前回の記事でご紹介したナレーション作成アプリ
かんたん!AITalkⅡ PlusとScanSnapを使用して簡単にオーディオブックを作成することができます。
今回は60分で出来るオーディオブックの作り方をご紹介します。
準備するもの
オーディオブックを作成するために下記の道具とアプリケーションを事前に準備しておきます。
- オーディオブックを作りたい本
- 断裁機
- ScanSnap IX500
- Adobe Acrobat
- かんたん!AITalkⅡ Plus
- 秀丸エディタなど
- WAV→MP3コンバータ
STEP1 本をScanSnapでスキャンする
オーディオブックを作成したい本を断裁機で断裁します。
Scansnapの設定でテキスト認識機能(OCR)をオンにして断裁した本をPDF形式でスキャンをします。
STEP2 PDFデータをテキスト化する
STEP1で作成したPDFデータをAdobe Acrobatで開きます。
OCRで読み取った文字はテキスト文字として認識できます。
Acrobatの上部メニューから”ファイル”→”名前を付けて保存”
→”その他のオプション”→テキスト(プレーン)と選択をしてテキストファイルを保存します。
テキストエディタでテキスト化されたファイルの確認をします。
STEP3 テキストデータを章ごとに分割する
この時点では本全体の文字がテキスト化されています。
1冊の本の全てのテキスト文字を1つのオーディオファイルに作成するのもいいですが、この後、テキストを音声化するときに文字数が多くなると読み取りエラーも多くなるので、私は本の各章ごとにテキストファイルを分割していきます。
STEP4 テキストデータの文字を成形する
ScanSnapで本をテキストデータ化したときに、すべての文字がテキスト化されています。
本の目次やページNOなど不要な文字も含まれており、このまま音声化すると聞き苦しいオーディオブックになりますので、不要なテキスト列を削除していきます。
秀丸エディタなど一部のテキストエディタには高度な検索機能と文字置き換えができますので、ページNoなどは一括で処理をすると楽になります。
STEP4 テキストデータを音声化する
不要な文字を削除した各章のテキストデータをかんたん!AITalkⅡ Plusのテキスト欄に貼り付けて、自分の好みの話者とスピードで音声保存をしていきいます。
このとき、話者の話スピードを調整することで1冊あたりの読み上げ時間を短くすることができます。
STEP5 WAIファイルをMP3ファイルへ変換する
かんたん!AITalkⅡ Plusでテキストを音声化するとWAVファイル形式になります。
WAVファイルのままでもいいですが、私は音声データをMP3形式で使っていますので、フリーソフトを使ってWAVファイル→MP3へと変換をします。
SETP6 MP3ファイルをスマートフォンに保存をする
MP3でコンバートした音声ファイルをiTunesにインポートしたり、スマートフォンに保存をすることでいつでもどこでもオーディオブックを聴けるようになります。
【今回作成したオーディオブックのサンプル】
まとめ
私は一度読んで、いい本だなと思った本はオーディオブック化して電車や車での移動の時に何度も聞き直すようにしています。
また、PDF化した本のデータを見ながら合わせて音声を聞くことでより理解が深まることもよくあります。
OCRしたテキストを成形するところで手間が必要ですが、慣れてしまえば60分で1冊は出来るようになりました。
今回のオススメアイテム
■本を断裁するにはとっても簡単で便利
■文字認識設定でも高速で読み取り
■本の内容に応じて話者と話しスピードを柔軟に変えられます。
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