みんさん、こんにちは。
ITサポートSORAの関口剛史です。
今年も確定申告の季節となりました。
平成30年分確定申告は3月15日までとなっていますので、経理作業に追われている方も多いのではないでしょうか。
平成30年分確定申告から、e-Taxの仕組みが「マイナンバーカード方式」と「IDパスワード方式」へと簡略化されました。
その一方で、確定申告書に「マイナンバー(個人番号)」の記載が求められたり、今までのe-Tax利用者識別番号とマイナンバーカードの関連づけ作業が必要になったりと、より複雑化しています。
私もようやくe-Taxソフトで確定申告を送信しました。
今日は備忘録として「マネーフォワードクラウド(旧MFクラウド)確定申告」と「e-Taxソフト」での確定申告手順を書いておきます。
「マネーフォワードクラウド確定申告」で「e-Tax Web版」が使えない理由
私は経理処理を会計クラウドアプリ「マネーフォワードクラウド確定申告(以下MFクラウド確定申告)」で管理しています。
「MFクラウド確定申告」に日々の経理を入力しておくことで、年度末には確定申告に必要なデータがほぼ出来上がっています。
マネーフォワードをはじめとする会計クラウドアプリには、「xtxファイル(会計データ)」をエクスポートすることができ、e-taxに「xtxファイル」をインポートすれば、確定申告を簡単に終えることができます。
しかし、「xtxファイル」にはひとつだけ問題があります。それは「e-Tax Web版」で使えないこと。
e-Taxには、「e-Tax Web版」と「e-Taxソフト版(ダウンロード版)」の2種類があります。
「e-Tax Web版」の方がシンプルで使いやすいのですが、e-Tax Web版では「xtxファイル」をインポートした後「マイナンバー」が入力できないため、MFクラウド確定申告では「e-Tax Web版には対応がない」と記載しているとのこと。
実際のところ、確定申告書にマイナンバーの記載がなくても、税務署側は受理するそうですが、もしかしたら税務署から確認が来るかもとのことです。
「MFクラウド確定申告」と「e-Taxソフト」での確定申告の事前準備
去年まで、確定申告書にマイナンバーを記載しないで「e-Tax Web版」で申告をしていましたが、「税務署から連絡が来るかも・・・」と気にかけるのは精神衛生上よろしくないので、今年は「マイナンバーカード方式のe-Taxソフト版」でマイナンバーを登録して申告することにしました。
事前準備
マイナンバーカード方式・e-Taxソフト版での確定申告するために以下のものを準備します。
- ICカードリーダー
- マイナンバーカード(電子証明書)
- 個人番号カードの暗証番号(4桁の数字)
- 公的個人認証情報(電子証明書)のパスワード(6桁~16桁の英数字)
- e-Tax利用者識別番号(去年までe-Taxを利用していた人のみ)
- e-Tax用パスワード
- 平成30年度会計データ(xtxファイル)
マイナンバーカードと利用者識別番号を関連づけ(1回のみ)
今年からe-taxは「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」に変わりました。
去年までe-Taxを利用していた人(e-Tax利用者識別番号がある人)は、マイナンバーカードとe-Tax利用者識別番号の関連づけ作業が必要になります。
InternetExplorerで、確定申告書等作成コーナーにアクセスし「e-Taxで提出する」をクリック
「マイナンバーカード方式により提出する」をクリック
「事前準備セットアップファイルのダウンロード」をクリック
「平成30年度分事前準備セットアップ」をクリックし必要ファイルをインストール
インストール後、「利用規約に同意して次へ」をクリック
パソコンにICカードリーダーを接続しマイナンバーカードを上に置く
「マイナンバーカードの読み取り」をクリック
「e-Tax利用者識別番号」と「e-Taxパスワード」を入力して「関連づけ」をクリック
「マイナンバーのパスワード(4桁の数字)」を入力して「OK」をクリック
「マイナンバーカードの読み取り」をクリック
再度、「マイナンバーのパスワード(4桁の数字)」を入力して「OK」をクリックを入力して「OK」をクリック
マイナンバーカードに登録されている情報が表示さたことを確認して「次へ」
e-Tax利用者識別番号とマイナンバーカードの関連づけが完了しました。
e-Taxソフトのインストール
続いてWindowsパソコンに「e-Tax」ソフトをインストールします。
e-Taxソフトダウンロードコーナーにアクセス
ルート証明書・中間証明書のインストーラをダウンロードしてインストール
「信頼済みサイト登録ツール」をインストール
e-taxソフトダウンロードコーナーより「e-Taxソフトインストーラ」をダウンロードしインストール
e-Taxソフトインストール後、念のためWindowsを再起動する。
再起動後、e-Taxソフト起動すると下記のメッセージが表示されるので「追加インストール」をクリック
「必要そうなもの」を選択して追加インストールする。
e-Taxソフトのインストール完了です。
「マネーフォワード」と「e-Taxソフト」での確定申告手順
「MFクラウド確定申告」より「xtfファイル(経理)」ファイルのエクスポート
「MFクラウド確定申告」で申告する会計データを確認。xtxファイルのダウンロード画面で「税務署」と「利用者識別番号」を入力して「e-Taxソフト用ファイルをダウンロードする」をクリック
e-Taxソフトで確定申告を送信する
ICカードリーダーの上にマイナンバーカードを置く
e-Taxソフトを起動し「マイナンバーカードを利用する」を選択し「次へ」
「マイナンバーのパスワード(4桁の数字)」を入力して「OK」をクリックを入力して「OK」をクリック
マイナンバーカードから読み取った「利用者識別番号」が正しいことを確認し、利用者名を入力して任意のフォルダに保存する。
e-Taxソフトの左側メニューから「作成」をクリック。上部メニューから「申告・申請等」→「組み込み」を順にクリック
「MFクラウド確定申告」からエクスポートした「xtxファイル」を指定し、申告名を入力して「OK」をクリック
「xtxファイル」のインポート後、画面右下にある「基本情報変更」ボタンをクリックし「個人番号」を入力する。
帳票を表示し申告内容に不備がないことを確認し、画面右下の「作業完了」ボタンをクリック
e-Taxソフトの左側メニューから「署名可能一覧」をクリック。帳票を選択して「電子署名」をクリック
認証局サービス名を「公的個人認証サービス(マイナンバーカード)を選択して「次へ」
「ICカードを利用」を選択して次へ
「公的個人認証情報(電子署名)のパスワード(6桁~16桁の英数字)」を入力して「OK」をクリック
署名が完了したら「OK」をクリック
e-Taxソフトの左側メニューから「送信可能一覧」をクリック。帳票を選択して「送信」をクリック
e-Taxソフトの左側メニューから「メッセージボックス」をクリック。受信通知のメッセージを確認する
e-Taxソフトの左側メニューから「申告・申請等」をクリック。「状態」が「送信完了」になっている事を確認し申告完了です。
まとめ
確定申告の時期になると「芸能人がe-Taxで簡単に確定申告できました」と言っていますが、それはe-Taxの初期セットアップと会計データができあがった状態の話ですね。
日々の業務がいそがしいなかで前年分の経理をしめ、e-Taxで確定申告をしようと思っても、e-Taxの初期セットアップが複雑であったり、マイナンバー・利用者識別番号・暗証番号・パスワードなどの情報が必要であったりして、申告書を郵送や税務署に持参する人も多いのではないでしょうか。
30年度からe-Taxが簡略化されましたが、実際にe-Taxソフトで確定申告をやってみると難しく感じます。
ただ、e-Taxソフトの初期セットアップが終われば、後はMFクラウド確定申告のxtxファイルをe-Taxソフトにインポートするだけなので、来年からは楽になるのかなと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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