みなさん、こんにちは。
ITサポートSORAの関口です。
パソコンサポートの際にお客様から「ウイルス対策ソフトは購入した方がいいですか?」と質問されることがあります。
Windows10では、ウイルス対策機能が標準機能になったため「Windows10ではウイルス対策機能が備わっているため、市販のウイルス対策ソフトは不要です」とご案内しています。
しかし、家電量販店では今でも「ウイルス対策ソフトは必要です」とパソコンとセットでウイルス対策ソフトを販売。とあるメーカーのパソコンには、お試し版ウイルス対策ソフトがプリインストールされ、お試し終了と同時に自動契約をポップアップで提案してくるものもあります。
また、最近はウイルス対策ソフトがパソコントラブルを発生させる事例が多発しています。
今日は「Window10でウイルス対策ソフトは必要ですか?」について書いていきます。
ウイルス対策ソフトが引き起こした2つの問題
最近、ウイルス対策ソフトが引き起こした2つの事例についてご紹介します。
問題1:ExcelやWordが開けなくなった
先日、お客様よりデスクトップ上にWordやExcelファイルが開けなくなったので見て欲しいとのご相談をいただきました。
リモートサポートでパソコンを確認させていただいたところ、デスクトップ上のOfficeファイルに見慣れないアイコンがついていて、そのアイコンがグレーやブルーだとWordやExcelファイルが開けない。
詳細を調べた結果、アイコンはウイルス対策ソフトの「ノートン360」のバックアップ機能が問題を起こしていました。
具体的には、ノートン360のバックアップ先のクラウドストレージがいっぱいでバックアップができず、その影響でバックアップできないOfficeファイルが開けなくなるという現象でした。
要は、ノートン360がトラブルを起こしていました。
お客様は、ウイルス対策の目的として家電量販店で勧められた「ノートン360」をインストール。
しかし、ノートン360がクラウドにバックアップしていることを知りませんでした。また、メールの送受信も非常に遅いとのことで、「ノートン360」をアンインストールしWindows10標準のウイルス対策機能を有効にしたところ、Windows10が快適に動くようになりました。
お客様は「パソコンを守るはずのウイルス対策ソフトが、パソコントラブルの原因だったのですね」と言っていました。
問題2:使っていないMcAfeeから自動的に引き落とされていた
別のお客様から、McAfeeという会社から結構な金額を毎年引き落とされるので調べて欲しいとのご相談をいただきました。
McAfeeからの引き落とし案内のメールを確認し、McAfeeのパーソナルサイトにログインしたところ、5ライセンス分が毎年自動的に引き落とされていました。
お客様に詳しいお話を聞いたところ、パソコンを買い換える度にお試し版のMcAfeeがインストールされていて、お試し期間終了と同時に表示されるポップアップで、その都度を契約したとのこと。
過去に購入したパソコン台数分のライセンスが毎年自動的に更新されていたことが高額請求の原因でした。
McAfeeのパーソナルサイトより、すべての自動更新を停止し、今後請求されないようにしました。
お客様は「ウイルス対策ソフトという名の詐欺だと」憤慨されていました。
Windows10は市販のウイルス対策ソフトは不要です
Windows10では、ウイルス対策機能が標準装備されています。
仕事や普通にWebを見るぐらいであれば、Windows10のウイルス対策機能で十分です。
Windows10のウイルス対策機能が標準化されたことで、これまでのウイルス対策ソフトは、いろいろな付加機能を付け加えています。例えば、ノートン360のバックアップ機能もそのひとつです。
しかし、ウイルス対策ソフトに機能が増えれば、追加機能分だけWindowsの動きが遅くなったり、トラブルを引き越すきっかけになったりします。
もし、新しく購入したパソコンにお試し版のウイルス対策ソフトが入っていたら、アンインストールすることをオススメします。(市販ウイルス対策ソフトを削除することで、Windows10のウイルス対策機能が有効になるため)
家電量販店に「ウイルス対策ソフトは必要です」という販売員が多くいるのは、ウイルス対策ソフトをセット販売することで、ウイルス対策ソフト会社からマージンがもらえるからだと思います。そういう販売員は、お客様のために提案しているのではなく、自分の利益のために提案をしています。
もし「ウイルス対策ソフトは必要です」と言われたら「Windows10のセキュリティー機能で十分です」と返答してください。
また、ウイルス対策ソフトのお試し版から有料版に切り替えた人は、1年間毎の自動更新契約になっていないか、使っていないのにMcAfee・トレンドマイクロ・ノートンなどからの請求が来ていないかなどを、覆さないの明細で確認することをオススメします。
オススメのウイルス対策ソフト
一般的にはWindows10のウイルス対策ソフトの機能で十分ですが、業務上さらに更にセキュリティーを高めたい方には「esetインターネットセキュリティー」がオススメです。
長年、私も使い続けていますが、シンプルな機能で動作がとても軽い。これまで大きなトラブルを起こしたこともありません。
まとめ
Windows10でウイルス対策機能が標準化されたことで、これまでのウイルス対策ソフトは付加価値を高めようとしています。
もちろん、その付加価値を理解したうえで使用する分にはいいですが、ウイルス対策ソフトをインストールしただけなのに、知らない間にクラウドバップアップでデータがアップロードされていたら、別の意味でセキュリティーリスクが高まります。
今後、ウイルス対策ソフトを購入する際は、どんな機能があり、どういうライセンスで、支払い方法はどうなっているのか?などを、よく確認することをお勧めします。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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