みなさんこんにちは。
ふじみ野市でITサポートを行っているSORAの関口です。
みなさんはマインドマップを書いたことありますか?
私は約10年前にマインドマップと出会い、何度か挫折をしながらも書き続けました。
今では思考を広げたり、様々な情報から思考をひとつにまとめまりするときに、マインドマップを書いています。
セミナー・講演会などに参加したとき、マインドマップを書いていると、周りの方がマインドマップに興味をもち色々と話しかけてくれます。
そして、みなさんの話を聞いていると「マインドマップに興味をもち、何度か書いてみたけれど、うまくいかず挫折してしまった。」との意見を多く聞きます。
マインドマップに挫折してしまうのは、【マインドマップを書こうとした】からです。
今回は、私自身10年間マインドマップを書き続けてきた結果、私なりに得たマインマップの書き方とコツ、多くの人が失敗・挫折してしまう理由などを書いていきます。
脳と記憶の仕組みに沿ったマインドマップ
マインドマップの説明をする前に、まず人間の脳と記憶について説明します。
なぜならば、マインドマップは脳の仕組みに沿ったノート術だからです。
マインドマップを書く際に、脳の仕組みを理解しておかないと、マインドマップの意味も理解できません。
脳はシングルタスク
コンピュータの処理性能はどんどん向上をしていき、パソコンの頭脳であるCPUの主流はクアッドコア。
以前CPUのコアは1つだったが、現在のクアッドコアCPUは、内部に4つのコアをもち、複数の作業を効率よくこなすマルチタスク。
では、人間の脳はCPUの様に進化しているのだろうか?。
残念ながら、人間の脳は、今でもシングルタスク。
例えば、「過去と未来を同時に考えられますか?」・「長所と短所を同時に考えられますか?」人間の脳は異なる要素のことを同時に考える事はできない。
よって、シングルタスクの脳では、情報を”広げて考える”ことと”情報をまとめること”は同時にはできない。
マインドマップは思考を広げることと、広がった情報をまとめること、それぞれの目的にそって活用できるノート術です。
右脳と左脳をバランスよく使う
ピカソやダヴィンチなど、過去の天才達のノートにはひとつの特徴があった。
それが、彼らのノートには、イラストと文章の両方を使って書かれていたこと。
人間の脳には、論理・言語的な左脳と、直感・イメージ的な右脳に別れている。
ビジネスなどでは、論理・言語的な左脳の方を使うため、「もっとイメージして右脳を鍛えよう!!」などと言われているが、大事なことは、ひとつの思考をするときに【両方の脳を並列で使うようにする】こと。
マインドマップは、キーワード(左脳)と、カラフルな色やイメージ(右脳)を同時に使うことで、左脳・右脳の両方を刺激し、脳をバランスよく活性化し、新しい発想を生み出す。
脳を”快”モードにする。
脳は、思考状態に入ると神経細胞を放射状に広げていく。
マインドマップが”マインド”+”マップ”と呼ばれるのは、”脳の神経細胞の動きにそったノート術”だから。
マインドマップの最大の特徴は、セントラルテーマ(目的)から、放射状にキーワードを連想ゲームのように広げていくこと。
脳の神経細胞の動きのように、紙の上で放射的に思考を展開することで、脳が刺激され”快”モードとなり、新しい発想が見つかりやすくなる。
短期記憶と長期記憶
人の記憶には短期記憶と長期記憶がある。
パソコンで例えるならば、短期記憶がメモリで、長期記憶がハードディスク。
短期記憶は今の作業に必要な一時的な保存領域として使用され、長期記憶には過去の知識や経験が保存され、必要性に応じて長期記憶を引き出して使用する。
長期記憶のデータ量が多い方が、必要な判断材料をより多く持てるので、情報や経験から学んだことを、短期記録から長期記憶にシフトできるのか?がひとつのテーマとなる。
人が長期記憶に記録するためには、以下の3つの要素がある。
- インパクト(感情作用)
- キーワード(関連想起)
- 繰り返し
人は3日前に食べたご飯のメニューは覚えていない。
しかし、2011年3月11日に何をしていたかは鮮明に覚えている。
それは、3.11が私達にとってインパクトがとても大きかった出来事だから。
また、テレビCMなどで、キャッチフレーズやキーワードを繰り返し流しているのは、見ている人の長期記憶に商品を記憶させるため。
マインドマップは、感情が作用するような色やイラスト、キーワードを使うことで、記憶しやすいマインドマップが完成する。
そして、1枚にまとまったマインドマップを繰り返し見返すことで、必要な情報を長期記憶にインプットすることができる。
思考を展開できるノートを書く
小学生のとき、「ノートは丁寧に・きれいに・正しく書くように」と先生から教わった。
でも、大人になると、このノートの取り方では思考を展開できない。なぜならば、ノートをとる目的が異なっているから。
小学校のとき先生が黒板に書いた文字や計算式などを、そのまま、ジャポニカ学習帳に書き写した。
この時のノートの目的は、先生が書いた計算式の順番、漢字の書き順などを、”きれいに・正しく・丁寧に【そのままノートに書き写す】ことで、脳への記憶を定着させること。
学校で教わる科目(情報)は、既に誰かによって完全に理論・体型化された情報。
それらの情報であれば、ノートを綺麗に正しくまとめることが必要である。
しかし、実際のビジネスの現場においては、理論・体型化された情報に出会うのは皆無ではないだろうか?
無作為に飛び交う情報や意見の中から、必要な情報を取り出し、その情報に自分の意見やアイディアを入れてアウトプットしていくことがビジネスの現場では求められる。
様々な情報から、ひとつのアウトプットをする場合、ビシッとすき間なく綺麗にまとまったノートは思考を抑制させてしまう。
それよりも、自由に広げられ、容易に情報を追加できるノートの方が思考を展開しやすく、自分なりのアウトプットができるもの。マインドマップは、様々な情報から自分なりのアウトプットをするビジネスの現場に適している。
マインドマップの書き方
マインドマップはシンプルなノート術。紙と色ペンがあればどこでも書ける。
最近はパソコン版のマインドマップアプリも多数ある。
ここでは、マインドマップの書き方と、手書きとパソコン版の違いについてご紹介する。
マインドマップの基本
マインドマップを書くときは、下記の道具と環境をつくることから。
【用意するもの】
- 白い用紙
- カラーペン(3色以上)
- 落ち着ける環境
- リラックスした状態の自分
上記を用意したら、白い用紙の真ん中にマインドマップで広げたいテーマ(セントラルテーマ)を書く。テーマは画像などのイメージを使うことが好ましい。
セントラルテーマから、そのテーマに関連するカテゴリーを放射的にどんどん広げていく。
放射的に広げていく”枝”をブランチという。
ブランチは脳の神経細胞と同様に曲線で色をわけて描き、その上にキーワードを書いていく。
また、イメージを思いついたときは、そのイメージをそのまま書き出す。このとき、絵が上手いか下手かは一歳に気にせずに書き出していく。
上記がマインドマップの基本になる。
情報を色やイラストとキーワードを使い放射状に紙全体に広げ1枚にまとめること。
そして、1枚に綺麗にまとまったマインドマップを何度も見返すことで長期記憶にインプットできる。これがマインドマップの特徴。
マインドマップは、手書きがいいのか?パソコンがいいのか?
マインドマップを書くときに、手書きがいいのか?それともパソコンがいいのか?と相談を受けることがある。
私は、「あなたがストレスなく心地良くマインドマップをかけるもの」を選べばいいと伝えています。
以前、私は手書きでマインドマップを書いていたが、今はパソコンのアプリ(iMindMap)でマインドマップを書く事がほとんど。
マインドマップのアプリもフリーソフトのものから、数万円以上する有料アプリまで様々。
「どのソフトがおすすめですか?」とも聞かれるのだが、やっぱり、「あなたがストレスなくつかえるソフトを使えばいい」とお伝えしています。
手書きのマインドマップとパソコンのマインドマップのメリットは下記のとおり。
手書きのマインドマップのメリット
- 紙とペンがあればどこでも書ける
- 感覚的にスラスラ書ける
- キーボード入力よりも手書きの方が脳は活性化する
- 自由にイラストを描ける
パソコンのマインドマップのメリット
- とてもきれいに仕上がる
- どこまででも広げられる(紙のサイズを気にしない)
- 編集や拡張が容易にできる
- マインドマップをデータ化し共有できる
手書きのメリットはパソコンのデメリットで、パソコンのメリットは手書きのデメリット。
マインドマップを描くときに大切なのが、どういう方法で描くか?ではなく、自分にとってマインドマップを心地良く描ける方法はどんなことなのか?ということ。
マインドマップを描く方法論やアプリを探すより。実際にマインドマップを描いて自分なりの方法を見つけていこう。
マインドマップを書くときのコツ
マインドマップは、紙の中心にテーマを書いて、後は放射状にキーワードを広げていくシンプルなノート術。
しかし、多くの人から、「マインドマップを書いてみたけど、うまくいかずに諦めてしまった」という声を聞く。
シンプルなノート術なのに、なぜうまくいかないのだろうか?
ここでは、マインドマップを書くときのコツをご紹介する。
きれいなマインドマップにこだわらない
マインドマップの本を見てると、とてもカラフルな色のブランチ、かわいらしい絵、マインドマップがひとつの芸術作品のようなものが紹介されている。
私も「こんな綺麗なマインドマップをかけたならば」と期待しながらマインドマップを書いてみると、なんとも単純でシンプルで「右脳が刺激されない」マインドマップが出来上がる。
そして、「私にはマインドマップが書けない」と落ち込む。
でも、思い出してほしい。マインドマップで大切な事は、きれいに書くことではなく、自分の”脳”が”快モード”で思考を広げていくこと。
まずは、きれいなマインドマップを書くことよりも、自分の”脳”の思考発展を優先してシンプルなマインドマップを書いていこう。
ひとつのブランチにこだわらない
マインドマップを書くときひとつのブランチ(カテゴリー)を発展させていく。
ある程度ブランチが広がると、もうこれ以上広がらないと思う時がある。
そういう時は違うブランチに進むこと。ひとつのブランチにこだわるとマインドマップが進まなくなる。
また、違うブランチを広げているときに、ふっと「このキーワードは、さっきのブランチだな」を思うことがある。
その直感的な言葉の方が大事になるので、まずはひとつのブランチにこだわらないことである。
キーワードだけを先にブレインストーミングする
マインドマップを書きはじめた頃、マップを描くことだけが優先され、キーワードが思いつかないことがよくある。
思うように言葉が出てこないのは結構ストレスに感じる。
よってマインドマップに慣れるまでは、言葉を生み出すことと、マップを書くことを分けることをお勧めする。
まず、マインドマップを書く前に、テーマに沿ったキーワードだけを列挙していく。
自分の中でブレストするような感じで思いついたキーワードどんどんどん書き込んでいき、キーワードをグループ化し名前をつける。
グループ名をブランチとしてマインドマップを書きはじめる。
私が使用しているiMIndMapにもブレスト機能がついており、最初からマインドマップを書くよりも、先にキーワードを吐き出した上で、マインドマップを書いた方が大きな広がりを見せる。
評価をせずに楽しむ
マインドマップは、テーマ(セントラルアイディア)からブランチとキーワードを連想ゲームのようにどんどん広げていく。
すると、キーワードを広げていく過程で、テーマとは一見関係のなさそうな意外性があるキーワードが思いつく。
そのときに、「このキーワードはテーマとは関係がない」とキーワードを評価をするのではなくとりあえず、ブランチもしくは紙の端にでも書き留めていく。
そして、その意外性のあるキーワードから次の連想ゲームを始めていくと、テーマとは関係のないものが広がっていく。
アイディアとは既存要素の新しい組み合わせである。
本来のテーマと意外性のあるキーワードを広げたものが「これか!」とひとつのアイディアの種になっていく。
先にも書いたが、人の脳はシングルタスク。マインドマップを書くときにキーワードを広げることと、キーワードの妥当性を評価することを一緒にしてしまうと、マインドマップを書くときにあまり楽しく感じられない。
また、既存要素の新しい組み合わせがアイディアであるならば、キーワードを評価する自分の基準が【常識】という評価基準になっていると、新しい組み合わせはうまれないもの。
マインドマップを書くときは、評価するせずに、思いついたものをどんどん書いて広げていき、自分からでた意外性のあるキーワード自体を楽しむことがとても大事だと感じる。
あえて空白のブランチを作っておく
人間の脳は中途半端が大嫌いである。
●●●●●○●●●●●●
上記のような状態があったときは、脳は●を○に変えようとするより、○を●を変えようとするもの。
マインドマップも同じで、キーワードが思いつかなくても、先にブランチだけを書くとブランチの上にキーワードを自然と埋めたくなる。
埋めたくなるから、脳は一生懸命にキーワードを引きだそうとする。
人は無意識で完璧を求めてしまうもの。逆に意識的に不完璧さを演出することで、脳が動き出す。
視点をかえる
マインドマップを書き広げていくと、もうこれ以上広げられないけど、まだ、なにか足りないといった感じで、行き詰まるときがある。
そのときは、無理にマインドマップを広げようとするのではなく、1回書くのを止めて視点をかえることも必要。
視点を変える方法としては、散歩がオススメ。
自然の中を歩くことで、今まで1点に集中していた思考が解放され、思考に”すき間”ができる。
そして、そのときに【これだ!】と思えるようなアイディアが閃いたりする。
また、 問いかけを変えることも有効。
マインドマップはセントラルテーマから関係するキーワードを広げていく。
テーマに関係するキーワードで広げてきているが 、行き詰まりを感じた時は、問いを変えることも有効。例えばセントラルテーマ意識しながら自分の身の回りにあるものに身を向けてみること。
時計が目に入ったならば、「セントラルテーマと時計の共通しそうなキーワードはないか?」と考えてみるとで、意外なブランチが思いつくことがある。
何かを考えていて答えが見つからないとき、それは ひとつの問いに 対しての答えが見つからないとき。
マインドマップを書くときも同様で、キーワード(ブランチ)の展開に行き詰まりを感じたとき、キーワード全体を俯瞰したうえで、いろいろな問いかけをしてみること
思考を一晩熟成させる
何かをずっと考えていても答えが見つからないときは、既に思考が疲れ果てており、新しい答えは見つからないもの。
そういうときは、思考を一晩熟成させることが必要。
睡眠時、脳はその日の出来事を処理している。
今日1日にインプットされた情報を体系的に整えて記憶をしていき、明日への記憶へと備えている。
朝、起きたとき思考がスッキリとするのは、夜に情報を整理することができたから。
マインドマップで行き詰まったときは、1回書く事を手放し、夜寝る前に書き途中のマインドマップを見ながら、他にキーワードがないかな~?と少し問いかけながら寝る。
そして、翌朝起きたらすぐにマインドマップを見てみると、新しいキーワードが思いついたりする。
一生懸命、考えて集中をして思考を広げるだけでなく、集中と解放をうまく利用することで、新しい”ひらめき”がうまれてくる。
マインドマップに挫折・失敗する理由
ここでは、マインドマップをはじめて書こうしたときに挫折・失敗してしまう点などをあげる
人の話をマインドマップでまとめようとする
セミナーや講演会などで人の話を聞く時、話を聞きながらマインドマップを書いていくのは非常に難しい。
なぜならば、その話がどういうストーリー展開をするのかが見えてない中で、マインドマップを書くとブランチがグチャグチャになるから。
マインドマップの目的は、自分の思考を展開しまとめるところ。
人の話をマインドマップでまとめても意味がない。
講演会などのマインドマップを作るときは、まず、話をじっくり聞きながら、話の中で出てくるキーワードをどんどん箇条書きで書き上げる。
そして、講演会が終わった後に、キーワードで見ながら、自分なりの視点でマインドマップを広げ・まとめていく。
そうすることによって、単純な講演のまとめではなく、自分をとおした講演のマインドマップが完成する。
体型化された情報をまとめようとする
授業や講義など、すでに体型化された情報をマインドマップでまとめるときは、講義を聴きながらマインドマップでまとめても意味がなく記憶にも残らない。
なぜならば、すでにその情報はまとまっているものだからである。
講義など、既に体型化された情報をまとめるときは、講義の前にテキストなどを目をとおしておき、その日に話題になりそうなキーワードを先にリストアップしておく。
そのうえで、講義を聴き、テキストにのっていないようなところや、講義を聴いて自分が感じたことなどを、マインドマップで広げるようにする。
文章を無理に分解しようとする
マインドマップは、言葉をキーワード(1フレーズ)として広げていく。
しかし、言葉の中には”文章”として存在するものもある。
例えば、名言や格言などは文章としてひとつの意味を成している。
マインドマップにこだわると、文章もキーワード化しようとしてしまうが、ブランチが間延びしてしまい、バランスの悪いマインドマップになってしまう。
文章は文章としてマインドマップの四隅の方に記載しておくことをすすめる。
マインドマップを書く事が目的になっている
多くの人がマインドマップを挫折する理由、それはマインドマップを書く事が目的になっているから。
マインドマップを書く事が目的になっているから、「綺麗なマインドマップでないとダメだ」とか、「絵が下手だから右脳が活性化されない」とか「いま、カラフルなペンがないから無理」など、マインドマップをかけない理由を挙げる。
なんのためにマインドマップを書くのであろうか?
大工が 道具である のこぎり を一生懸命になって磨いていても柱の1本も立てることはできない。
のこぎり は 木を切ってこそ のこぎり として価値があるもの。
マインドマップは、キーワードを放射状に広げ、脳を”快”モードにして、【自分の思考】を広げていくことが目的。
マインドマップを書くときは、「なんの目的のために、マインドマップを書くのか?」を明確にする。そうすることで、自分なりのマインドマップの書き方がはじめて明確になってくる。
マインドマップを書いて満足してしまう
マインドマップを描いてると脳が快モードモードになって気持ちよくマップを広げていく。
そして、マインドマップを紙いっぱいになるまで書き終えた後、達成感で気持ちよくなる。
でも、ここで終えてしまうと、そのマインドマップはただの芸術作品でしかない。
マインドマップを書いて満足してしまうと、マインドマップを10枚を書けば、自分は”マインドマップは書けるようになった”で終わってしまう。
でも、マインドマップの真の目的は、マインドマップを書き終えてからはじまるのである。
マインドマップの真の目的
少し精神的な話になるが、自然界のエネルギーは収縮と膨脹でうまれる。
筋肉も緊張と弛緩の差が大きいほどパワーを発揮する。
車のエンジンも、混合ガスを収縮と膨脹させることで、動力というエネルギーを発生させている。
マインドマップも、ただ思考を膨脹させただけでは、新しいエネルギーがうまれない。
マインドマップの真の目的は、膨脹させたマップを【ひとつのかたちあるものに収縮】させ、新しいエネルギーに変えていくこと。
そして、この作業は脳にとって”産みの苦しみ”である。
例えば、このブログは【ザ・マインドマップ】の本をマインドマップで展開し、文章としてまとめたもの。
マインドマップを書く目的が”記憶すること”であれば、書き上げたマインドマップを定期的に見なおしていけば長期記憶に定着する。
でも、それだけだと、マインドマップで広げた内容を記憶しただけで、まだ、”自分のもの”にはなっていない。
私がこのブログを書いている目的は、広げたマインドマップを、自分なりの視点で新たな【ひとつの記事】としてまとめていくこと。
このブログで書いている内容は、マインドマップ本とはかけ離れていることが多いと思う。
それは、自分がひとつにまとめたものは、【自分の思い・言葉】として話すことができるようになるから。
何か新しいアイディアや、これからの企画を練るために、マインドマップで思考を広げたなら、今度は、広がったマップを使い、ひとつの形に収縮させていくこと。
その産みの苦しみのときに、”使えるアイディア”が閃くのだと思う。
脳は基本シングルタスク。広げることと纏めることは同時にできない。だからこそ、マインドマップで思考を広げてから、ひとつに纏めるプロセスが大切なのである。
まとめ
守破離(しゅはり)とは、修業のとき、最初は師匠に言われた型を守りつつその型を研究する。
次に、自分なりの良いと思われる型をつくりだし既存の型を破る。そして、最後は師匠の型から離れて自分の型の道を歩んでいくこと。
マインドマップを書く事も一緒。最初はマインドマップを理解する意味でも、公のルールに従って書いてみる。
そのときに、イラストは苦手だとか、キーワードだけでは書きづらい、マインドマップは時間がかかり過ぎるなど、色々と自分の中に内なる感情が涌き起こる。
そこで、マインドマップはやっぱり私には無理と諦めるのではなく、自分だったらどうするか?という自分なりの型を見いだす問いかけをする。
そして、試行錯誤をしながら、自分なりのマインドマップの型を作りだしていき、最後は、自分のマインドマップに定着をしていく。
どんなことでも、既存のルールを理解しながらも既存のルールあまり囚われずに、守・破・離の精神で自分なりの新しいパターンを作り出し継続を続けることなのである。
マインドマップは、思考や情報を広げたり、まとめたりするためのノート術。
そして、マインドマップを書くことは、目的ではなく手段であることを認識する。
マインドマップを書くときに、手段に囚われるのではなく、自分の目的を明確にすること。
美しいマインドマップを1枚仕上げるよりも、自分なりで自分らしいマインドマップをたくさん書き続けることが、マインドマップをものにする近道なのである。
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