みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
最近、ChatGPTの話題を耳にするようになりました。
ChatGPTの話題では、ChatGPTの良し悪しが語られることが多いように感じますが、問題はChatGPTにあるのではなく、ChatGPTを使う人間側にあるのだと感じます。
AIもChatGPTも道具の1つです。
いつの時代も道具の善し悪しは人間の使い方により決まります。
今日は「ChatGPTの問題について考える」について書いていきます。
ChatGPTの問題について考える
これまでもAI(人工知能)は色々な分野で発展してきましたが、誰もが簡単に使えるChatGPTがリリースされたことで、最近話題になるようになりました。
ChatGPTにより、AIがより身近になったと感じます。
ChatGPTでは、個人情報の問題、ChatGPTの回答をそのままコピペして使うことなどが問題視されているようです。
しかし、ChatGPTを使うとわかるのですが、こちらの質問に対して「誤った解答」をすることが多く、メディアなどでもChatGPTは誤回答が多いと耳にします。
では、なぜ私も含め多くの人がChatGPTの回答が「誤っている」と認識できるのでしょうか。
それは、すでに回答を知っていることをChatGPTに質問しているからです。
でも、それはAIやChatGPTの使い方としては正しくありません。
ChatGPTが得意とすることは、膨大なデータの中から理想的な回答を文章化することです。
ChatGPTにおいては、質問されたことに対して回答を作り出す時間と説明文章においては、すでに人間の能力を勝っています。
しかし、現時点においてはChatGPTはしっかりした回答文でも、その内容が間違っていることが多い。
ChatGPTの本当の問題は、誤回答だとしても、さも正しい情報のように答えてしまうことと、その回答を鵜呑みで信じる人間が増えてくることにあります。
先にも説明しましたが、ChatGPTが「間違っている」と気づけるのは、自分が知っていることをChatGPTに質問しているからです。
では、自分の知らないことをChatGPTに聞いたとき、その答えを「間違っている」と気づけるでしょうか。
人間であれば知らない情報は「知らない」と回答する、もしくは、正しく理解していないことは、答えられたとして曖昧な説明になるものです。
しかし、ChatGPTは、誤った情報だとしても「さも正しい情報」のように回答してしまいます。
おそらく、自分の知らない情報の場合、知識も人生経験の少ない子供の場合、知らないことをChatGPTに聞いて回答を得たときに、そのもっともらしい回答文章を鵜呑みにして信じてしまう可能性が高いです。
やがて、AIが進化しより身近な存在になり、スマホ依存からAI依存に代わり、幼少の頃からAIに教えてもらうようになると、想像・思考・感覚・判断・行動・経験などの人間本来の能力が低下し、人間はAIに依存していく。
今後、AIが進化して、やがてAIが人間を支配するのでは・・・といわれています。
でも、私はAIが人間を支配することはないと思います。
もし、あるとすればAIが進化して人間を支配するのではなく、人間がAIに依存し人間本来の能力が退化した結果、人間がAIの言いなりになることです。
電力とネットワークにつながっていないと何もできないAIに、人間が支配されてしまうのは虚しいですね。
そうならないためにも、これから自らの思考と判断、行動による経験に基づく知識や感覚を得ていくことが求められるようになってきます。
今も昔もこれからも、自分が心から何かを知り得るためには「自らの想像と思考と判断、行動による経験」を伴うことが重要です。
AIが発達したとしても、自らの想像・思考・感覚・判断・行動・経験などの人間本来の能力を育てていけば、AIはとても使える道具になると思います。
ChatGPTの良し悪しを議論する前に、AIが発展していくなかで、人間としてどうあるべきか?を議論するべきではないでしょうか。
まとめ
先日、国会でChatGPTの回答をそのまま発言した議員がいたそうです。
その話を聞いたとき、手塚治虫氏の漫画「火の鳥」で、AIに依存した人間社会のシーンを思い出しました。
コンピュータ(AI)に依存した人間は、各国のマザーコンピュータに国政を決めてもらっていました。
あるとき、A国とB国のマザーコンピュータが異なる解答をしたことで「どっちのマザーコンピュータが正しいか?」で、A国とB国の人間が戦争をはじめてしまいました。
人間がAIに依存的になることで、人間本来の想像や思考や感覚を使わなくなり人間としての能力が退化してしまう。
その結果「自分で考えること」ができなくなりAIの言いなりになってしまう。
火の鳥のシーンが現実的にならないことを祈るばかりです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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