みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口剛史です。
最近は、デュアルディスレイ環境でパソコンを使う人が増えているようです。
デュアルディスレイ環境では、マウス操作の範囲が広くなるため、トラックボールマウスがオススメです。
トラックボールマウスには、親指で操作するタイプと、人差し指+中指で操作するタイプがあります。
私はこれまで親指で操作するトラックボールマウス(MX ERGO)を使用してきましたが、以前から興味があった人差し指+中指で操作するトラックボールマウスを2週間ほど使い検証しました。
今日は「MX ERGOとエキスパートトラックボールマウスの比較レビュー」について書いていきます。
トラックボールマウスとは
トラックボールマウスとはボールを直接転がして(操作して)カーソルを動かすマウス。
一昔前のマウスは、マウス本体の下にボールが入っていて、マウスを動かすことで本体内のボールを転がし、カーソルを移動させるものでしした。
最近はボールが光学式に変わりましたが、マウス本体の動きに合わせてカーソルを動かすという点では一緒です。
一方トラックボールマウスは、指でボールを直接転がすことでカーソルを動かします。
トラックボールの主なメリットは
- 指でカーソルを操作するため、手・腕の疲労度が少ない。
- マウスを上下左右に動かす為のスペースがいらない。
一方、主なデメリットとしては
- 操作に慣れるまでに少し時間がかかる
- トラックボール受け部の定期的な清掃が必要
デュアル・トリプルディスレイ環境など、大きな画面でカーソルを操作するときに、トラックボールマウスの方が操作性がよく、手の疲労度が軽減されます。
トラックボールマウスには様々な種類がありますが、主に親指でトラックボールを操作するタイプと、人差し指+中指で操作するものに分かれます。
Kensington(ケンジントン)エキスパートトラックボールマウスの特徴
今回、検証のために購入したのが1番シンプルなKensington エキスパートマウス K64325JP
人差し指+中指のトラックボールの代表格の製品がKensingtonのエキスパートトラックボールマウスです。
マウス本体の中心に大きなトラックボールを配置し、ボールの周りに4つのボタンとスクロール用のリングが配置されています。
トラックボールが大きいほど少ない回転で、カーソルを大きく動かせます。
トラックボールは人差し指+中指で操作し、ボタン(クリック)とリングは親指と小指で操作をします。
エキスパートマウスは、専用アプリで各種設定可能です。
エキスパートトラックボールマウスは、手を自然に置いた感じで操作できるため、操作に慣れれば、光学式のマウスよりも疲労度は軽減されると感じます。
MX ERGOとエキスパートマウスの比較
私はこれまでトリプルディスプレイ環境で、MX ERGOトラックボールマウスを使用してきました。
以前から、エキスパートマウスにも興味があり、エキスパートマウスの使い勝手がよければ変更しようと思いました。
しかし、MX ERGOとエキスパートマウスを比較検証した結果、私にはMX ERGOの方が使いやすいことがわかり、今後もMX ERGOを使うことにしました。
両者のマウスを比較する前に、自分がマウスに何を求めているかで製品の評価は変わります。
私はマウスに求めるのは以下の3点です。(1.2.3が求める優先度です)
- 素早く意図するとおりにカーソルを動かせること
- 付加機能が使えること
- 手や腕の疲労度が少ないこと
上記の3基準で、MX ERGOとエキスパートマウスを比較検証しました。
1.素早く意図するとおりにカーソルを動かせること
まず、MX ERGO・エキスパートマウス共に素早くカーソルを動かすことができます。
ボールが大きいエキスパートマウスの方が少ない動作で広域を動かすことができますが、MX ERGOもポインタ速度を調整すれば、小さなボールでクイックに動くので操作性は大差ありません。
しかし、エキスパートマウスは細かな操作するときに意図するとおりの動作ができず、クリックする際に微妙にカーソルがズレてしまい、思ったとおりの操作ができないことが多々あります。
検証した結果、左右のボタンが少し重いため、クリック操作時にトラックボールに触れている人差し指・中指が少し動いてしまいカーソルがズレるが原因でした。(おそらく、私が不器用なだけだと思います)
そのため、エキスパートマウスで細かな操作をするときは、カーソルを合わせる → 人差し指+中指を持ち上げボールから離す → 親指でクリックする → 人差し指+中指を置いてボールを動かすという一連の流れが必要でした。
また、画面をスクロールするためのリングの操作性はいいのですが、リングを回すときにカタカタと上下左右にブレるので、個人的には心地よくありませんでした。
一方、MX ERGOの方は、親指をボールに置いたままで安定したクリック操作ができ、スクロールもスムーズなので、自分の意図したとおりの操作ができます。
私が親指トラックボールマウスの操作に慣れていることもありますが、素早く意図するとおりにカーソルを動かせる評価では、MX ERGOの方が使いやすいという結果でした。
2.付加機能を使えること
最近のマウスはクリックする・カーソルを動かす以外に様々な付加機能を追加できます。
以下の付加機能をマウスを割り当てておくと、私はいつも使う操作が楽にります。
- エンターキー
- スクリーンショット
- 音声入力
- アプリを閉じる
付加機能を追加できる数ですが、MX ERGOは6+4つジェスチャー機能を割り当てることが可能。
エキスパートマウスは4つの機能を割り当てることができます。
割当数は、MX ERGOとエキスパートマウスに大差ないですが、エキスパートマウスは操作性が悪いです。
特に左右2つのボタンをタイミング合わせて同時にクリックする操作は、その都度、指を大きく広げからクリックするのでクイックな動きができません。
付加機能についても、MX ERGOの方が使いやすいという結果でした。
3.手や腕の疲労度が少ないこと
手や腕の疲労度に関しては、エキスパートトマウスの方が、手先が自然な状態で操作できるので疲労度は少ないように感じます。
また、手全体で操作するような感じなので、適度に手先を動かすのも手が硬直せずにいいかと思います。
一方、MX ERGOは操作がコンパクトにまとまっていて、基本的に手先をあまり動かさずにすべての操作ができますが、その分、手先が固定された状態になります。
また、親指トラックボールマウスは親指の動作が多くなり、親指だけが疲れてきます。長時間作業では、MX ERGOの方が疲労度が高いと感じます。
ただ、疲労度に関してはパソコン作業自体が疲労がたまる作業なので、定期的に体や手先を休めることでカバーすればいいかと思います。
まとめ
エキスパートトラックボールの操作性がよければ、MX ERGOから乗り換えようかと思いましたが、クイックに意図した通りに操作ができ付加機能の観点から、私の用途ではMX ERGOが合っていることがわかりました。
エキスパートトラックボールも疲労度が少ないいいトラックボールマウスだと思います。
クイックな操作と付加機能を求めるならばロジクールのMX ERGO、手の疲労度で考えるならエキスパートトラックボールになるのかなと、個人的には思います。
大手家電量販に行けば、MX ERGOもエキスパートトラックボールも触ることができると思いますので、トラックボールを検討されている方は、まずは触ってみてご自身の用途と使いやすさで決めればいいのかなと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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