みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市でITサポートを行っているSORAの関口です。
私は今年からから個人事業主として開業をしました。開業すると本業以外の事務作業も多く、特に経理業務は、まだあまり理解をしていないため手探りで進めている感じです。
先日、税務署主催の経理ソフト勉強会に参加をしてきました。そのなかで、Suicaなどの電子マネーで利用した交通費は、「旅費交通費として経理入力はもちろん、別途利用履歴を一覧表として出力してください」と教わりました。
Suicaなどの電子マネーは便利でいいのですが、詳細が残りません。駅にいけば券売機で利用履歴の一覧を出力できるのですが、それも面倒。ということで、自宅で効率よく利用履歴が出力できるようにICカードリーダーを購入しました。
ICカードリーダーを使えば、Suicaの利用履歴の出力はもちろん、e-Taxにも対応しているため、自宅で確定申告ができるようになります。
今日はICカードリーダーの導入から、Suicaの利用履歴の出力までをご紹介します。
目的
・ICカードリーダーを使用して、今年4月からのSuica利用履歴を出力し一覧表をつくる。
・今後の交通費精算業務のフローをつくっておく。
完成イメージ
※2017年7月17日 追記
スマホのNFC/ おサイフケータイ機能を利用した、「3分で作る交通費精算書」の記事もあわせてご確認ください。
ICカードリーダー PaSoRi(RC-S380)を購入
量販店で売っているカードは主にSONY製とNTTコミュニケーションズ製の2種類。
私はSONY製のPaSoRi(RC-S380)を約2500円で購入しました。
PaSoRiのUSBインターフェースは、スマホなどで使われているType-microBではなく、Type-miniB。PaSoRiを使用時に Type-miniBのUSBケーブルも準備しなければならないのは面倒ですね。
PaSoRiのセットアップ
パソコン(Windows10)のUSBポートにPaSoRiをつなげます。最初自動的にドライバーがインストールされます。その後、SONYのFelicaHPより”NECネットインストーラー”をダウンロードし、パソコンにインストールします。
ソフトウェアのインストール後、Windowsを再起動。NFCポートソフトウェアがインストールされているので、ソフトウェアを起動し、PaSoRiが正常に作動しているかを確認します。
これでICカードリーダーが使用できるようになりました。
Suicaの利用履歴を出力
PaSoRiでSuicaの利用履歴を出力するには2つの方法があります。
・SONYが提供する、”SFCard Viewer2″を利用すること
・JR東日本が提供する、Suicaインターネットサービスを利用すること
2つの方法をご紹介します。
SFCard Viewer2を使用する
SONYのWindowsダウンロードサイトより”SF Card Viewer”をダウンロードしインストール。
インストール後、SF Card Viewerを起動して、PaSoRiにSuicaカードを乗せると
利用履歴の一覧が表示されます。
でも、直近の20件しか表示されません。一応、CSVファイルにエクスポートできるのですが、こちらも20件までしかエクスポートできません。私はあまり電車を使わない方ですが、さすがに20件しか表示・エクスポートできないのは、使いものになりません。毎日何回も電車で行き来する人には、20件なんてアッというまに越えてしまうでしょう。
このアプリは誰の為に作られたものなのでしょうか・・・・
ということで、JR東日本が提供する、Suicaインターネットサービスを試してみました。
Suicaインターネットサービスを利用する
まず最初にお伝えしておきます。
このサービスを利用するには”インターネットエクスプローラ”を使用してください。Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどには、今時対応していません。
Suicaインターネットサービスの登録とSuicaカードの登録
まず、Suicaインターネットサービスのサービス利用登録します。
続いて、履歴一覧を出力したいSuicaカードを登録します。
サービスメニューから”Suicaの登録・変更・削除”を選択します。
ログイン画面が表示されるので、先ほど登録したサービスIDとパスワードと表示されている乱数を入力してログインします。
下図画面が表示されるので”新規登録”を選択
登録するカードの名称を入力して
SuicaをPaSoRiに載せると
Suicaカードが認識され登録ができます。
※インターネットエクスプローラ以外のブラウザを使用していると、カード登録プロセスで白い画面のままフリーズします。
Suica利用履歴の出力
サービスメニューより”SF(電子マネー)利用履歴を選択
登録時と同じように、ログイン画面が入力されるので、ログインID・パスワード・表示された乱数を入力してログインします。
下図画面が表示されるので、PaSoRiにSuicaカードを載せて”次へ”を選択
Suciaの利用履歴一覧が表示されます。こちらは20件しか表示されない”SFCard Viewer2″とは違い、直近の100件まで表示されます。さすがはJR東日本と思ったところで、、、、、
このサイトをよく見てみると”履歴印刷はPDFファイルでご提供いたます。”と・・・
「PDFファイルじゃデータを加工できないじゃん!」せめてCSVで出力させてよ!
システム的に使えても業務でまったく使えない・・・・
企業の中で、システム部門と業務部門がぶつかるよくあるパターンですね。でも、私はもともとシステム部門の人間です。こんなことではへこたれません。
インターネット上に表示されたhtml形式の文字はコピーできますので、表全体をドラッグ。右クリックでメニューを表示してコピーを選択
そのままWordに貼り付けると、表形式が維持されたままコピーされます。
これを見やすくする加工をすることで、それなりに見やすい一覧表になります。これで税務署は認めてくれるかな・・・
まとめ
要件定義して業務システムが完成!無事にリリースすると、業務部門から「使い勝手が悪い」「システムフロー」と業務フローが合っていないことはよくある話しです。そんなときのシステム部門の決めぜりふは「なんとか運用でカバーしてよ」ですね。今回のSuicaの利用履歴の出力は正にそんな感じです。
ICカードリーダーを使用してSuicaの利用履歴を出力しようとする人はどんな人でしょうか?きっと日々忙しいビジネスパーソンではないでしょうか。日々忙しいから、月末にサクッと利用履歴を出力して、パッとエクセスにまとめて、会社に提出する。そんな利用シーンだと思います。
今回のSuicaの利用履歴の出力はパッと業務には使えませんが、駅の券売機ではなく、自宅で利用履歴を出力できるのはいいところですね。
※2017年7月17日 追記
スマホのNFC/ おサイフケータイ機能を利用した、「3分で作る交通費精算書」の記事もあわせてご確認ください。
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 以前に書いた「ICカードリーダーをつかったSuica利用履歴の確認」の記事のアクセス数も増えているので、1年分溜まった領収書の整理や交通費精算などに、みなさん追われているのかな […]
[…] 最近、以前に書いた「ICカードリーダーをつかったSuica利用履歴の確認」の記事のアクセス数も増えているので、1年分溜まった領収書の整理や交通費精算などに、みなさん追われている […]