みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のIT/パソコンサポートSORAの関口剛史です。
2020年2月のホームページアクセス1位の記事は「System Defender セキュリティセンター」はフィッシングです」でした。
“System Defender セキュリティセンター”はWebの広告機能を利用して「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」とポップアップで表示するフィッシング広告です。
先日、静岡県のお客様より「System Defenderセキュリティセンターをインストールしてしまったので、パソコンが安全に使えるかどうかを見て欲しい」とのご相談をいただきました。
フィッシング広告は多くの人に表示されているようなので「System Defenderセキュリティセンター」をインストールしてしまった場合の対処方法について書いていきます。
System Defenderセキュリティセンターとは
“System Defenderセキュリティセンター”とは、Webの広告機能を使って「お使いのWindows10はウイルスに感染しています」とポップアップで表示されるフィッシング広告です。
このフィッシング広告の目的は、あなたのパソコンがウイルスに感染しているように偽り、ウイルス対策ソフトをインストールさせることです。
その目的を達成させるため、1度ポップアップが表示されると”×”ボタンで閉じることができず、何度もしつこく表示されます。
フィッシング広告は無視することが1番のセキュリティー対策です。
ポップアップ画面は、キーボードの【Ctrlキー】を押しながら【Wキー】を押すことで画面を閉じることができます。
しかし、フィッシング広告とは知らずに、焦ってダウンロード・インストールしてしまう場合があります。ご相談いただいた静岡県のお客様も、インストールしてから「なんだかおかしい」と思い、お問い合わせをいただきました。
System Defender セキュリティセンターをインストールしてしまったトラブルサポート
リモートサポートでお客様のパソコンを確認。
Windowsのダウンロードフォルダに”Reimage Repair”というウイルス対策ソフトのインストールファイルがある状況。
しかし、今回は”Reimage Repair”のインストールファイルがダウンロードされただけで、アプリのインストールはされていませんでした。
その他のウイルスや不正ソフトがインストールされていないかを合わせてチェックして、セキュリティリスクがないことを確認してリモートサポートを終了しました。
先日別のお客様からご相談いただいた「Windows 10 PC 修理」でも”Reimage Repair”がダウンロードされていました。
“Reimage Repair”をダウンロード・インストールさせるフィッシング広告は何パターンかあるようです。
Reimage Repairの目的
“Reimage Repair”をダウンロードし実行すると、”reimage”というセキュリティー対策ソフトがパソコンにインストールされ、自動的にパソコン内部をチェックされます。
パソコンをチェックした結果、状況によっては「ウイルスに感染しています」と表示され、”reimage”のライセンスを購入する画面が表示されます。
“reimage”の目的は、パソコンをチェックした結果「問題あり」と表示して「修復を提案」しライセンスを「購入させること」です。恐らく、1回購入すると継続利用となり、毎年ライセンス料がかかる仕組みだと思います。
また、ライセンス購入の際に、個人情報を入力すると、そこから情報が漏れる可能性も考えられます。
“reimage”自体は、ウイルスなどの不正プログラムではないようですので、誤ってインストールした場合は削除することをオススメします。
reimageのアンインストール方法
『reimage』は常駐アプリのため、アンインストールするにはバックグラウンドで動いているアプリを止めるところから。
ツールバーの上で右クリック、表示されたメニューから「タスクマネージャー」を左クリック
下図が表示された場合は「詳細」を左クリック
プロセス一覧の中から以下の項目を左クリックして、「タスクの終了」を左クリック
- Reimage Application
- Reimage Real Time Protection
Windowsメニューから「Windowsシステムツール」内にある「コントロールパネル」を左クリック
「プログラム」を左クリック
一覧から「Reimage Repair」を左クリック
「Reiamge Repair」を本当にアンインストールしますか?と聞かれるので「はい」を左クリック
「正常にパソコンから除去されました」と表示されたら「OK」を左クリックして、Windowsを再起動して完了。
まとめ
最近は、インターネットでもテレビでも、人々の不安を煽って商品を購入させる手法が増えているように感じます。
しかし、不安を煽るような手法が広がると、みんなが不安になってしまい、何が正しくて何が間違いなのかがわからなくなり、疑心暗鬼の社会になってしまいます。
不安からの商品購入やサービスの申し込み時は「この不安はどこからやってきたのだろう?」と1度立ち止まって考えることで、商品やサービスを見極めることができると思います。
不安なときほど、落ち着いて行動するようにしましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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