Word・Excel・Outlookが起動しない?Office Professional Plus 2019 ライセンスエラー問題と解決案

みなさん、こんにちは。

埼玉県ふじみ野市の ITサポートSORA の関口です。

2025年9月末頃から「Excel や Outlook がライセンス認証画面を求められ、使用できなくなった」というご相談が急増しています。

原因は ボリュームライセンス版 Office Professional Plus 2019 のライセンスが停止されたことでした。

今回は、そのトラブルについてご紹介します。

目次

リモートサポート

ライセンス認証画面が表示されてオフィスが使えなくなった

Officeライセンス認証画面
Officeを起動するとライセンス認証画面が表示される

2025年9月末頃から、「Word・Excel・Outlook がライセンス認証画面を表示して使用できない」という事例が相次いでいます。

リモートサポートで確認したところ、ご相談いただいた方は全て「ボリュームライセンス版 Office Professional Plus 2019」を使っていましたので、このライセンスが Microsoft によって無効化されたことが原因と考えられます。

OutlookClassicのライセンス認証エラー
OutlookClassicのライセンス認証エラー

ボリュームライセンス版 Officeとは

ボリュームライセンス版Office Plus 2019がインストールされている
ボリュームライセンス版Office Plus 2019がインストールされている

ボリュームライセンス版 Office とは、Microsoft が法人や団体向けに提供しているライセンス形態のひとつです。
一般的な「永続ライセンス版」や「Microsoft 365(サブスクリプション)」とは異なり、企業や学校などで複数台の PC に一括導入することを目的としています。

ボリュームライセンス版 Officeが使われる理由と問題点

ヤフオクで販売されている Office Plus

本来は企業向けのため、個人が家庭用の PC にインストールして利用することはできません。

しかし実際には、

  • ヤフオクなどのネットオークションで数百円程度で販売されている
  • 中古パソコンにインストールされた状態で「Office付きPC」として販売されている

といったケースが多く見られます。

問題点は、ボリュームライセンスは企業との契約が終了すると利用できなくなることです。

正規の企業利用では問題ありませんが、オークションや中古販売などで「切り売り」されたものは、ある日突然 Office が使えなくなるリスクを抱えています。

実際、今回ご相談いただいたケースはいずれも「Office Professional Plus」を利用されていた方であり、Microsoft によるボリュームライセンスの無効化が直接の原因と考えられます。

Officeをどうするか

ライセンスが無効化されると、Word・Excel・PowerPoint・Outlook(クラシック版)が使用できなくなります。

その場合、以下の代替手段を検討する必要があります。

  1. Web版 Office(無料)を利用する
    Microsoft アカウントがあれば、ブラウザ上で Word・Excel・PowerPoint を無料で使えます。
    ただし、インストール版と比べると一部機能が制限され、OneDrive との連携が必須になるなど不便な点もあります。
  2. Microsoft 365(サブスクリプション)を契約する
    常に最新の Office を利用でき、OneDrive や Teams などのサービスも含まれます。
    さらに 1 アカウントで最大 5 台のデバイスにインストールできるため、パソコン・タブレット・スマホを複数台利用する方におすすめです。
  3. 永続ライセンス版 Office 2024 を購入する
    一度購入すれば買い切りで 2 台の PC まで利用可能です。
    ただし、機能更新はなく、新バージョンの登場やサポート終了にあわせて買い直しが必要となります。
  4. LibreOffice などの無料オフィスソフトを利用する
    Microsoft Office と高い互換性を持つフリーソフトで、基本的な文書作成や表計算には十分対応できます。

上記の比較は以下のとおりです。

Office系プランの比較表(個人向け価格目安)
項目 Web版 Office(無料) Microsoft 365(サブスク) Office 2024(買い切り) LibreOffice(無料)
概要 ブラウザで使う無料版。OneDriveに保存 常に最新のデスクトップ版+クラウドサービス 買い切りのデスクトップ版(機能は固定) 無償のオープンソース統合オフィス
料金 無料 年額 21,300円(個人)
年額 27,400円(ファミリー)
約 44,000円〜 無料
インストール台数の目安 インストール不要(ブラウザ) ユーザーあたり最大5台*¹ 2台まで*² 制限なし
オフライン利用 不可
主なアプリ Word / Excel / PowerPoint(簡易版) Word / Excel / PowerPoint / Outlook ほか Word / Excel / PowerPoint / Outlook ほか(エディション依存) Writer / Calc / Impress ほか
クラウド連携 OneDrive必須 OneDriveなど 基本なし(OneDriveクライアント等で補完) なし(外部同期ツールで補完)
更新/アップグレード 随時更新 随時更新(常に最新) セキュリティ更新のみ/次版は買い直し 随時更新(長期版あり)
商用利用 可(範囲はMicrosoft規約に準拠) 可(ライセンスに準拠)
VBAマクロ互換 一部制限あり フル対応 フル対応 限定対応(完全互換ではない)
ファイル互換性 △(高度機能は不可) △(複雑な書式/マクロは注意)
おすすめ用途 閲覧・軽作業・緊急時の代替 ビジネス/学習で幅広く活用 予算固定・長期運用・更新不要派 コスト最重視・オフライン中心

*¹ Microsoftのライセンス条件は変更される可能性があります。最新の公式情報をご確認ください。
*² エディション/購入形態により異なる場合があります。

今回ご相談いただいたお客様には上記の選択肢をご説明し、最終的に 「Office 2024 永続ライセンス版」を購入されました。

なお、Office Professional Plus 2019 と Office 2024 は同じ PC で共存できないため、まず Office 2019 をアンインストールし、その後 Office 2024 をインストール。各種設定を行った結果、無事に Office を利用できるようになりました。

まとめ

今回のトラブルは、本来企業向けであるボリュームライセンス版 Office を、個人が中古PCやネット経由で利用していたことが原因です。

今後は、必ず 正規ライセンスを選択して利用することが安心につながります。

もし、お使いのパソコンでライセンス認証エラーが表示されてしまった場合は、既存のライセンスを確認のうえ、正規ライセンス版の利用をお勧めします。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

今回のオススメアイテム

■サブスクリプション版 Microsoft365 5台のデバイスで利用可能

■永続版 Office Home & Business(2台まで利用可能)

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