コンパクトなデュアルディスプレイ環境で業務効率化を図ろう!

みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市でITサポートを行っている空の関口です。

現代は、会社から一人一台ノートパソコンが支給され、Excelの表計算からWordでの資料作成、PowerPointでプレゼンテーションなど、事務所内でもノートパソコンで仕事を行うことが多いですね。

ノートパソコンは、会議や出先に持ち運べる利便性がよく、情報も集中管理できるメリットがありますが、その反面、画面サイズが小さいという問題点があります。

画面サイズが小さいと、Excelの表を見ながらWordで企画書を作るときなど、ウィンドウの切替えが頻発し、集中して作業ができないものです。

画面が小さいノートパソコンで複数のアプリを使うときは、デュアルディスプレイ化して「情報を表示する画面」と「作業する画面」の2つの画面を作ることで、業務をかなり効率化できます。

でも、狭い机にもうひとつディスプレイを置くのは実際に難しいと思います。

その場合、8インチ~10インチのWindows10タブレットを利用してコンパクトなデュアルディスプレイ環境を構築がオススメです。

今日は、小型Windows10タブレット+『ワイヤレスディスプレイ』・『Mouse whthout Borders』機能を使用したコンパクトなデュアルディスプレイ環境構築方法をお伝えしていきます。

目次

リモートサポート

デュアルディスプレイによる入力作業の効率化

ノートパソコンは利便性がいい分、どうしても画面サイズ10インチ~13インチと小さくなってしまいます。

画面サイズが小さいと複数のアプリやウィンドウを立ち上げて業務を行うときにアプリやウィンドウが切り替え操作が頻発。

また、アプリやウインドウが乱立することにより、メモリを消費しパソコンの動作が遅くなります。

みなさんは、広い事務机と狭い事務机では、どちらの方が集中して効率的に業務ができると思いますか?

広い机の方がゆとりがあり、事務用品や作成中の資料なども整理整頓しやすいですよね。

パソコンの画面サイズは机の広さと同じです。画面サイズが大きい方が「ゆとりをもって」作業ができるので、1台のノートパソコンで複数の業務を行うときには、デュアルディスプレイの環境の構築をオススメします。

デュアルディスプレイ環境を構築することで、「情報を表示する画面」と「作業を行う画面」を別けて使うことができます。

例えば、「情報を表示する画面」にWordで作成した企画書を表示し、「作業を行う画面」のPowerPointでプレゼン資料を作成することができます。

目的別に画面を別けることで、ひとつの作業に集中して行えるようになります。

でも、デュアルディスプレイ環境がいいとわかっているのだけれど、新たにディスプレイを置く場所がなくて・・・と思いとどまっている方も多いですよね。

その場合は8インチ~10インチのWindows10タブレットによるデュアルディスプレイ環境の構築をオススメします。

ちなみに、私はデュアルディスプレイ+1の環境で事務仕事をしています。

20インチの上段ディスプレイが「作業を行う画面」・12インチのSurface Pro 3のディスプレイが「作業に必要な情報を表示する画面」・8インチのdell venue 8 pro 5855タブレットが「Todoリスト・時間管理・メールなど動的情報を表示する画面」です。この構成にした結果、集中してブログ記事なども書けるようになりました。

上下配置のデュアルディスプレイ構築方法は下記にてご紹介していますので、ご参考ください。

ノートパソコンの姿勢を正すには上下配置のデュアルディスプレイがオススメ!

Windowsタブレットによるデュアルディスプレイがオススメ

実は、AndoroidタブレットやiPad の有料アプリを使用すれば、Windowsのデュアルディスプレイ環境が構築できます。

当初私もiPadやAndoroidタブレットでWindowsのデュアルディスプレイ環境を構築していたのですが、画面がスムーズに動かないなどの不具合が多かったです。

Windows10に『ワイヤレスディスプレイ』機能が標準搭載されました。また、マイクロソフトは『Mouse whthout Borders』というキーボード切替えソフトを無償で公開しています。

これら2つの機能・アプリを使うことで、小型Windowsタブレット使用してコンパクトにデュアルディスプレイ環境を構築できるようになります。

次項で『ワイヤレスディスプレイ』機能と『Mouse whthout Borders』の違いについてご説明します。

もし、Windowsタブレットの購入を検討される場合は、私は『dell venue 8 pro 5855』をオススメしたかったのですが、いつの間にか『dell venue 8 pro 5855』は販売中止になっていたようです。残念。

心理カウンセリング空

Windowsタブレットをデュアルディスプレイにする2つの方法

Windowsタブレットをデュアルディスプレイにするには2つの方法があります。

・『ワイヤレスディスプレイ』による、メイン画面の拡張

・『Mouse whthout Borders』による、キーボード・マウスの切替え

以下、2つの違いについて解説をしていきます。

『ワイヤレスディスプレイ』による、メイン画面の拡張

Windows10 AnniversaryUpdate後、Miracast(ミラーキャスト)機能が追加され、ワイヤレスディスプレイが使えるようになりました。

ワイヤレスディスプレイとは、WiFi通信を使用して、メインパソコンの画面をクライアント側(タブレット)の画面まで拡張する機能です。

この機能を利用することにより、メインパソコンの画面がタブレット側に拡張され、2つのWindowsをひとつのWindowsとして操作可能です。

『ワイヤレスディスプレイ』の詳細については、下記のBlogにてご紹介しております。

https://it-sora.net/archives/3272

当初『ワイヤレスディスプレイ』機能によるデュアルディスプレイ環境を構築していたのですが、以下のデメリットがありました。

・Windows起動の度にワイヤレスディスプレイ接続操作が必要なこと

・ネット環境によっては、タブレット側の画面表示に遅延が発生すること

とくに、画面表示に遅延が生じると、業務がまともにできなくなってしまうので、最近は『Mouse whthout Borders』を使用しています。

『Mouse whthout Borders』によるキーボード・マウスの切替え

『Mouse whthout Borders』はマイクロソフトが無償提供する、キーボード切替えソフトです。

デスクトップパソコンが主流の頃、ひとつのキーボード・マウスで2つのパソコンを使えるように、キーボード切替え器が販売されていましたが、『Mouse whthout Borders』はキーボード切替え器をソフトウェア化したもので、1つのキーボードとマウスで、2つのWindowsを操作するものです。

『Mouse whthout Borders』は、2つのWindwosが立ち上がると自動的に接続され、片方のWindowsでマウスカーソルが画面の端までくると、キーボード・マウスの接続先を自動的に切替えるので、ひとつのキーボードとマウスで、2つのWindowsをシームレスに操作できるメリットがあります。

『Mouse whthout Borders』は異なるWindowsを操作しているので、2つの画面間でのファイル操作等には不向きです。例えば、メインパソコン側でデータを保存して、そのファイルをタブレット側で表示させることはできません。

しかし、最近はOneDrive等のオンラインストレージを使用しているので、OneDriveを利用したファイル共有が可能です。

次項で『Mouse whthout Borders』のインストール・設定方法をご紹介します。

『Mouse whthout Borders』のインストール設定方法

ここでは、Mouse whthout Bordersのインストールと設定方法をご紹介します。

Mouse whthout Bordersのインストール手順

1.まず、Mouse whthout BordersをインストールするメインPCとタブレットを同じ無線LANに接続

■タブレット側(1台目)のインストール

2.マイクロソフトのサイトよりMouse whthout Bordersをダウンロード

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=35460

3.ダウンロードしたプログラムを実行し、下図画面が表示されるので「NEXT」をクリック

4.ライセンス関連の文章が表示されるので、チェックボックスにチェックを入れ「Install」をクリック

5.インストール完了後「Finish」をクリック

6.下図画面が表示されるので「NO」を選択

7.コンピュータ名とセキュリティコードが表示されるので、このままにしておきます。

■メインPC側(2台目)のインストール

8.メインPCと同じくマイクロソフトのサイトよりMouse whthout Bordersをダウンロードしインストールまでを行う。

9.インストール後、下図画面が表示されたら「Yes」をクリック

10.セキュリティーコードとコンピュータ名を入力する画面が表示されるので、タブレット側に表示されている、「セキュリティコード」と「コンピュータ名」を入力し、「LINK」をクリック

11.「LINK」できると下図画面が表示されます。「NEXT」をクリック

12.無事にインストール完了です。「DONE」をクリック

Mouse whthout Bordersの設定手順

インストール後2台のコンピュータのレイアウト設定を行います。

Mouse whthout Bordersは片方のWindowsでマウスカーソルが画面の端までくると、制御するWindowsを自動的に切替えます。

下図の場合、Surface3の画面右側端までマウスカーソルを持っていくと、キーボードとマウスの接続先が自動的にvenue 8 に切り替わります。

パソコンのイラストをドラッグするとイラストが動きますので、パソコンとタブレットを置いている位置に合せます。

また、Mouse whthout Bordersは細かな設定ができるのですが、デフォルト設定のままで安定して使えます。

まとめ

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

小型Windowsタブレットはあまり売れていないようで、8インチクラスは日本市場から姿を消してしまいそうです。

しかし、『Mouse whthout Borders』を使うことで、外出先ではコンパクトなWindowsタブレットとして、事務所ではデュアルディスプレイとして使えるので、今後の復帰に期待したいところです。

今回ご紹介した方法は、Windowsタブレットを同じ無線LANにつなぐことが必須ですので、会社などで行う場合は、セキュリティーの観点から情報システム部門に確認のうえ行ってくださいね。

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ITサポートSORAでは、パソコンのトラブルを解決するだけではなく、お客様の「困った」を「よかった」になるまで解決することをコンセプトに、お客様に寄り添ったパソコンのサポートを訪問(埼玉・都内)とリモートで行っております。

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Windows11・OneDrive・Outlook・Officeなどで、お困りのことがありましたら、ご相談ください。

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