音声入力だけでブログが書けるか検証しました。

みなさん、こんにちは。

ふじみ野市でITサポートを行っているSORAの関口です。

いま、iPhoneの「Siri」やAndoroidの「OK Google」など、音声操作でできることが増えてきましたね。「Siri」は音声認識+会話(反応)があるので、おもしろいと感じます。

前回のブログでもご紹介しましたが、音声入力ソフトの「ドラゴンスピーチ」を購入しました。

「ドラゴンスピーチ」に話すだけでブログなどの文章作成ができたら、肩こりも解消するだろうと期待していました。

しかし、音声入力でブログを作成したところ期待通りになりませんでした。なぜならば、「話すこと」と「文章を書く」ことは全く違う要素だったからです。

今日は「話すこと」と「文章を書く」ことの違いを踏まえながら、「ドラゴンスピーチ」を活かした文章ライティング術をご紹介していきます。

目次

リモートサポート

ドラゴンスピーチとは

ドラゴンスピーチとは、Windowsに対応した音声入力ソフトです。

ヘッドセットを付け、ドラゴンスピーチに話すことで、ドラゴンスピーチが音声を認識し、ワードやメールなどの文章入力を支援してくれます。

現在販売されているのは『ドラゴンスピーチ11』です。

iPhoneの「Siri」やAndoroidの「OKGoogle」などのキーワード(短い言葉)の音声入力とは異なり、ドラゴンスピーチは文章作成にも使えるのが強みです。

しかし、音声入力でしっかりと文章ができるようになるまでは、ドラゴンスピーチに言葉を覚えさせ、自分自身も話し方のトレーニングが必要になります。

ドラゴンスピーチは、直ぐ使えるソフトではなく、育て上げていくソフトです。このことを事前に理解しておかないと、ドラゴンスピーチを購入したときに「使えない・・・」と後悔することになります。

ドラゴンスピーチでブログを書けるの?

さて、ここから今回のブログの本題になります。

私がドラゴンスピーチを購入した理由が2つあります。

ひとつは、前回のブログでご紹介した「キーボードでの文字入力を少なくすることで、肩こりを解消する」こと。もうひとつが、話すことでブログの文章が書けたなら「ブログ記事の作成を効率化できる」ことでした。

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そして、実際にドラゴンスピーチに話しかけ、ブログの文章を書いてみました。

その結果・・・

残念ながら、ドラゴンスピーチに「話す」だけでは「ブログの文章が書けない」ことがわかりました・・・

なぜならば、人間の脳は「話すこと」と「文章を書くこと」を一緒にできないからです。

問題はドラゴンスピーチにあるのではなく、人間の思考が「話すこと」と「文章を書くこと」の2つを並列にできないところにあります。

心理カウンセリング空

人間の思考は2つのことを同時にできない

みなさんは、昨日食べた「朝ご飯のこと」と「お昼ご飯のこと」を同時に考えることができますか?きっとできないと思います。

なぜならば、人間の脳は「シングルタスク」で、異なる要素は順序だてて処理をしていくからです。

「文章を話す」ことと「文章をまとめる」ことは異なる要素です。

頭の中で情報を整理しながら、言葉で文章を話し、同時に文章をまとめようとすると、脳が混乱し、声が「どもり」ます。また、「え~」とか「あ~」などの声も入ってしまうので、結果としてドラゴンスピーチの認識率はかなり下がります。

Amazonのレビューなどで、「ドラゴンスピーチは使えない」と意見が書かれているのですが、それは、使用用途を間違えているか、異なる要素のことを2つ同時に行おうとしたから、ドラゴンスピーチが誤認識しただけです。

技術的な視点でドラゴンスピーチを見ると、ドラゴンスピーチは声を認識しているのではなく、音声をデータ化(符号化)して、その符号と、事前に登録されている文字データ(符号)をパターンマッチングして文字認識をしています。

よって、入力音声に歪みが出ると、符号データにも歪みが生じ、ドラゴンスピーチはうまくパターンマッチングができず、結果として誤認識をします。

ドラゴンスピーチでブログを書くときに大事なことは、「文章を話すこと」と「文章をまとめること」のフェーズを明確に別けること、そして、ドラゴンスピーチは 「文章を話すこと」フェーズで活用することです。

話すことは放すこと

みなさんは、親友や同僚と話をしているとき、心がスッキリとした経験はありませんか?

また、会議などでなんとなく雑談をしているときに、ハッとするようなアイディを閃いた経験はありませんか?

人は話をすると、心が軽くなり、アイディアを閃きやすくなります。

なぜならば、話すことは、思考を放す(解き放す)ことだからです。

ドラゴンスピーチの最大の強みは、話すことで思考を放す・広げることができることです。

以前にも紹介しましたが、私は思考展開ツールとして、『iMindmap Ver10』の『ブレストモード』を愛用しています。

そして、ドラゴンスピーチとiMindmap のブレストモードを組み合わせると、最高の思考展開ツールになります。

このブログも、iMindmapのブレストモードに、ドラゴンスピーチで話しながら思考を展開しました。それでは、私のブログ作成手順を基に解説をしていきます。

ちなみに、私はブログ作成時に以下3つのアプリを利用しています。
・ドラゴンスピーチ
・iMindmap Ver10
・一太郎

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ドラゴンスピーチを活かしたブログの作成手順

Step1 書きたい記事のテーマを決める

まず、頭の中でブログのテーマを決めます。今回のブログであれば、「ドラゴンスピーチでブログが書けるか?」です。

Step2 テーマに関するキーワードをブレストする

ドラゴンスピーチとブレストモードを立ち上げ、テーマに関するキーワードを話し、付箋として貼り付けていきます。

このときの操作は、ドラゴンスピーチに「話す」ことと「クリック」だけですので、どんどん思考展開ができます。また、ドラゴンスピーチが誤認識しても関係なく、付箋を広げていきます。

Step3 キーワードをグループ化する

ドラゴンスピーチを一旦休止し、付箋を項目毎にグループ化していきます。

グループ化後、ブログに書く順番にグループを並べかえておきます。

Step4 キーワードを読者に話かける

続いて一太郎を立ち上げ、「エディタモード」にします。

Step3のブレストでまとめたグループを参考に、グループとキーワードを読者に説明するようなイメージで、「ドラゴンスピーチ」に話し一太郎に文章を音声入力していきます。

このときも、文章・文体にこだわらず、自然な感じで話していくことがポイント。そうすることで、ドラゴンスピーチの認識率を高めることができます。

この時点では、キーワードと言いたいことの短い文章の集まりになります。ドラゴンスピーチの役目はここで終わりです。

Step5 一太郎のアウトラインで文章を整理する

ここから、文章をまとめていくフェーズになります。

一太郎を「アウトライン」モードに切り替え、文章の順序の並び変え、中区分の見出しを決めていきます。このとき、ブレストのグループを意識しておくと、文章の流れがスムーズになると感じます。

一太郎の「アウトライン」モードは自由に文章を並び変えられるので、簡単に文章を組み立てることができます。この作業のときに、ハッと思いつくこともあるので、その際は、キーボードで文章を追加入力していきます。

Step6 文章を組み立てる

ここまでくると、短い文章の集まりが、見出し毎にグループ化され、ある程度の順序で並んでいます。

あとは、文章の「てにをは」を意識しながら、短い文章を意味ある文章に整理して、記事全体としての文章を組み上げます。

頭に中にある漠然としたテーマをいきなり書き出すよりも、作業を別けて、頭の中にあるものを話して(放して)から、文章を組み上げていくことで、私はブログを書く時間を短縮化できました。

ドラゴンスピーチの認識率を高める6つのポイント

ここまでドラゴンスピーチを活かしたブログ術を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。今回の記事はドラゴンスピーチがメインの記事ですので、最後にドラゴンスピーチの認識率を高める5つのポイントをご紹介します。

無駄な機能を無効にする

ドラゴンスピーチは音声を文字化する以外に、音声コマンドでWindowsを操作することも可能です。でも、実際にはWindowsを音声で操ろうとは思いません。

ドラゴンスピーチの音声コマンドの機能が多ければ多いほど、音声のパターンマッチングに時間がかかるので、不要な機能はすべて無効にしておきます。

音声トレーニングをしっかりとする

ドラゴンスピーチには、話し手の音声パターンとクセを学習するために、トレーニングモードがあります。トレーニングモードは少し長いので面倒に感じます。

しかし、ここでトレーニングを行うことで、認識率が上がり修正の手間が少なくなるので、トレーニングを1回は行っておきましょう。

ボキャブラリーを教える

何気なく使っている言葉の中に、私しか使わない言葉がたくさんあります。

例えば、息子の名前などは、私しか使わない言葉です。

そういう言葉はドラゴンスピーチに事前登録しておきます。その際に。「単語」+「てにをは」で登録すると、かなり認識率があがります。

間違えたら教える

ドラゴンスピーチを使い始めのころ、ドラゴンスピーチは誤認識が多く発生します。

そのとき、イライラしないで、しっかりと言葉を教え込みましょう。この際も「単語」+「てにをは」で登録すると、かなり認識率があがります。

定期的に復習をさせること

ドラゴンスピーチは誤認識を訂正するたびに学習をしていきます。その間違えを修正し、復習させるのが、「音響・言語モデルの最適化」です。

ドラゴンスピーチはスケジュールで「音響・言語モデルの最適化」を自動化できるのですが、最適化は少し時間がかかる作業なので、音声入力作業が終わった後、手動で定期的に行っています。

静かなところで使うこと

ドラゴンスピーチを使い始めたとき、丁寧に話してもうまく認識されず、かなりイライラしました。なぜだろう?と考えたときに「音楽を聴きながら音声入力」していることが問題だと気づきました。

先にも説明したとおり、ドラゴンスピーチは声を認識しているのではなく、マイクから拾った音を符号化しています。よって、声と音楽が混ざった音声になると、誤認識が高くなります。

でも、仕事しているときに音楽は流しておきたい・・・と考え、購入したのが、ロジクールのワイヤレスヘッドセットです。

ヘッドセットは、マイクとヘッドフォンがセットになっているので、ヘッドフォンで音楽を聴きながら、マイクに話すことができ、音声の認識率が向上します。

それに、ヘッドセットを頭に付けていると、はちまきを巻いているようで、集中して仕事ができるように感じるのは私だけでしょうか・・・

まとめ

ドラゴンスピーチは高価なソフトです。なので、購入前に体験版で試せたらいいのですが、残念ながらドラゴンスピーチには体験版がありません。

だから、私は思いきってドラゴンスピーチを購入。早速音声入力をしたとき、「これは使えない・・・」と後悔しました。

このままヤフオクで売ろうかと考えたのですが、しばらくドラゴンスピーチに付き合ってみることにしました。

最初は、うまく文章が話せず、ドラゴンスピーチも誤認識します。

ドラゴンさんにわかりやすいように話そうとすると、なぜか私が緊張して肩がこったり、パソコンに向かって話している私を見て、「お父さん変になった」と子ども達から言われたり・・・私はいったい誰に向かって話しているのだろう・・・と挫折したくなりました。

それでも諦めずにドラゴンスピーチを使い続けたあるときから、言葉の認識率がグンと向上して、今では欠かせないソフトに育ちました。

ドラゴンスピーチは昔流行した「たまごっち」みたいなものです。

自分でソフトを育てあげ、自分専用にカスタマイズしていく、不思議なソフトです。「話す」ことで思考を広げたいと思うかたはAmazonで販売されているダウンロード版がお得です。

ぜひ、自分専用のドラゴンスピーチを育てくださいね。

最後まで、ありがとうございました。

今回のオススメアイテム

■音楽聴きながら音声入力時に♪

■アウトラインで簡単に文章組み立て

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