には「人気ある」ものから、まったく「アクセスのない」記事までありますが、どれも時間をかけて作成したブログですので消えてしまっては困るものです。
WordPressを使用して、ブログ更新をされている方々は、Wordpressのバックアップを、定期的に行っていますか?
ホームページやブログをインターネットに公開するまで時間をかけてシステムや記事を作り上げていくのですが、公開を終えると「ホッ」として、公開したデータをそのまま放置してしまいます。でも、インターネット上に公開しているデータはWebサーバのトラブルやHPの改ざん、操作ミスによるデータ消失などのリスクと隣り合わせです。
時間をかけて作り上げたものが、一瞬で消えてしまうのもデジタルの特徴ですので、リスクに備え定期的にデータをバックアップすることは重要な作業です。
WordPressを使用していて、「バックアップをしなくてはいけないと思いつつも、私には難しそうでわからない」、「バックアップの設定はしてあるのだけど、日々忙しくて、バックアップ作業を忘れてしまう」といった声をよく聞きます。
そこで今回は『UpdraftPlus』プラグインを使用したWordpressのバックアップ方法の解説から、『Dropbox』を使用した自動バックアップの方法。また、複数台のWordpressをDropboxにバックアップする『Dropbox Sub-Folders』の導入・設定方法までをご紹介します。
WordPressで定期的にバックアップするもの
UpdraftPlusの説明の前に、Wordpressのフォルダ構成をご紹介します。多機能なWordpressですが、Wordpressでバックアップしておくものはシンプルで、「データベース」・「Plugins」・「themes」・「uploads」の4種類のみです。
『UpdraftPlus』プラグインを利用して、これら4種類ののバックアップ手順をご紹介します。
UpdraftPlusのインストールと手動バックアップ方法
UpdraftPlusとはWordpressを簡単にバックアップするためのプラグインです。UpdraftPlusには、無償で使える「Free」と有償の「Premium」と「Gold」の3つのプランがあります。
手動によるバックアップとDropboxへの自動バックアップはFreeプランで対応できるので、今回はFreeプランをインストールします。
UpdraftPlusのインストール方法
WordPressにログイン。Wordpressメニューの「プラグイン」→「新規追加」をクリック
キーワード検索欄に「updraft」と入力し、検索結果に表示された『UpdraftPlus WordPress Backup Plugin』を選択し、「今すぐインストール」をクリック
インストールが開始され、しばらくすると「有効化」ボタンが表示されるので「有効化」をクリック
UpdraftPlusでWordpressの手動バックアップ方法
UpdraftPlusを有効化後、Wordpressメニューの「設定」の中の『UpdraftPlusBackups』をクリック
「今すぐバックアップ」をクリック
バックアップするデータを選択し、「今すぐバックアップ」をクリック
バックアップ処理が開始されます。バックアップ処理完了後、『バックアップ済み』タブをクリック。
中段にバックアップされた「データ名」が表示されているので、「データ名」をクリック。すると「お使いのコンピューターにダウンロード」ボタンが表示されるので、それをクリック。バックアップデータのダウンロードが開始されます。
4種類のWordpressデータがバックアップされ、パソコンに保存できました。当サイトのバックアップデータ容量は合計約500MBとなります。
※UpdraftPlusは1フォルダ400MBを越えると分割して保存されます。当サイトの場合、写真が保存されている「uploads]フォルダは2つに分割して保存されました。
UpdraftPlusはWordpressのバックアップが1クリックでできますが、日々手動でバックアップしようとすると、ついバックアップを忘れてしまいます。
システムが停止したときに、バックアップデータが古くて使いものにならないのでは、意味がありません。そこで、UpdraftPlusとオンラインストレージサービスのDropboxを使用したバックアップ術をご紹介します。
UpdraftPlusでDropboxにバックアップする方法
UpdraftPlus Free版は複数のオンラインストレージに対応しており、オンラインストレージ上にWordpressのバックアップが可能です。UpdraftPlusでオンラインストレージにデータを保存し、そのオンラインストレージとパソコンを同期しておけば、パソコン側にもバックアップデータが保存されます。
この章では、UpdraftPlusと『Dropbox』を連携させたバックアップ方法をご紹介します。WindowsパソコンにDropboxアプリケーションがインストールされ、初期設定が完了している想定で説明を致します。
Dropboxのログイン・設定方法がわからない方は、こちらのブログをご確認ください。
UpdraftPlusでDropboxにバックアップする方法
UpdraftPlusの「設定」タブをクリックし、下記項目を設定します。
■ファイルのバックアップスケジュール
「プラグイン」「テーマ」「アップロードファイル」をバックアップするスケジュールです。ブログの更新頻度と写真の使用上に応じて期間を設定します。私は2週間に1回バックアップし、バックアップデータの保管数は2個としています。
■データベースのバックアップスケジュール
ブログ記事等が保存されているデータベースのバックアップスケジュールです。ブログの更新頻度により期間を設定します。私は1週間に1回として、バックアップデータの保管数は4個としています。
■保存先の選択
UpdraftPlusは各種オンラインストレージに対応しています。今回は『Dropbox』を選択します。
■バックアップするファイル
バックアップするファイルを選択します。初期設定のままでOKです。
■メールアドレス
メールアドレスにチェックを入れます。チェックを入れることで、バックアップ完了時に下記のメールで通知されます。「知らない間にバックアップ処理が停止していて、バックアップができていなかった」という事態を避けることができます。
上記を設定したら、最下段にある「変更を保存」をクリック
下記メッセージが表示されるので、赤枠で囲ったところをクリック
UpdraftPlusとDropboxの連携設定を行います。Dropboxで使用している「メールアドレス」と「パスワード」を入力し「ログイン」をクリック
Dropbox側に認証されると下図画面が表示されます。「Complete Setup」をクリック
UpdraftPlusの画面に戻ると同時に、Dropboxへのバックアップ処理がはじまります。
Dropboxへのバックアップ終了後、Dropbox内の”Dropbox”→”アプリ”→”UpdraftPlus.Com”フォルダにバックアップデータが保存されます。
このフォルダ内のバックアップデータをWindowsパソコンと同期する設定を行います。
WindowsパソコンのタスクトレイにあるDropboxアイコンを右クリック。次に「設定アイコン」をクリック
Dropbox基本設定の「アカウント」タブを選択し、「選択型同期」をクリック。次に「選択型同期」で「アプリ」→「UpdraftPlus.com」にチェックマークを入れ、「更新」をクリック
しばらくすると、パソコン側のDropboxフォルダにも、バックアップデータが保存されます。
これで、UpdraftPlusで設定したスケジュールに沿って、何もしなくとも自動的にWordpressのバックアップが可能になります。
UpdraftPlus Free版はバックアップの時間帯を指定できません。Free版はバックアップ設定した時間が、今後のバックアップ時間になりますので、アクセス数の少ない朝や深夜などにバックアップを行いたい場合は、初回のみその時間帯に設定作業を行ってください。
また、UpdraftPlus Free版はひとつのDropboxに対して1つのWordpressしかバックアップできません。
複数のWordpressを運用していて、それらすべてのWordpressのバックアップをUpdraftPlusでDropboxに保存する場合は、「Premium」を契約するか、Dropbox用プラグインを別途購入する必要があります。
現在、私は2つのWordpressを運用しています。2つのWordpressのバックアップデータがDropboxに集約されることでデータ管理が効率化できるのでDropbox用のプラグインを別途購入し、もうひとつのサーバーにインストールすることにしました。
UpdraftPlusのDropbox用プラグイン購入とインストール方法
UpdraftPlus Free版は、Dropbox上にひとつのWordpressしか保存できません。Dropboxに複数のWordpressのバックアップを保存する場合は、「Premium」版を契約するか、Dropbox専用プラグイン『Dropbox Sub-Folders』(10ドル)を別途購入する必要があります。
今回は、Dropbox Sub-Foldersプラグインを購入し、もうひとつのWordpressのバックアップデータをDropboxに行う手順をご紹介します。
UpdraftPlus Dropbox Sub-Foldersプラグインを購入
UpdraftPlusのオンラインショップのサイトへいきます。
『Dropbox Sub-Folders』をクリック
説明事項を読み、「Add to cart]をクリック
カート画面になるので「Proceed to Checkout]をクリック
購入者の詳細入力画面になるので、氏名・住所・パスワード等を入力して、支払い手続きを行う。
※パスワードはプラグインを有効化するときに使用するのでメモをしておく。
私はPayPalで支払いました。1,158円でした。
Dropbox Sub-Foldersのインストールと設定
※もうひとつのWordpressに「Dropbox Sub-Folders」をインストールします。WordpressにUpdraftPlus Free版がインストールされている場合は、一旦削除してください。
PayPalでの支払い完了後、UpdraftPlusのホームページに戻ります。「My account」→「My Purchases」タブをクリックすると、購入したプラグインにチェックが付いています。
「leam how to activate it」クリック
中段の「You will need to ~」ではじまるリンクをクリック。「UpdraftPlus .zip」のダウンロードが開始されます。
「Dropbox Sub-Folders」をインストールするWordpressにログインし、プラグイン画面に移動する
「プラグインのアップロード」をクリック
「ファイルを選択」をクリック。先ほどダウンロードした「UpdraftPlus .zip」を選択し、今すぐインストールをクリック
「プラグインの有効化」をクリック
続いてUpdraftPlusの認証設定を行います。
UpdraftPlusの「Premium/Extensions」タブをクリック。「Dropbox Sub-Folders」を購入する際に設定した「メールアドレス」と「パスワード」を入力して「Connect」をクリック
問題なく認証されると下図のメッセージが表示されます。「activate it on this site]をクリック
続いて「please follow this link to update the plugin in order to activate it」をクリック
続いて、前回同様にDropboxへのバックアップ設定を行います。
バックアップスケジュール・バックアップ先、メールアドレス等を設定し、最下段の「Save Changes」をクリック
下記メッセージが表示されるので、赤枠で囲ったところをクリック
UpdraftPlusとDropboxの連携設定を行います。Dropboxで使用している「メールアドレス」と「パスワード」を入力し「ログイン」をクリック
Dropbox側に認証されると下図画面が表示されます。「Complete Setup」をクリック
UpdraftPlusの画面に戻ると同時に、Dropboxへのバックアップ処理がはじまります。
しばらくすると、”Dropbox”→”アプリ”→”UpdraftPlus.Com”フォルダにバックアップデータが保存され、パソコン側Dropbox側にも保存されました。
これで、何もせずに定期的に2つのWordpressのバックアップが可能になりました。
まとめ
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
WordPressとデータベースのバックアップと聞くと難しそうなイメージですが、「UpdraftPlus」を使えば何もせずともWordpressのバックアップが可能です。もちろん、万が一のとき、Wordpressを元に戻す「リカバリ作業」も簡単にできます。
UpdraftPlusでのリカバリ方法は下記のブログをご参照ください。
WordPressになにも不具合が起こらなければバックアップは不要です。しかし、Wordpressやデータベースにいつ何が起こるかわかりません。また、トラブルが起きれば今まで書き留めたブログも一瞬で消えてしまいますので、こまめなバックアップをお勧めします。
長文を読んでいただき、ありがとうございました。
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