みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のIT・パソコンサポートSORAの関口剛史です。
新型コロナウイルスの影響により、オンライン会議やオンラインセミナー(ウェビナー)が一気に普及しました。
先日、200人規模のオンラインセミナーをZOOMウェビナーで行うための技術サポートのご依頼があり、私自身ZOOMウェビナーを理解するために、ZOOMウェビナーの設定と運用方法を検証しました。
今日は「ZOOMウェビナーでのオンラインセミナーの開催手順」についてご紹介します。
オンラインセミナー(ZOOMウェビナー)の仕様
オンラインセミナーの仕様は以下を想定して検証する。
- ZOOMウェビナーを利用する(プロアカウント、ウェビナーオプション契約済み)
- 参加者は100人規模
- 既にメールアドレスを知っている会員向け
- 事前登録制とする
- パネリストはひとり(共同ホストを兼ねる)
- セミナー中にアンケートをとる
- セミナー中の質疑応答あり
- セミナー後のアンケートをとる
- セミナーを録画する
ZOOMウェビナーの初期設定
ウェビナーオプションに申し込み
まず、ZOOMのプロアカウントとウェビナーオプションに申し込む。即日で利用可能。
ZOOM設定画面からウェビナーが選択できるようになる。
アカウントの基本設定をする
アカウント管理>アカウント設定から、以下の古本項目などを設定する。
- 音声タイプ:コンピュータ音声
- チャット :無効
- 共同ホスト:有効
オンラインセミナーの設定
ウェビナーをスケジュールする
最初に、オンラインセミナー要件に合わせて以下項目をウェビナーに設定する。
トピック名 | ウェビナー勉強会 |
開催日時 | 2020年11月8日 |
時間 | 14時~ |
登録 | 必須 |
パスコード | 不必要 |
ビデオ | ホスト |
音声 | コンピュータのオーディオ |
質疑応答 | 有効 |
実践セッション | 有効 |
クラウドに自動録画 | 有効 |
上記設定後スケジュールをクリックすると、ウェビナーにスケジュールが登録される。
セミナー案内・質問・アンケート等の設定
ウェビナーが登録されると、以下の詳細設定が可能になる。
- 招待状
- メール設定
- ブランディング
- 投票・アンケート
- 質疑応答
- 詳細
設定の順序としては、メール設定・ブランディング設定を終わらせてから招待状を送付する。セミナー開始前までに投票・アンケート・質疑応答の設定を終わらせておくとスムーズになる。
招待状
招待状の設定では、以下の項目を設定する。
- パネリスト
- 参加者を招待
- RegistrationSettings
- 参加者の管理
パネリストの設定
パネリスト設定では、パネリストに人のメールアドレスを登録すると、そのアドレスでセミナーに参加した人が自動的にパネリストとなる。(セミナー開催後、視聴者をパネリストに昇格させることも可能)
参加者を招待
参加者を招待では、オンライセミナーへの案内メールフォーマットをコピーする。
RegistrationSettings
RegistrationSettingsでは、ウェビナー申し込みフォームに関する設定を行う。
■登録タブは、自動承認・手動承認などの設定
■質問タブは、登録フォーム上の記載事項を設定する。
■カスタム質問では、セミナー前の質問などが設定可能。セミナー前のヒヤリングなどで使える機能。
メールの設定
メール設定は、セミナー申し込み後の確認メールやセミナー参加前のリマインドメールなどを設定する
申込み後に送付する案内メールのフォーマット
セミナー開始前のリマインダーメールの送信タイミングの設定
各メールのフォーフォーマット変更は、アカウント管理>ウェビナー設定からも編集可能。
ブランディング
ブランディでは、セミナー申込みフォームに表示させる企業ロゴや講師の詳細などを設定する。
投票アンケート
セミナー中の投票(アンケート)とセミナー終了後に自動表示させるアンケートを設定する
■投票機能は、セミナー中に参加者に質問するアンケート(投票)を事前に設定する。セミナー途中に投票を作成することも可能。
アンケートではセミナー終了後のアンケートを設定する。選択からフリー入力フォームなど設定可能。
質疑応答
質疑応答では、セミナー中の質問に対する設定をする。
詳細
詳細ではYouTubeやFacebookを使ったライブストリームの設定する。
参加者の招待から登録まで
招待メールを送付(主催者)
ウェビナーの詳細設定後、招待メールでセミナー案内を送付する。案内の方法として、すでにメールアドレスを知っている場合はメールで、それ以外はSNSやホームページ上に登録フォームのURLを記載する方法が考えられる。今回はメールでセミナー案内を送信する。
”参加者の招待から”招待状をコピーしメールソフトに貼り付け。メール内容を修正してセミナー案内を送付する。
参加申込み(参加者)
案内メールを受信した人は、案内メール内のURLをクリックすることで登録フォームが表示される。登録フォームは”RegistrationSettings”で設定した項目が表示される。
必要事項を入力して”登録”すると”ウェビナー登録が完了しました”と表示されると同時に案内メールが届く。
案内メールは苗字と名前が逆になる。これはズームの仕様のため変えることできない。セミナー当日に参加者は案内メールのURLをクリックすることでウェビナーに参加する。
申込み状況の確認(主催者)
オンラインセミナーの申込み情報は、ウェビナーの管理画面から確認する。
オンラインセミナーのリハーサル
オンラインセミナーの当日、本番前に練習を行ってから本番へと移行する。
練習セッション
ウェビナーの初期設定で”実践セッション”を”有効”にして、ウェビナーを開始すると練習セッションモードになる。
練習セッションモードで、ビデオ・音声の出力確認、パネリストの参加、共同ホストの設定、投票機能や画面共有などの各種テストをする。
このとき、視聴者がオンラインセミナーに参加すると下図の案内が表示される。
オンラインセミナーの開始
時間となりオンラインセミナーの開始。初期設定では視聴者にはスピーカービューで表示される。
ウェビナーでは、ミーティングとは違い視聴者は他の視聴者やパネリストは見えない。
投票機能
ホストが投票機能を起動する
視聴者の画面にアンケートが表示される。
ホストは投票状況をリアルタイムで確認できる。
ホストが投票終了すると”結果の共有”と”ポーリングを再開”が表示される。
結果を共有すると視聴者に結果が表示される。ポーリングを再開すると、再度投票画面となる。
画面共有機能
ホストが画面共有すると
視聴者には、ホストが選択した画面が表示される
Q&A機能
視聴者はいつでもホストに質問できる。
質問に対してはホストは以下の方法から選択する。
- ライブで回答
- 回答を入力
- 却下・削除(右上のギヤアイコンから選択)
ホストがライブで回答を選択すると、視聴者にはライブで回答すると表示される
ホストがテキストで回答すると、視聴者の質問画面に表示される。
回答の際、全体に回答するか、個別に回答するかを選択できる。
ホストが却下すると、質問者の質問はスルーされる
質疑応答の設定で、匿名での質問や質問回答後の表示のあり方を設定する。
チャット
ホストはチャットを”パネリスト”のみか”で設定セミナー参加者全員へ送信”から選択可能。セミナー運用上のチャットを参加者全員に送信しないように注意が必要。
手を挙げる
視聴者が手を挙げるとホスト側に表示される。
視聴者に音声で質問させる
ホストが視聴者のミュート解除すると音声で質問受けることができる。
その際、スピーカービューに設定していると質問者の登録者名が全視聴者に表示される。
ホストを全員のスポットライトにしておくことで、ホストやパネリストに画面を固定できる。
アンケート
視聴者がセミナーを退出するとき、ホストがセミナーを修了するとアンケートが自動表示される。
視聴者が回答するとウェビナーに記録される。
オンラインセミナーのフィードバック
セミナー動画
ウェビナーの動画は、記録→クラウド記録からダウンロードできる
ウェビナーレポート
ウェビナーでは、オンラインセミナーの参加状況、セミナー中の投票結果・セミナー後のアンケート結果をレポートとして確認できる
ウェビナーのレポートは、管理者>アカウント管理>レポート>ウェビナーから出力する。
参加者レポート
QA記録
投票記録
アンケート
まとめ
今までのセミナーで1番ネックになったのが、会場の手配と参加者の集客でした。
セミナー規模に応じた会場が見つからなかったり、数ヶ月後でないと予約ができかったり。多くの集客を見込み大きな会場を抑えても当日はガラガラに。逆に小さな会場ですぐに満席になってしまい機会損失になるなど。
その点、ZOOMのウェビナーであれば、申込み即日から利用可能で参加人数も自由に変更できる。また、オンラインセミナー機能以外にも、事前の申込みフォームやセミナー後のアンケート機能など、セミナーに必要な機能がすべて備わっています。
コロナが収まった後も、ウェビナーでのセミナー開催はスタンダードになるのではと、今回の技術サポートをとおして感じました。
ZOOMウェビナーでのオンラインセミナーを成功させるには、オンラインセミナーの仕様をしっかりと決めてから、ウェビナーを正しく設定すること。
事前の準備と設定がしっかりできれば、当日のセミナーは成功したようなもの。これはリアルのセミナーと一緒ですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回のオススメアイテム
■ZOOMをかなり詳しく解説されているオススメの本です。
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