みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市でITサポートを行っているSORAの関口です。
「目指せ!e-Taxでの確定申告 」と題して、証明写真撮影から、マイナンバーカードの登録、電子証明書の登録と行ってきましたが、いよいよe-Taxでの確定申告です。
4回目の最終回は、e-Taxソフト(WEB版)での「確定申告」の流れを解説していきます。
2019/03/10年追記
マイナンバーに対応したインストール型「e-Taxソフト」での確定申告手順を公開しました。
2018/02/17年追記
クラウド会計ソフト「free」のQAにはe-Tax(Web版)に下記のとおり書かれています。
マイナンバーの入力について
freeeで作成した申告書データをWeb版e-taxから申告する場合、マイナンバーを入力できません。
(提出方法を「電子申告(e-tax)」にした場合はfreee上でマイナンバーを入力できず、Web版e-taxでは取り込んだxtxファイルを編集できないため)マイナンバーが無くても申告自体は受理されますが、税務署から確認の連絡が入る場合があります。
参照:e-taxソフト(Web版)を利用して提出する
マイナンバーの記載がなくとも確定申告は受理されるのですが、税務署からマイナンバーの確認が入る場合があります。ちなみに私のところには、去年は税務署からの確認連絡はありませんでした。
2017年(平成29年)分の確定申告時においても、MFクラウドでエクスポートしたxtxファイルは、マイナンバーの記載に対応しておりません。
上記を事前にご理解したうえで、当記事をご参考ください。
これまでの手順
e-Taxでの確定申告前に、以下の手順を終わらせてください。
e-Taxでの確定申告の流れ
今回の主な流れは下記のとおりです。
STEP1:会計アプリで申告データのエクスポート
STEP2:ICカードリーダーの接続
STEP3:e-Taxソフト(WEB版)で確定申告
STEP4:送信結果の確認
それでは、ひとつひとつのSTEPを解説していきます。
STEP1:会計アプリで申告データのエクスポート
e-Taxで確定申告するにあたり、会計データを準備します。
私はオンライン会計アプリの「MFクラウド確定申告」を利用しており、去年の会計データの入力は全て終えています。
上記前提のうえで、「MFクラウド確定申告」での申告データの操作説明を行います。
他の会計アプリを使用されている方も、同じような作業になると思いますのでご参考ください。
「MFクラウド確定申告」の会計年度の切り替え
既に2017年度が会計データ入力がはじまっていますので、会計年度を2016年度に切り替えます。
「確定申告書B」と「所得税青色申告決算書」を印刷
「MFクラウド」メニューから、「決算・申告」→「確定申告書」を選択
確定申告書に必要な情報を入力
入力後、「確定申告書B」と「所得税青色申告決算書」のPDFファイルをダウンロードし印刷します。
「確定申告書B」と「所得税青色申告決算書」の内容に、漏れ・誤りが無いことを確認します。
e-Taxソフト用ファイル(xtx形式)ファイルをダウンロード
確認終了後、e-Taxソフト用ファイル(xtx形式)ファイルを選択
申請先税務署を選択し、「e-Tax利用者識別番号」取得時に設定した16桁の「利用者識別番号」を入力後、「e-Taxソフト用ファイルをダウンロードする」を選択
「mf_cloud.xtx」ファイルのダウンロードが開始されるので、デスクトップ等に保存しておきます。
STEP2 ICカードリーダーとマイナンバーカードの接続
確定申告を行うパソコンに、前回セットアップを行った「ICカードリーダー」を接続。そのうえに、マイナンバーカードを置いておきます。
STEP3 e-Taxソフト(WEB版)で確定申告
InternetExplorerを開く
※e-Taxソフト(WEB版)は、InternetExplorerで操作をします。Windows10の場合、InternetExplorerが隠れているので、下記の手順でInternetExplorerを開きます。
e-Taxソフト(WEB版)事前準備セットアップ
InternetExplorerで、e-Taxのサイトへアクセスします。
画面右上の「サイトマップ」を選択
サイトマップ中段の右側に「e-Taxソフト(WEB版)」の欄にある「2.e-Taxソフト(WEB版)を利用するに当たって」を選択
下図のWebサイトが表示されます。「手順4」タブを選択し、「事前準備セットアップ(Windows/InternetExplorer用)」を選択
ダウンロードプログラムが動きだします。「保存」を選択してデスクトップ等に保存します。
ここで、InternetExplorerを閉じます。
続いて、保存した「eTaxWEB_IEsetup」を実行します
下図が表示された場合は、「修正」を選択し「インストール」を選択
下図が表示された場合は、「はい、インストールします。」を選択し「次へ」
「はい、InternetExplorer」で表示しますを選択し「完了」
e-Taxソフト(WEB版)での確定申告
自動的に、InternetExplorerが起動し、e-Taxソフト(WEB版)にアクセスします。
最初に下図が表示された場合、使用環境に問題がありますので、解決方法を確認してください。
使用環境に問題がない場合、e-Tax(WEB版)ログイン画面が表示されます。「ログイン」を選択
前回、「e-Tax利用者識別番号の取得」で取得した、「利用者識別番号」と8桁以上の「暗証番号」を入力し「ログイン」を選択
e-Tax(WEB版)のメニュー画面が表示されます。最初に「利用者情報の登録・確認・変更」を選択
氏名・住所等、必要情報を入力していきます。
続いて、利用者情報登録後、「申告・申請・納税」を選択
「作成済みデータの利用」欄の「操作に進む」を選択
『MFクラウド確定申告』からダウンロードした「xtxファイル」を参照し「次へ」を選択
しばらくすると、「確定申告書B」と「所得税青色申告決算書」が読み込まれます。
内容確認のため「確定申告書B」と「所得税青色申告決算書」にチェックをいれ「帳票表示」を選択
PDFファイルが表示されるので、上項で印刷した帳票と差異がないことを確認しPDFファイルを閉じる。
問題がないことを確認後、「次へ」を選択
電子署名の画面になりますので、「電子署名の付与」を選択
「カードタイプの電子書籍証明書をご利用の場合」を選択し「次へ」
しばらく待つと下図の画面が表示されます。認証局サービス名を「公的認証サービス(マイナンバーカード)」を選択し、「次へ」を選択
「公的個人認証 署名用パスワード」の入力が求められます。
マイナンバーカード取得時に設定した、6桁以上のパスワードを”大文字”で入力をし「OK」を選択
マイナンバーカードと無事に通信ができると、電子証明書の詳細が表示されます。
内容確認して、「電子署名の付与」を選択
「電子署名」の付与が完了しました。「閉じる」を選択
電子署名の付与されたので「送信」を選択
再び確認画面が表示されるので、「はい」を選択
無事に送信が完了しました。記録のため、このページを印刷した後、「受信通知の確認」を選択
受信通知が表示れます。送信されたデータを確認。送信完了です。このページに納税金額が表示されています。
STEP4 送信結果の確認
最終確認を行います。
e-Taxソフトのメニューに戻り、「送信結果・お知らせ」を選択
「メッセージボックス一覧」の「操作に進む」を選択
メッセージボックス一覧で、「所得税及び復興特別所属税申告書」が「受付完了」になっていることを確認
手続き名の「所得税及び復興特別申告」を選択すると、先ほどの「納税金額が表示された画面」に切り替わります。
申告書の内容・手続きに不備がなければ、無事に申告完了です。お疲れ様でした。
まとめ
私自身、今年はじめてのe-Taxでの確定申告(青色申告)を行いましたが、マイナンバーカードと電子証明書の取得・登録までが非常にわかりづらいと感じました。
e-Taxの広報として、著名な方が「簡単にe-taxで確定申告ができますよ」といっていましたが、それは、電子証明書等の事前セットアップが完了した後の話で、今年はじめてe-Taxでの確定申告する方には、参考にならない意見かなと思います。
ただ、事前セットアップさえ終われば、来年からは今回ご紹介した手順だけで、確定申告ができるようになるので、混雑している税務署に行く必要もなく、サクッと確定申告ができるのは便利ですね。
後は、日々の経理入力がどれだけ、効率的にかつ的確にできるのか・・・がポイントです。
私は会計アプリ「MFクラウド確定申告」を利用して、事業用銀行口座とクレジットカードでの取引が自動的に「MFクラウド確定申告」に反映されるようにしています。
後は、現金取引の入力と取引仕訳だけを月末に行い、月ごとに会計をしっかりと締めておけば、年度末には確定申告データも出来上っていますので、来年の確定申告の時期に慌てることもありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (7件)
おかげさまでe-Taxでの確定申告に成功しました
MFクラウド確定申告のe-Taxソフト用ファイルのダウンロードのダイアログに「e-Taxソフト用ファイルの読み込みは、ダウンロード版のみ対応しています。Web版には対応がありません。」と表示されていたので、e-Taxソフトのダウンロード版をPCにインストールしましたけど使い方がサッパリ理解できず郵送に戻そうと考えていたところ、この記事にたどり着き一気に解決しました。
私もe-Taxの最大の難所はマイナンバーカード(スマートカードリーダーの設定)と電子証明書の取得・登録と感じました。
この記事、とても役立ちました。ありがとうございました。
確定申告お疲れ様でした。
今年e-Taxで確定申告ができれば、来年からはサクッとe-Taxで確定申告ができますね。
確かにMFクラウドには「e-Taxソフト用ファイルの読み込みは、ダウンロード版のみ対応しています。Web版には対応がありません。」と書かれていますね。
なので私も郵送しかないかな・・・と思っていたのですが、e-Tax Web版にxtxファイルがインポートできるとの記載があったので、ダメ元でMFクラウドのxtxファイルをe-Tax Web版にインポートしたら問題なく取り込めました。きっと、e-Tax Web版がバージョンアップしたのかもしれませんね。
当方の記事がお役立ちできて嬉しく思います。
コメントありがとうございます。
私も気分爽快さんと全く同じで、MFクラウド→e-Taxでの申告を断念しかけていたところ、この記事に救われました。 ありがとうございました。
リフィトリー様
もうすぐに確定申告の時期ですね。
e-Taxで確定申告できてよかったです。
ご丁寧にコメントありがとうございます。
また、貴重なアドバイスもありがとうございました。!
とっても助かりました。
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