OneDriveバックアップ機能が起こす4つの問題

みなさん、こんにちは。

ITサポートSORAの関口剛史です。

最近、OneDriveバックアップ機能に関するトラブルサポートのご相談が急増しています。

その理由は「Windows10がOneDriveでのバップアップを強要することにより問題を起こしている」からです。

2021年4月の時点で、OneDriveを初期設定のままバップアップ機能を有効にすると4つの問題を起こします。

今日は「OneDriveバックアップ機能が起こす4つの問題」について書いていきます。

OneDriveとは

OneDriveの仕組み

OneDriveとは、マイクロソフトのクラウドストレージサービスで、Windows10とクラウドを同期するアプリケーションです。

マイクロソフトアカウントでWindows10にログインするとOneDriveが自動的に有効になり、初期設定のフリープランで保存できる容量は5GB。

最近は、パソコンセットアップ時にマイクロソフトアカウントを強要されるので、これからは多くの人がマイクロソフトアカウントでログインした状態でWindows10とOneDriveを使うようになります。

OneDriveには主に2つの機能があります。

ファイルオンデマンド機能

ファイルオンデマンドとは、パソコンのOneDriveフォルダ内に保存されたデータを、すべてクラウドにアップロードすることで、パソコンの保存容量を節約する機能。

クラウド上にあるデータの見出しだけがパソコンに残され(雲のアイコン)、見出しをクリックするとデータがダウンロードされて、ファイルが開けるようになる仕組み。

ファイルオンデマンド機能は、パソコンの保存容量を節約するメリットの反面、インターネットにつながっていないとファイルが開けないデメリットがある。

OneDriveの初期設定では、パソコンの保存容量が2TBあったとしても、ファイルオンデマンド機能は有効になっています。

バックアップ機能

OneDriveバップアップ機能は、Windows10パソコン内の以下のフォルダをクラウドと同期する仕組み。

  • デスクトップ
  • ドキュメント
  • 写真

パソコンで作成したファイルを主に上記3つのフォルダに保存するので、3つのフォルダOneDriveクラウドと同期させることにより、パソコンが壊れたときにOneDriveからファイルを戻せるようにする。

OneDriveのバップアップを有効にすると、”デスクトップ”・”ドキュメント”・”写真”のフォルダがOneDriveフォルダパスに変更されます。

■バックアップOFFの時のデスクトップのパス
c://users/ユーザ名/desktop

■バックアップONの時のデスクトップのパス
c://users/ユーザ名/OneDrive/desktop

OneDriveの初期設定では、バックアップ機能は無効になっていますが、最近はWindows10の通知でバックアップを強要してくる。


リモートサポート

OneDriveバップアップ機能が起こす4つの問題

Windows10のアップデートに合わせてOneDriveの仕様もコロコロ変わっており、最近は、マイクロソフトアカウントでWindows10を使用していると、OneDriveへバックアップするように通知が表示されるようになっています。

しかし、OneDriveの仕様を理解しないで、バックアップを有効にすると、OneDriveバップアップ機能が以下4つのトラブルを起こします。

1.OneDriveの保存容量を超えてエラーになる

OneDriveのバックアップ

フリープランでのOneDriveの保存容量は5GBです。

“デスクトップ”・”ドキュメント”・”写真”の3つのフォルダが保存容量が5GB以上ある状態で、OneDriveのバップアップ機能を有効にすると、ある程度アップロードされた時点で保存容量いっぱいとなり、アイコンに×マークがつき同期エラーとなります。

そして、OneDriveの管理画面から追加ストレージを購入するように勧められます。

問題は、パソコン内のデータ容量が5GB以上あるのに、バックアップ機能が中途半端に動いたあげくにいっぱいになり、有料プランを勧めることです。

2. ファイルオンデマンドが初期設定で有効になっている

ファイルオンデマンドとは、パソコン内のOneDriveフォルダ内に保存されたファイルを、すべてクラウドにアップロードすることで、パソコンの保存容量を節約する機能。

OneDriveのバップアップを有効にすると、”デスクトップ”・”ドキュメント”・”写真”のフォルダがOneDriveフォルダパスに変更され、3つのフォルダ内のファイルがすべてOneDrive上にアップロード(移動)され、パソコンには見出しだけが残ります。

この状態で、ネットワークトラブルなどでインターネットにつながらなくなると、3つのフォルダのファイルが開けなくなります。

本来であれば、ファイルオンデマンド機能の初期設定は無効とし、必要な人だけにオンデマンド機能を使えば問題は起きないのですが、あえてオンデマンド機能を有効にしているところマイクロソフトの本当の思惑が込められていると思います。

3.バップアップを解除するとデータが消えたように見える

繰り返しになりますが、OneDriveのバップアップを有効にすると、”デスクトップ”・”ドキュメント”・”写真”のフォルダがOneDriveフォルダパスに変更され、OneDriveにアップロードされます。

その状態で、OneDriveバップアップ機能を解除すると、”デスクトップ”・”ドキュメント”・”写真”からファイルがすべて消えたように見えます。

・バックアップ機能がONの状態(デスクトップファイルが保存されている)

バックアップ機能をOFFにする

デスクトップからファイルが消える

正確には、OneDriveフォルダ内の”デスクトップ”・”ドキュメント”・”写真”のフォルダ内にファイルはすべて残っており、そこからデータを戻せば問題ありません。

OneDriveバックアップを有効にしたときは自動的にOneDrive内にデータを取り込んだのに、解除したときは、手動でデータを戻さなければならないところが、大きな問題点です。

そして、多くの人はこのバックアップ仕様を知らないで使うため、データが消えてしまうように見えるバックアップを解除することができず、仕方なく有料プランへ契約させられてしまうのではないでしょうか。

4.同じマイクロソフトアカウントで複数のパソコンを使うとデータが壊れる

OneDriveとOutlookの問題点

OneDriveのバックアップ機能の本質は”デスクトップ”・”ドキュメント”・”写真”のフォルダを双方向に同期しているだけです。

例えば、メインのデスクトップPCとサブのノートPCを同じマイクロソフトアカウントでログインしバックアップ機能を有効にすると、デスクトップPCとノートPCの”デスクトップ”・”ドキュメント”・”写真”フォルダがすべて同期されます。

この仕様故に、同一マイクロソフトアカウントで複数台のWindows10を使うと、複数のPC間で不本意にファイルがやりとりされてしまい、最悪データが破損します。

最近まで、ドキュメントフォルダ内のOutlookのPSTファイルも同期対象だったため、PSTファイルが破損しOutlookが動かなくなる事例もありました。(最近は、PSTファイルは同期対象外になったようです。)

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OneDriveとOutlookの問題点

また、Outlook以外にもドキュメント内にデータを保存するアプリは多数あります。

例えば、私はAmazonの電子書籍“Kindle”をWindowsでも使っているのですが、一部の電子書籍が開けない不具合が発生していました。

調べた結果、ドキュメント内に保存されている「MyKindleContent」フォルダが、OneDriveにより複数のPC間で同期されたことにより、KIndleのデータベースが破損したことが原因でした。

他にも、年賀状ソフトなどの住所録ファイルもドキュメント内にデータを保存するものが多いため、意図せずに同期してしまい、データの破損や個人情報データの漏洩につながる可能性があると思います。

心理カウンセリング空

OneDriveバップアップを無効にする方法

OneDriveバップアップ機能を知らずに有効にしてしまい、それを解除する方法についてお伝えします。

ここから紹介する方法は参考程度とし、各自の責任において作業を行ってください。

1.オンデマンドを解除して、すべてのデータをパソコン内にダウンロードする

まず、OneDriveのオンデマンド機能を解除(チェックを外し)、すべてのフォルダ・データをパソコンに戻す。

2.OneDriveバップバップアップ機能を停止する

OneDriveからのフォルダ・ファイルのダウンロードが終わったら、OneDriveバップ機能を停止します。

バップアップ機能を停止すると、データが消えたように見えますが、すべてOneDriveフォルダ内のに残っている。

3.デスクトップ・ドキュメント・写真のファイルを戻す

最後に、OneDriveフォルダ内の”デスクトップ”・”ドキュメント”・”写真”フォルダ内の全データを定位置に戻します。

ここでは、デスクトップ上のファイルを戻す方法を解説します。

/OneDrive/デスクトップフォルダを開き、ファイルをすべてコピーする

c://users/ユーザ名/desktopフォルダにファイルを貼り付ける。

デスクトップにファイルを戻ったことを確認する。※ショートカットの並びは変わります。 ドキュメント・写真フォルダもOneDriveフォルダからパソコンの所定の位置にコピーします。

4. OneDriveを停止する

もし、OneDriveを使わないようであれば、今後自動起動しないようにしておきます。

まとめ

OneDriveは正しく理解し正しく使えばとても便利な機能です。

しかし、OneDriveに「バックアップできます」とメリット面だけを伝えて、ストレージ容量の問題やファイル同期のトラブルについて触れないのは、悪徳業者の宣伝と一緒です。

おそらく、マイクロソフトの本当の狙いはデスクトップ・ドキュメント・写真のデータをバップアップさせることにより、フリープランから有料プランに切替えさせることだと思います。

こんなことを続けていると、Windowsの終わりを迎えるも近いと思います。OSに求めるものは拡張性ではなく安定性だから。

ここまでお読みいただき、ありがとうございまいした。

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