BitLocker画面でWindowsが起動しないトラブルサポート

こんにちは。埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。

先日、都内のお客様から「BitLocker回復画面が表示され、Windows11が起動しない」というご相談をいただきました。

今日はそのサポート事例についてご紹介します。

BitLocker画面でWindowsが起動しないトラブルサポート

Bitlockerとは、Windowsのストレージを暗号化する機能です。

万が一パソコンを紛失した際、ストレージを暗号化しておくことでデータの外部漏洩を防ぎます。

ハードウェア構成が変更されたとき、別のパソコンでストレージにアクセスしたときなど不正アクセスが疑われるときに、48桁の回復キーの入力が求められます。

Windows11のノートパソコンでは、BitLockerがデフォルトで有効化されていることが多いです。

BitLocker回復画面が表示された場合は、回復キーが必要になります。

この回復キーは通常、以下URLのマイクロソフトアカウントサイトに保存されています。

お客様のお話では、「ある朝、Windowsを起動したら突然BitLocker回復画面が表示された」とのことでした。

2022年にもWindows Update後にBitLockerの回復キー入力が求められる事例が多発しており、今回もWindows Updateによる影響と考えられます。

お客様に「Windowsに設定したマイクロソフトアカウントはご存知ですか？」とお尋ねしたところ、「業者にパソコンの設定を全て依頼したため、わからない」とのご回答でした。

マイクロソフトアカウントが不明な場合、回復キーも確認できず、最悪の場合はWindowsの初期化が必要となります。

その可能性もご説明した上で、都内のご自宅へお伺いしました。

パソコンはLenovoのノートパソコンで、電源を入れると同時にBitLocker画面が表示される状態でした。

パソコン購入時の関連書類をお客様と確認したところ、Officeのライセンスカードの裏面に、セットアップ時に使用したマイクロソフトアカウントの情報が記載されていました。

そのアカウントでマイクロソフトアカウントサイトにサインインし、回復キーが保存されていることを確認しました。

BitLocker画面で回復キーを入力し、無事Windowsを起動することができました。

お客様に原因を説明し、ご要望に応じてBitLockerを無効化しました。

その他、プリンタの接続設定やパソコンに関する疑問点にもお答えしてサポートを終了しました。

まとめ

2022年にWindows Update後のBitLocker不具合が多発しましたが、2025年になっても同様の問題が発生しています。

Windows Updateの結果やハードウェアの状態によってBitLockerが作動することがあります。

BitLockerが有効な状態では、Windows Update後やハードウェア変更後に回復キーの入力を求められる可能性があります。そのため、事前にマイクロソフトアカウントに回復キーが保存されているか確認しておくことをお勧めします。

また、ノートパソコンを持ち歩く機会がない場合は、BitLockerを無効化しておくことも一つの対策となります。ただし、BitLockerはデータ保護のための重要な機能です。パソコンの使用環境やデータの重要度を考慮し、必要な場合のみ無効化を検討してください。。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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