みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
クラウドストレージサービスが一般化され、データをクラウドに預けている方も多いのではないでしょうか。
しかし、クラウドストレージはデータ保存容量が増えると毎月の料金が高くなる傾向にあります。
そのため、動画や大量な音楽データなどの大容量データは、自宅LAN内のPCの共有フォルダやNASに保存し、インターネットから自宅LANへVPN接続する環境を作ることで無料で大容量データにアクセス可能となります。
先日、お客様から「自宅LAN内の共有フォルダにスマホでアクセスできるようにしてほしい」とのご依頼をいただきました。
今日は「自宅LAN内の共有フォルダへのVPNアクセスサポート」について書いていきます。
自宅LAN内の共有フォルダへのVPNアクセスサポート
お客様のお話を詳しく聞くと「自宅のLAN内に複数台のPCがある。各PC内には動画・音楽・本(PDFファイル)などの大容量のメディアファイルが共有フォルダに保存されている。その共有フォルダに、外出先からスマホ・タブレット(OSは、iOSとAndroid)でアクセスしたい」とのご要望。
ご自宅のインターネット回線はNURO光。
一般的に、外出先から自宅のインターネット回線経由で自宅のLANにアクセスさせるのはできないため、VPNネットワークの構築が必要になります。
VPNネットワーク構築には以下の方法があります。
- SoftEther
- OpenVPN
- VPNルータ(Yamahaなど)
私は仕事柄、YamahaのVPNルータでVPN環境を構築しています。
設計当初は、VPNルータやSoftEtherの利用し、iPhone,iPad,AndroidタブレットからL2TPでVPN接続させる方法を検討しました。
しかし、個人宅にYamaha VPNルータを設置しても運用保守が難しくなること、最新のAndroid ver12からL2PTでのVPN接続ができなくなっていること。
上記理由から、シンプルな機器と構成でVPNが構築でき、どのデバイスでも使えるOpenVPNを使うことに決定。
OpneVPN環境の構築はOvpneVPNサーバを備えたTp-LinkのWi-Fiルータを購入
Tp-Link Wi-FiルータにOpneVPNサーバとDDNSを登録設定する。
お客様宅に訪問し、Tp-Link Wi-Fiルータを設置、NURO光ルータとVPN経由でアクセスする各PCのネットワーク設定を変更。
OpenVPN接続用ファイルをスマホ・タブレットに展開し、各デバイスでOpneVPNの接続設定を行い、スマホ・タブレットから自宅共有フォルダにVPN接続できることを確認。
最後に、スマホ・タブレットのファイル管理アプリで、1タップで自宅内の共有フォルダに接続できるように設定しサポート終了しました。
お客様の声
今回のサポートでお客様のご感想をいただきましたのでご紹介します。
・非常によかった
■Q2:サポートを受けていかがでしたか?率直なご感想をお聞かせください。
電話での事前相談の段階から丁寧で的確な対応をしていただいたので、安心して訪問サポートをお願い出来ました。
きちんとした事前実証準備に基づいた、実際の訪問サポートやアフターフォローも完璧でお願いして本当に良かったなと思っています。
ありがとうございました。
まとめ
一昔前のインターネットからのVPNアクセスというと、YAMAHA VPNルータなど、高価なVPN専用機器を購入し、エンジニアが設定し導入するのが一般的でした。
しかし、最近は市販向け安価な機器でもVPN機能(OpenVPN)を備えており、VPNサーバ・VPNクライアントの設定もとても簡単なものになっています。
企業向けにOpneVPNを使うかどうかは検討が必要かと思いますが、今回のように個人利用で、自宅LAN内の大容量のメディアファイルにアクセスしたい場合は、OpenVPNの利用もありだと感じました。
また、クラウドサービスと比較して、VPNアカウントは環境を構築すれば利用料がかからないため、外出先から動画や大量な音楽データなどの大容量データにアクセスしたいときは、VPNもおすすめです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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