専門書を電子書籍化し、キーワード検索できるようにする方法

現在の情報化社会では、全すべてのものがインターネットにつながり、スマホやタブレット・パソコンなどで必要な情報を、すぐに検索して調べられるようになりました。

特にGoogleの検索精度は高く必要な情報を簡単に調べられるのが魅力的ですね。

しかし、インターネットのキーワード検索で表示される情報の多くは、HPやBlog作成者の主観であることが多いため、根拠のある情報とは言えず、体型的にもまとめられていないものがほとんどです。(もちろん、このBlogもですが・・・)

何か重要なことや学問的なことを調べたいとき、しっかりと研究・調査を行った裏付けがある情報を使いたいですよね。

その場合、インターネットの情報よりも専門書に書かれている事の方が確実です。

しかし、多くの専門書は本としてのボリュームが多く持ち歩くのが不便。「いま調べたいのに手元に本がない」ということが起こります。

そこで、専門書を電子書籍化し、パソコンやスマホで持ち歩くことができたなら、さらに専門書に書かれている内容を簡単にキーワード検索ができたならば、専門書の根拠ある情報を、直ぐに調べることができるようになります。

今回は、文字認識ソフトのe.Typist NEO V15を使用して、専門書を電子書籍化、そしてパソコンやスマホからキーワード検索ができるようになるまでの方法をご紹介します.

目次

リモートサポート

専門書をPDFファイル化(電子化)

今回は心理学の専門書(約400ページ)をPDFファイル化します。

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この本では、心理学で使用する言葉が体型的に説明されています。

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裁断機に入る幅までカッターで細分化し、裁断機で糊面を落します。

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ScanSnapで本を読み取り、PDFファイル化します。

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e.Typist NEO V15で文字認識と透明テキスト付きPDFファイル作成

1項でPDFファイル化した専門書を、e.Typist NEO V15で読み込みます。

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”レイアウト認識”→”文字認識”の順でPDFファイルの文字認識を行います。

ちなみに、以前、何種類かの文字認識(OCR)ソフトで認識精度のテストを行った結果、e.Typist NEO V15の認識精度がいちばん高かったです。

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文字認識完了後、Acrobat形式で透明テキスト付きファイルとして保存をします。

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心理カウンセリング空

PDFファイル内を検索

2項で保存したPDFファイルを開きます。一見普通のPDFファイルに見えますが、透明テキストが埋め込まれているため、文中にハイライトを付けることができます。

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また、キーワード検索をすると、全ページからキーワード一致する文章のみを探すことが可能になります。

例:”古典的条件づけ”で検索→PDF内のキーワードがハイライト表示される。

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Evernoteを利用して検索

3項で作成した透明テキスト付きファイルをEvernoteにUpします。

Evernoteのプレミアム会員の場合PDFファイル内の文字認識が可能です。

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Evernote内の検索で、PDFファイル内のテキストが検索・ピックアップすることが可能になります。

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Evernoteの魅力は、異なる情報を横断的に検索・ピックアップできるところ。

Evernoteに透明テキストが埋め込まれた専門書を入れておくことで、Eevernote内の情報精度を高めることが可能になります。

 

スマホでも検索

Evernoteはスマホ側Evernoteにも同期されていますので、スマホのEvernoteで、キーワード検索をすれば専門書のPDFファイル内も検索されます。

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検索結果から、Evernoteページに添付されたPDFファイルを、スマホのAcrobatで開き、キーワードを検索

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スマホでも、専門書の内容を閲覧することが可能になります。

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情報化時代だからこそ・・・

情報化時代、それはあらゆる情報が瞬時に入手できる時代です。

でも、情報はただの情報に過ぎず、それをどう活かすのか?は個人に委ねられています。

そういう意味でも、情報化時代とは、得た情報をどうまとめて、どう活かしていくのか?が問われる時代です。

Google検索でキーワード検索を行えば、Wikipediaをはじめとして様々な情報が表示されます。

簡単な調べ物であればいいのですが、何か重要なことや学問的なこと、裏付けがあるデータを調べたいと思うと、発信者が不特定多数いるインターネットの情報は情報精度が低く、またキーワード検索で一覧が表示されたあと、必要な情報を得るために色々なサイト見てまわる手間も意外とかかります。

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しかし、手元に専門書のPDFファイルを持ち歩いていれば、必要なときにパソコンやスマホでEverenoteを検索、Evernote内の専門書を見ながら情報を自分なりにまとめることで、その情報を活かすことができるようになります。

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まとめ

インターネットがない頃、専門的な事を調べるため、図書館や大きな書店などに行き調べたものです。

わざわざ足を運んで、必要な情報に出会えたとき、とっても嬉しかったことをいまでも覚えています。

いまは手元のスマホで直ぐに検索。そして、検索結果一覧の一番上の方に表示されてページを見て、こういう意味か・・と知ることができる。

だけど、その情報の真意を疑うこともせず、情報に出会えたり嬉しさを感じられず、調べた結果も長期記憶に残らない。

だから、僕らは、いつもスマホを片手に”検索”をしなければならなくなりました。

情報はアナログからデジタルへとシフトしてきました。

しかし、情報がアナログでもデジタルでも、その情報をどう活かすのか?というテーマに、これからも変わりはありあせん。

情報化時代の次は知識化時代へシフトしていくと思われます。

それは、インプット時代から一人ひとりのアウトプット時代への変化です。

よって、これから必要なことは、インプットした情報をまとめ、その情報をベースに、自分なりのアイディアや想い・思考を持つことだと思います。

そのためにも、受動的なインプットから、能動的なアウトプットができるようにしていきましょう

 

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