ライトついてますか|問題発見の人間学

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みなさん、こんにちは。

ITサポートSORAの関口です。

読書の本当の楽しみは、本を読むことにあるのではなく、自分の中のあらたな「気づき」との出会いにあること。

仕事の生産性を高めるひとつとして、ビジネスに関する本を読んだときに、私自身が学んだこと、気づいたことをブログに書いています。

3冊目はドナルド・C・ゴース 著の「ライトついてますか|問題発見の人間学」です。

それでは、読書前の質問から。

目次

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読書前の質問

問題だらけの人生とは?

生きていると、様々な問題に遭遇する。

小学生になるとテストという問題が与えられはじめ、高校生の頃に進路をかけた受験という問題が与えられる。

社会人になれば仕事という問題が与えられ、結婚をすればパートナーシップや子育ての問題に遭遇する。

テレビをつければ、クイズという問題が与えられ、ニュースでは事件や事故などの問題がいつも伝えられている。

日々、いろいろな問題に直面をするから、その問題を考えること、解くことに疲れてしまう。

江戸時代に生きた人々と情報化社会の私たちを比べたとき、1日に取り扱う情報量は雲泥の差になる。

情報量が増えれば増えるほど、考えるべき問題も比例するため、現代に生きる私たちは「問題だらけの時代」とも言える。

心理カウンセリング空

答える前に問題を定義することとは?

子供の頃「1+1=?」という問題を出されたことありませんか?

「2」と答えると「田んぼ田」と言われ、裏をかいて「田」と答えると「2」と言われる問題。

回答者の答え次第で、問題者が答えをすり替えるので、正しい回答がない問題。

これと似たようなことが、大人の私たちの周りでも起きていると思いませんか?

例えば、上司に「もっと、早く仕事しろ」と言われて、素早く仕事したら「ここを間違えている、じっくり確認しろ!」と言われてしまう。

「早く仕事しろ」と言われたのに「じっくり確認しろ!」と言われると「どっちだよ!」と思うもの。

いきなりですが、あなたに問題を出します。

下記の問題に素早く答えてください。

問題1:3x3=?

問題2:9x9=?

問題3:問題1の解+問題2の解=?

どうですか、問題を解けましたか?

それでは最後の問題を出します。

問題4:上記の問題を解くことに、あなたにとってどんなメリットがあるのですか?

未熟な問題解決者は、きっと解くべき問題を定義する時間を惜しんで解答に飛びつくものである

私たちは子供の時から答えがある問題を与え続けられてきたため、問題は解くものだと思い込んでいる。

しかし、問題を解く前にすることがある。

それは「自分にとって何が本当の問題なのか?」を定義すること。

私は地球を救うために1時間の時間を与えられたとしたら、59 分を問題の定義に使い、1分を解決策の策定に使うだろう。

~アインシュタイン~

本当の問題とはなにか?

問題を定義すれば、おのずと解決策が見えてくる。

しかし、その問題を定義することが難しい。

例えば、あなたが誰かに急いで電話をしたいのに、スマホの電池が切れて電話ができないとする。

このとき「スマホの電池」を問題定義にすると、充電ができそうなカフェを探そうとする。

「電話ができない」ことを問題定義とすると公衆電話を探そうとする。

問題の定義により、その後の行動が変わる。

よって、問題定義を誤れば、その後の行動も間違ってしまう。

では、どのように問題を正しく定義すればいいのだろうか。

問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である

問題とは、自分の望んだ事柄と、認識された事柄のギャップ。

急いで電話をしたいときに、スマホが使えれば問題にはならないし、仮にスマホが使えなくとも、近くに電話があれば、スマホもの電池切れも問題にはならない。

問題とは、自分の思いどおりにならないときに「これは問題だ」と感じるものである。

問題は欲求を変えること、または認識を変えることによって解決できるわけである

このことから、問題を解決するには以下の2通りがある。

  • 自分の思いどおりになるように、外側の問題を解決しようとする。
  • 自分の欲求や認識などの、内側の問題を変えようとする。

問題を解決する際は、自分にとっての問題を正しく定義したうえで、上記どちらかの解決方法を選ぶといい。

ただ、多くの場合、後者を選択した方が問題解決はスムーズに終わる。

問題をどう変えたら解決策を変えることができる?

最近、駅構内のベンチの向きが変わっているのに気づいていますか?

以前、線路に対してベンチは平行に置かれていたが、最近は横向き(垂直)に置かれている。

これは、酒に酔った客が線路に誤って落ちることを防止するため。

ベンチが平行に置かれていた頃、ベンチで寝ていた酔った客が、寝ぼけて線路に転落する事故が多発した。

ベンチの向きを線路に対して横向きに変えることで、酔った客が寝ぼけて歩いても線路に落ちないように対策をした。

この発想の転換がすばらしいと思う。

問題文をどう変えたら解決を変えることができるだろうか

【問題】
ベンチで寝ていた酔った客が、誤って線路に落ちる。

問題を「酔った客」に定義するのか、それとも「ベンチ」にするかで、問いかけは大きく変わる。

  • 線路に落ちる「酔った客」をどうすればいいだろうか?
  • 「ベンチの向き」をどう変えれば、酔った客は落ちないだろうか?

「酔った客」に問題を定義すると、酔った客をどうするか?という考え方になるが、「ベンチの向き」に問題を定義すると、ベンチの向きを変えるという発想を得ることができる。

問題を定義し、その問題を色々な角度から考え検証をすることで、新しい答えを見つけることができる。

しかし、最近はホームドアが設置されたため、今度は「横向きの椅子」が通行の妨げになるという意見もでるだろう。

ひとつの問題を解決しても、環境が変われば解決策がまた問題になるもの。

人生は問題ばかり。

だからこそ、問題を解く前には、問題を定義することからはじめよう。

まとめ

私たちは問題を与えられるとすぐに解きたくなります。

しかし、その問題をあなたが本当に解く必要があるのでしょうか。

あなたの問題の本質はなんですか?

問題を定義することができたら、その問題の8割は解決できたものと言われています。

問題の答えを見つけることよりも、問題自体を見つけることの方が重要ではないでしょうか。

『ライトついていますか』は、問題に対しての新しい考え方を気づかせてくれる1冊です。

参考文献

ドナルド・C・ゴース 著の「ライトついてますか|問題発見の人間学」

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