みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市でITサポートを行っているSORAの関口です。
今年はMicrosoftやHPなど、各メーカーから2in1タイプのWindowsタブレットが発売されました。
Windowsタブレットの魅力は、薄くて軽いタブレットでノートパソコンと同じ作業ができること。もう、重たいノートパソコンを持ち歩く必用はありません。
ただ、Windowsタブレットには1つの弱点があります。
それは、Windowsのタッチキーボードが使いづらいこと。
Windowsをタブレットモードで使うと、画面の下半分がタッチキーボードになるため、メールやブログなどの長文作成時は何度も画面をスクロールする必用があり、とても非効率です。
タブレット画面は必要な情報のみをフル表示にして、別の何かで文字入力ができれば効率よく文章を作成することができます。
そんなWindowsタブレットの悩みを解決するのが、今回ご紹介する「リモートマウス」です。
「リモートマウス」は、スマホをタブレットのマウスとキーボードにするアプリです。また、「リモートマウス」を使うことで、性能が低いWindowsタブレットでも音声入力が可能になります。
今日は、スマホをタブレットのタッチキーボードにする「リモートマウス」についてご紹介します。
Windowsタブレットの問題点
最近、市場で見かけることが少なくなってしまった8インチのWindowsタブレット。
私は、「dell venue 8 pro 5855」とコクヨの「システミックノート」を組み合わせていつも持ち歩いています。
Windowsタブレットの最大の魅力は、ノートパソコンで行う作業がすべてできること。
WordやExcelでの資料作成や写真の加工ブログの投稿まで、Windowsタブレットがあればどこでも作業ができるので、重たいノートパソコンを持ち歩くことがなくなりました。
ただ、8インチWindowsタブレットには1つだけ問題点があります。
それは、Windows標準のタッチキーボードが使いづらいこと。
Windowsタブレットで、長文のメールやブログなど作成すると、タッチスクリーンが画面の半分を占有しているため、文章作成中の画面スクロールが多くなります。
また、Windowsのタッチキーボードは挙動がいまいちで、文章作成中にキーボードが出たり消えたりします。
Windowsタッチキーボードの代わりに、いつも持ち歩いているスマホをタッチキーボードにすれば、Windowsタブレットは画面をフルに使えるようになります。
スマホがタブレットのタッチキーボードになる「リモートマウス」を試してみました。
リモートマウスとは?
リモートマウス(RemoteMouse)は、スマホをタブレットのリモートマウス/キーボードにするスマホアプリです。
「リモートマウス」アプリを、スマホ(操作する側)とタブレット・パソコン(操作される側)にインストールし、スマホとタブレットを「同じWi-Fiに接続」することで、スマホからタブレットをリモート操作できるようになります。
接続先をフルコントロールするリモートデスクトップとは異なり、リモートマウスは接続先のマウスとキーボードのみをコントロールするため、通信負荷が少なくモバイルルーターのWi-Fiでも遅延なくリモート操作ができます。
対応OSは、スマホ(操作する側)がiPhone、iPad、Android。タブレット側(操作される側)がMAC、Windows、Linuxです。
【リモートマウスの紹介】
リモートマウスでできること。
それでは、リモートマウスでできることをご紹介します。
操作する側:Androidスマホ(GalaxyNote3)
操作される側:Windowsタブレット(dell venue 8 pro 5855)の環境です。
マウス操作
AndroidスマホとWindowsタブレットを接続すると、スマホ側の画面は下図のようになります。
ノートパソコンのトラックパッドがスマホの画面になったようなイメージです。
スマホ画面を指でなぞると、タブレット側のマウスカーソルが動きます。
画面下のボタンで、左クリック/右クリック、画面をタップ(軽く押す)ことでも左クリックとして動作します。
また、2本指スクロールでタブレット側の画面もスクロールします。
キーボード入力
「リモートマウス」のキーボードアイコンを押すと、いつものスマホでタブレットにリモートで文字入力ができるようになります。
使い慣れたフリック入力で文章作成。
有料プラグイン(240円)を購入すれば、スマホ横画面でタッチキーボーとして使えるようになります。
「リモートマウス」で使用できるキーボードは、スマホにインストールされているキーボードアプリのもの。下図はAndroid版「ATOK」のキーボードです。
音声入力
「リモートマウス」はgoogle音声入力にも対応しています。
スマホ側の入力方法を「google音声入力」を選択し、スマホに話しかければ、タブレット側では、そのまま文章として入力されます。
google音声入力の認識精度はかなり高いので、話したことがほぼ文章として入力されます。
また、小型マイクやBluetoothヘッドセットを使えば、人混みの中でも小声で文章入力をすることができます。
Windowsの音声入力アプリとして「ドラゴンスピーチ」が有名ですが、「ドラゴンスピーチ」は変換処理が重く、性能が低いタブレットではまともに動きません。
しかし、「リモートマウス」と「google音声入力」を組み合わせて使えば、タブレットでもスムーズに音声入力ができます。
リモートマウスの設定方法
それでは、リモートマウスの設定方法と使い方を解説します。
操作する側Androidスマホ(GalaxyNote3)、操作される側Windowsタブレット(dell venue 8 pro 5855)の環境で解説をします。
スマートフォン(Android)側の準備
Androidスマホの「GooglePlay」から「リモートマウス」を検索しインストール。
パソコン(Windows)側の準備
Windowsタブレットで「リモートマウス」のホームページへアクセス。
ホームページ中段にある「今すぐ入手」を選択し、「ステップ2のWindows」を選択。
Windows用のプログラムファイルがダウンロードされます。ダウンロードされたファイルをクリックし、Windowsにリモートマウスをインストールする。
インストール後、リモートマウスを起動する。
注)
リモートマウス」の初期設定では常駐設定になっています。
リモートマウスの接続
スマホとタブレットを同じ無線LAN(同一SSID)に接続し、Windows側の「リモートマウス」を起動する。
続いて、スマホ側のリモートマウスを起動すると、タブレット側の「リモートマウス」が表示されるので接続する。
接続完了後、スマホでタブレットのマウスやキーボード操作が可能になります。
まとめ
「リモートマウス」についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
Windowsタブレットで文章を作成する時、「リモートマウス」を使うよりもBluetoothキーボードを使った方が効率的に文章を書けます。
ただ、Bluetoothキーボードが手元にないときや、性能の低いWindowsタブレットで音声入力をしたいときに「リモートマウス」は非常に役立つツールです。
スマホ(操作する側)を横画面にしなければ、「リモートマウス」は無料で使えるので、インストールしておいても損はないと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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