みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市ITサポートSORAの関口剛史です。
先日、埼玉県鶴ヶ島市のお客様より「事務所のWindows10パソコンで共有フォルダにアクセスできないと」とのご相談をいただきました。
Windows10では、大型アップデートの度に共有フォルダやネットワークドライブにアクセスできなくなったり、SMBv1が自動削除されてしまうなど、Windowsネットワーク系のトラブルが発生しています。
早速、お客様事務所に訪問し、Windows10ネットワークで共有フォルダにアクセスできるよう、トラブルサポートをしました。
Windows10「外付けHDDの共有フォルダにアクセスできない」トラブルサポート
ご相談いただいたお客様の事務所へ。事務所内には3台のWindows10パソコンがあります。
メインパソコンにUSB外付けハードディスク(以下外付けHDD)を接続し、そのなかにあるデータを共有して、他の2台のパソコンからもアクセスできるようにしたいとのご要望。
早速、メインパソコン上で外付けHDD内のフォルダが共有できるように、Windowsネットワーク・フォルダ共有とNTFSアクセス権等を設定
メインパソコン上に他2台のPCで利用しているユーザーを登録し、Windowsパススルー認証でメインパソコンにアクセスできるようにしました。
本来であれば、上記2つの設定をすることで、共有フォルダにアクセスできるようになるのですが、共有フォルダにアクセスすると下記のメッセージが表示されエラーとなる。
\\コンピュータ名¥共有ドライブ名にアクセスできません
\\コンピュータ名¥共有ドライブ名にアクセス許可がありません。ネットワーク管理者にアクセス許可を要求してください。
メインパソコンの内部ハードディスクに共有フォルダを作成し、他のPCからアクセスすると正常にアクセスできることから、「Windows認証」「フォルダの共有設定」の問題ではなく、「外付けHDDの共有フォルダだけにアクセスできない」という問題であることがわかります。
検証用のWindows10パソコンで、外付けHDDを共有設定すると、共有フォルダに正常にアクセスできることから、現象はWindows10の仕様ではなく、お客様メインパソコンのWindows10固有の問題となります。
ネット情報で調べてみると、Windows8でも「外付けHDDの共有フォルダにアクセスできない」不具合が報告されており、レジストリを変更することで使えるようになるとのこと。
しかし、見た目ではわからないレジストリ変更で問題を解決してしまうと、今後のPC運用・保守に影響がでる可能性があるため、別の方法で目的を達成することにしました。
内部HDDに共有フォルダを作成し、外付けHDDにバックアップにする
お客様の目的は、外付けHDD内にあるデータを3台のパソコンで共有すること。
発想を転換して、外付けハードディスクに共有フォルダをつくるのでなく、メインパソコン内部HDDに共有フォルダを作成し、そのフォルダに共有したいデータをコピーすれば目的は達成できます。
その旨をお客様に提案し対応しました。
また、内部HDDの共有データを、外付けHDDへ定期的にバックアップするようにして、共有データの2重化も図りました。
まとめ
Windows10はOSとして安定していると感じます。
しかし、大型バージョンアップの度にWindowsネットワークの仕様が知らない間に変わることがあります。
また、今回のように同じWindows10でも、パソコンによって外付けHDDで共有設定ができたりできなかったりという問題も起きました。
もしかしたら、Windows10をクリーンインストールしたのか、それともWindows8からバージョンアップしたのかで、細かな仕様が異なるのかもしれません。
長期連休明けで、Windows Updateを終えたら「今までできていたことができなくなった」という現象が発生することがないように、Windows Updateでにより影響がでる範囲を明示してほしいとつくづく思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
5.今回のオススメアイテム
■大切なデータは定期的にバックアップしておきましょう
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