みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
年末はプリンタを使う機会が増えます。
先日、都内のご高齢のお客様より「年賀状を印刷するためにプリンタ(複合機)を購入したため、プリンタの設置と使い方を教えてほしい」とのご依頼をいただきました。
最近のプリンタは高機能のため設置・設定・使い方も少し複雑です。
今日は「プリンタ(複合機)の設置・設定サポート」について書いていきます。
プリンタ(複合機)の設置・設定サポート
お客様がご購入されたのはEPSON製のColorioプリンタ EP-884(複合機)モデル。
これまで長年使い続けてきたEPSON Colorioプリンタが壊れたため、新しいモデルに買い替えたとのこと。
お客様宅に訪問し、古いプリンタを片付けてから新しいColorioプリンタを設置。
プリンタをWi-Fi接続してから、パソコン2台とスマホ2台から印刷できるように設定。
インクの交換方法・パソコンとスマホからの印刷方法・スキャンしたデータの加工方法などをご説明。
説明途中に、上段トレイからハガキや写真を印刷すると給紙に失敗して印刷エラーが多発する現象が発生。
お客様が購入されたColorioプリンタは給紙トレイが上下2段あるモデル。
お客様の使い方としては上段にハガキや写真用紙、下段にA4用紙入れて使い分けて印刷したいとのこと。
しかし、上段トレイにハガキや写真用紙を入れて印刷すると、給紙ローラーが滑って給紙がうまくいかず印刷エラーとなる。
新品のため給紙ローラーが滑っていると考え、上段トレイで何枚か印刷を試みたところハガキは印刷できるようになったが、写真用紙は何度印刷しても給紙エラーとなる。
EPSONサポートに問い合わせたところ「上段トレイの用紙の厚さが薄い用紙、何かが印刷された用紙の場合に給紙がうまくいかないことがあるため、EPSON純正の写真用紙を使うか、下段トレイに用紙を入れて印刷を行ってください」とのこと。
上段トレイで給紙エラーとなる写真用紙を下段トレイに入れたところスムーズに印刷できることを確認。
上段トレイは印刷用紙の仕様が厳しいようなので、上段トレイでEPSON純正用紙を使うか、それ以外は下段トレイを使うようにご案内。
EPSON純正の写真用紙を使って上段トレイで印刷しても給紙エラーとなる場合は初期不良が考えられ引き取り修理になります。
とりあえず年賀状の印刷はできているため、年明けの保証期間内に上段トレイでの印刷を試すこともお伝えしました。
余談ですが、この機種は印刷時に排紙トレイが自動的に出てくるタイプなのですが、エラーの度に排紙トレイを機械的に格納させる動作が遅く、プリンタの不具合時には使いづらい機種だと感じました。
まとめ
最近のプリンタはコンパクトなのに2段トレイや排紙トレイが自動的に出てくる高機能モデルが多いように感じます。
しかし、コンパクトで高機能が故に、プリンタの仕様に少し無理があるのかなとも感じます。
例えば、排紙トレイを自動化するためには、印刷時の動作制御や排紙トレイを動かす為のモーターやギヤといった機構を備える必要がありますが、モーターやギヤに不具合があると動作制御がエラーとなり、プリンタとしても使えなくなってしまう可能性があります。また、用紙詰まりなどの復旧作業時に機構を壊してしまう可能性もあります。
個人的には、プリンタに求めるものは、印刷したい時にスムーズに印刷できること、そして、そのあたりまえの動作がなるべく長く使い続けられるようにすることです。
特に、ご高齢宅では普通に印刷できることが1番求められることですが、今回のColorioプリンタは高機能である一方、ご高齢の方には操作が難しいと感じました。
ちなみに、私は10年以上Brother製のプリンタを使い続けています。理由は、紙詰まりトラブルが少なく、本体が壊れず長く使い続けられるからです。
2019年に「MFC-J1500N」に買い換えましたが2023年まで1回もトラブルがありません。2段トレイや自動排出機能などはありませんがトラブルは少ない印象です。
高機能でコンパクトになるのはいいことですが、製品が果たす本来の役割をおろそかにしてはならないと、今回のサポートをとおして感じました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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