Synology NAS導入サポート

みなさん、こんにちは。

埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。

光ファイバ高速回線でインターネット常時接続が当たり前になったことで、社内ファイルサーバをMicrosoft 365などのクラウドで管理することができるようになりました。

ただし、お客様の利用環境によっては、LAN内にNASサーバを置いた方がメリットがあることがあります。

今月、立て続けにNAS導入サポートのご依頼をいただきました。

今回は「NAS導入サポート」について書いていきます。

目次

リモートサポート

NASのメリット・デメリット

NAS(Network Attached Storage)とは、ファイルサーバー専用機器のことです。

現代はクラウドストレージが主流ですが、社内データの利用状況によっては、NASの方がメリットがあります。

以下に、クラウドストレージとNASを比較した際の、NASのメリット・デメリットを記載します。

NASのメリット

  • LAN内にあり通信速度が速く、ファイルアクセス速度も速いため、多くのファイルを扱うときにスムーズに処理ができる。
  • ユーザー毎のランニングコストがかからない。
  • インターネットや回線障害の影響をうけない。
  • インターネットに接続しなければ、情報漏洩のリスクは少ない。

NASのデメリット

  • ハードウェアの保守作業が必要であり、専門知識が必要になる。
  • 災害が発生した場合、バックアップの保管場所が同じ場所になる。
  • インターネットからのアクセスが制限される。
  • 数年間毎にハードウェアの更新が必要になる。

Synology NASでデメリットを解消する。

NAS製品は様々なメーカーが発売していますが、Synology社のNASが扱いやすいと感じています。

その理由にSynology社のNASには、NASのデメリットを解消する各種機能が備わっているからです。

ハードウェア保守が簡単

Synology NASの設定画面

Synology NASの設定画面

Synology社のNASはWebブラウザで設定ができます。

操作画面もわかりやすいため、専門知識がなくても扱えます。

バックアップ方法が豊富。

Synology NASのバックアップアプリ

Synology NASのバックアップアプリ

SynologyのNASでは、以下の方法で、NAS内のデータをバックアップできます。

  • Hyper Backup
  • USB Copy
  • Cloud Sync
  • SynologyDrive ShareSyncでNAS間同期

Hyper Backup やUSB Copyで、外付けHDDにデータをバックアップしておくことで、NASが動作しなくなったときに、外付けHDDをWindows PCに接続しバックアップデータにアクセス可能です。

Cloud Syncでクラウドストレージと同期しておくことで、インターネット上にバックアップすることも可能。

Synology NASのバックアップアプリ

Synology NASのCloudSync

複数の拠点のNAS間での同期をしておくことで、仮に1つの事務所が火災になったとしても、他の拠点でNASデータは維持できます。

Synology NASの SynologyDrive ShareSync

インターネットからの接続も可能

Synology Driveを使えば、社外からPCからNASに直接アクセス可能となります。

Synology Driveを使うことで、自前で疑似クラウド環境を構築可能です。

心理カウンセリング空

Synology NAS導入サポート

先日、A社・B社からNASサーバの導入のご依頼をいただきました。

以下に、それぞれの導入事例を記載します。

A社の場合

A社は社員が20名程度の企業で、埼玉と東京に事務所があります。

社員は事務所内で事務作業を行い、多くの写真データを使います。

仮に20名社員がクラウドストレージ目的でMicrosoft365を契約すると、750円x20人=15,000円/月、年間では180,000円のランニングコストがかかります。

NASの場合は、初期導入費で120,000円ほどかかりますが、ランニングコストはかかりません。

2年目以降はNASの方が費用対効果が高くなるのでNAS導入を決定。

一部の社員はインターネットからNASにアクセスします。インターネットアクセスする社員のPCにSynology Driveを入れておくことで、クラウドの様な使い方ができます。

また、埼玉と東京の事務所にもSynology NASを設置することで、各事務所の社員はLAN上のNASにアクセス、NASを相互同期させておくことで物理バックアップも可能です。

B社の場合

B社は社員10名程度の企業で、埼玉と千葉に事務所があります。

事務所間はVPNで通信していて、社員全員が事務所内で作業を行います。

これまで使ってきたNASが古くなったのでリプレース。

クラウド化も検討しましたが、必要な機能とランニングコストの観点で、引き続きNASを使うことに。

これまでのNASは個人向けで、ハードディスクが1本、バックアップ設定がしっかりされておらずNAS障害時にバックアップデータを簡単に戻せない状況でした。

RAID-1を組めるSynology NASを購入し、USB Copyアプリで曜日毎に外付けHDDへ社内データをバックアップするように設定。

曜日毎にバックアップすることで最低7日前までのデータを戻せるように構築しました。

まとめ

クラウドストレージとNAS、どちらにもメリット・デメリットがあります。

Microsoft 365などは、SharePointやOne Driveのクラウドストレージの他に、TeamsやExchangeなども使えるため、トータル的に使うにはMicrosoft365の方がお得です。

今回のお客様は、社内LANで社内データを共有することが目的だったためSynology NASを導入しました。

クラウド化時代ですが、業務にあう製品やサービスを使うことがポイントです。

個人的には、1番ベストな方法はクラウドとNASを両方使うことだと感じます。

私の環境では、One Driveと Synology NASを同期させており、どちらかに障がいが発生しても、データにアクセス可能な環境を構築しています。

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詳しくは以前のブログをご確認ください。ここまでお読みいただきありがとうございました。

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