みなさん、こんにちは。
ITサポートSORAの関口剛史です。
最近、スマホやタブレットでeSIMに対応した機種が増えてきました。
eSIMは、物理的なSIMカードが不要のため、「契約したいとき」に即日開通できるので大変便利。
これからeSIMが普及してくると思いますが、eSIMは本体交換時や機種変更の際に、本体に紐付くeSIMのEIDが変わるため再発行手数料がかかるようです。
今日は「eSIMスマホの機種変更時にはプロファイルの再発行が必要」についてご紹介します。
eSIMとは
eSIMの再発行手順の説明の前に、eSIMについて解説したいと思います。
「eSIM(イーシム)」とは、Embedded SIM(組み込み型のSIM)の略。
eSIMでは、これまでの物理的なSIMカードは不要で、eSIMに対応したスマホやタブレットに回線契約情報(プロファイル)を登録するだけでインターネットに接続できる。
eSIMのメリットは以下のとおり。
- 物理的なSIMカードが不要
- SIMカードの購入・配送・返却が不要
- SIMカードのサイズを気にしなくていい
- 契約先(通信キャリア)を簡単に変更できる
- スマホ本体を小型化できる
- 複数のプロファイルを設定できる
私が利用している「Surface Go2 LTE Advanced」と「Rakuten Mini」はeSIMで利用中。
SIMカードの機種と比べて、eSIMだから「速度が遅い」などの違和感はひとつもありません。
ただ、eSIMは1つだけデメリットがあります。それは、eSIM契約時の手順がわかりづらいこと。
eSIMは、契約時はeSIMプロファイルの発行、機種変更の時にeSIMプロファイルの再発行手続きが必要になります。
IIJ mioの場合は、再発行手数料として220円(2021年9月時点)かかりました。
eSIMプロファイルの再発行手順(IIJ mioの場合)
先日、eSIMを利用していたSurface Go2 LTE AdvancedのLTE通信機能が壊れたため、本体の交換修理をしました。
交換後の新しいSurface Go2で、eSIMの再設定を試みたところ下記のエラーが表示されてAPN登録ができませんでした。
eSIMのEIDがプロファイルのEIDと一致しません。携帯電話会社にお問い合わせください。
eSIM端末には固有のID(EID)が割り当てられていて、eSIM契約時のEIDが変わると、eSIMのプロファイルの再発行が必要とのこと。
SIMカードであれば、交換した新しい本体にSIMカードを挿しAPNの設定をすればインターネットに接続できましたが、eSIMでは、本体交換の度にプロファイルの再発行が必要で、その都度手数料がかかることを知りませんでした。
別のパソコンで、IIJmioの会員ページからSIMプロファイル再発行手続きを開始。
再発行手数料を確認してから申込みを完了。
10分以内に再発行用のメールが届く。別のパソコン上でアクティベーション用のQRコードを表示させる。
Surface Go2(Windows10)の携帯電話設定で”SIM2″を選択し、”eSIMのプロファイルの管理”を選択
“新しいプロファイルを追加します“を選択
“携帯電話会社から提供されたアクティブ化コードを入力する”を選択
カメラが起動するので、別のパソコン上で表示させている、IIJmioのアクティベーション用QRコードを撮影する
IIJmioのプロファイルが追加されるので”使用”を選択
eSIMでの接続完了
まとめ
物理的なカードが不要なeSIMはこれからの標準になると思います。
しかし、eSIM契約の際にインターネットにつながっている環境が必要のため、未契約のスマホしか持っていない人は、eSIMの契約手続きができないなどの契約時の問題があるため、eSIMが標準化されるまで、もうしばらくかかるのかなと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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