みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
最近、「パソコンにウイルス警告画面がいきなり表示されて、その電話番号にかけるべきか?」というご相談を、ご高齢の方より多くいただいています。
これは広告詐欺(フィッシング広告)・サポート詐欺であり、広告に記載されている番号に電話をかけるとお金を請求されます。
先日、実際に広告詐欺に騙されそうになったAさんから、詳しい話をお聞きましたので、皆さんと共有します。
ウイルス警告の広告詐欺・サポート詐欺に注意
Aさんがいつもどおりにパソコンを使ってネットを見ていたら、いきなりウイルス感染の警告画面が表示され、パソコンが動かなくなりました。
警告画面に電話番号が表示されていたので、その電話番号にかけたところ以下のようなやり取りになりました。
パソコンがウイルスに感染したのでお電話しました
それは大変ですね。今すぐ調べますのでお待ちください
調べたところ、あなたのパソコンはウイルスに感染しています。このままでは大きな問題になるので、早急にウイルスを削除する必要があります。遠隔で削除可能ですが費用は3万円になります。いかがでしょうか?
電話の相手は男性で、とても親身で丁寧に対応してくれたそうです。
Aさんは、一瞬悩みましたが、3万円で解決できるのであればと思い、ウイルス削除を依頼しました。
その後、以下のように話が進みました。
ウイルス削除をお願いします
それでは、料金の支払い方法を説明します。近くのコンビニでAppleギフトカード(アップルカード)3万円分を購入してください。カードを購入したら、カード内に記載されているコードを教えてください。すぐにウイルス削除を行います。
コンビニでAppleギフトカードを購入する際に、店員から「何に使うのかですか?」と尋ねられることがありますので、その際は「孫のゲームに使うと」答えてください。カードを購入したら、お電話ください。
Aさんは、近くコンビニに行き、3万円分のAppleギフトカードを購入しようとしました。
3万円分のAppleギフトカードをお願いします。
何のために使うのですか?
パソコンのウイルスに感染しサポートを依頼するためです。
それは、詐欺だと思われます。警察に通報したほうがいいですよ
Aさんは、コンビニで「ウイルスを削除するサポートのため」と素直に答えたことで、店員から詐欺であることを指摘されました。
このとき、Aさんは、パソコンサポート詐欺があることを知り、はじめて自分が詐欺に遭っていることに気づいたそうです。
帰宅後、パソコンを強制再起動したところ、ウイルス警告画面も消えたそうです。
詐欺・フィッシング広告の特徴
最近、インターネット広告の仕組みを悪用したフィッシング広告が増えているようです。
フィッシング広告の特徴しては、いきなり警告画面が表示され、今すぐ対応するように求められるもの。
フィッシング広告によっては、パソコンが操作できなくなったり、ビープ音を鳴らすものまであるようです。
パソコンやスマホで、いきなり表示される警告画面がすべて詐欺広告です。
広告詐欺の電話番号に電話すると、2万~3万円ぐらいの費用を請求されるようです。
「2万~3万ぐらいで治るなら」と思うような金額設定のようですが、1回詐欺にかかれば以降も詐欺のターゲットになってしまう可能性が高いです。
フィッシングや詐欺広告には以下の流れで構成されています。該当する場合は落ち着いて対応しましょう。
- 問題を課す(ウイルスに感染してます!)
- 不安を煽る(このままだと大きな問題になります!)
- 心を焦らせる(今すぐ対処が必要です!)
- 偽善の提案をします(今すぐ、私が対処します!)
ポイントは、問題を課す人も偽善の提案している人も、同一人物ということです。
何もしないこと、無視をすることが1番の安全対策になりますので、落ち着いて対応してください。
まとめ
Windowsのセキュリティ性が向上したため、メールに添付されるようなコンピューターウイルスは激減していると思います。
その一方で、インターネット広告機能を使った広告詐欺は増加傾向にあると思います。
これからも、そのような詐欺は横行していくと思いますので、少しでも「変だな」と感じたら、心を落ち着かせてパソコンの再起動をしてみてください。
何もしなければ、何も起らないのも、広告詐欺の特徴ですから。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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