みなさんこんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口剛史です。
月初めになると「今まで使えていたアプリや機能が使えなくなった」というトラブルが発生します。
先日、お客様より「6月に入り、Windows LiveメールでGmailが使えなくなった」との相談がありました。
調査した結果、2022年5月30日にGoogleがセキュリティを強化したことが原因でした。
今日は「Windows LiveメールでGmailが使えなくなった」トラブルサポートについて書いていきます。
Windows LiveメールでGmailが使えなくなったトラブル
お客様は「6月に入ってから、Windows LiveメールでGmailを受信すると以下のメッセージが表示されるようになり、一切Gmailが受信できなくなった」とのこと。
サーバーの応答:AUTHENTICCATIONFAILED]Invalid credentials(Failure)
Windows LiveメールエラーID:0x800CCC0F
上記のエラーメッセージが表示されたあと、認証入力画面が表示されることから認証に関するエラーであることが考えられる。
原因を調査した結果、Googleが2022年5月30日よりセキュリティを強化し安全性の低いログイン技術を使用するアプリケーションを制限したことが原因でした。
既にマイクロソフトもWindows Liveメールのサポートを終了しており、Windows Liveメールを今後も使い続けることは好ましくありません。
本来であれば、今回Googleがセキュリティを強化した時点で、Windows LiveメールからOutlookやThunderbirdに乗り換えるべきです。
お客様にもこのタイミングでOutlookへの乗り換えをご提案しましたが「Windows Liveメールにメールデータ、アドレス帳などの各種設定が残っていること、仕事がピークで今日・明日でOutlookに移行するのは避けたい」とのご要望。
技術・セキュリティ面の理想と、現実の運用面とのギャップはいつでもあること。
今回は、Outlookに乗り換えるまでの間、暫定的にGoogle側の設定を変更することで対応しました。
コメント等による技術的なご質問はお答えできかねます。
Googleのセキュリティ強化による問題の解決方法は以下3点が案内されています。
- アプリやオペレーティングシステムを更新する
- 安全性の高いアプリを使用する
- アプリパスワードを使用する
Windows Liveメールで引き続きGmailを受信できるようにするにはアプリパスワード設定する必要があります。
また、アプリパスワードを設定するにはGoogleの2段階認証も合わせて設定する必要があります。
要は、Googleとしては2段階認証とアプリ専用の16桁のパスワードを使用すれば、古いアプリでも使っていいよという考え方です。
まずはお客様のGoogleアカウントのセキュリティ設定画面から2段階認証を有効化
続いてアプリパスワードの設定から、メールアプリ用のパスワードを生成
生成されたアプリパスワードを、Windows Live側で再登録することで、再びWindows Liveメールで受信できるようになりました。
繰り返しになりますが、本来であれば、Windows Liveメールを使い続けることが問題となりますので、今回ご相談いただいたお客様は今後タイミングを見てWindows LiveメールからOutlookへ移行していく予定です。
まとめ
先日、お客様と2人でZOOM会議をしていたとき「制限時間に近くなりました」と警告が表示されました。
これまでZOOMでは、2人の会議は無制限使用が可能でしたが、2022年5月より2人会議でも40分の制限がかかるようになりました。
ZOOMが有料化されること自体は問題ないのですが、事前の案内や告知がないまま(気づかないまま)サービス仕様が変更されいたので、メール等などで事前の案内があればよかったなと感じました。
今回のGoogleのセキュリティ強化も事前に案内されていたようですが、やはりその案内に気づかず、仕様が変更されサービスが使えなくなって、はじめて仕様変更に気づくことができました。
サブスクリプションが流行っていますが、知らない間に契約やサービス内容が変更になり、それが原因で問題に発展することが今後は増えてくると思います。
月初めに「今まで使えていたものが使えなくなった」というような時は、サービスの仕様変更を調べることをオススメします。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
オススメの本
■WindowsLiveメールをご利用の方は早めにOutlookやThunderbirdに乗り換えましょう。
コメント