みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のIT・パソコンサポートSORAの関口です。
コンピュータの音声認識技術が向上したことにより、iPhoneの「Siri」やAndroidの「OK Google」など、音声で文字入力ができるようになりました。
音声入力機能を使えば、メールや書類作成時など、話すこと文章作成がきるので、仕事の効率化が期待できます。
ただ、仕事で使うWindows10の標準機能で音声入力ができることはあまり知られていません。
Windows10の音声認識機能を使うことで、ワードやOnenote、Outlookなど、マイクロソフト製品で音声入力ができるようになります。
今回は、「Windows10 音声入力機能の性能から使い方までをレビュー」します。
Windows10音声認識機能とは
音声認識機能とは、マイクから入力されて音声を文字に変換する機能です。
Appleでは「Siri」、Googleでは「Ok Google・Google音声認識」が有名です。
以前もブログで紹介した、Speechnote(スピーチノート)はGoogle音声入力機能を使い、変換精度の高い音声入力ができるアプリです。
実は、Windows10にも音声認識が標準に備わっており、音声入力もできるようになっています。
ただ、Windows10の音声入力は、2019年9月の段階では、条件によっては使える程度の機能になっています。
Windows10の音声入力と、Google音声入力・ドラゴンスピーチを比較し、Windows10音声入力の機能をご紹介します。
Windows10音声入力の性能
Windows10で使える音声認識アプリとして、メジャーなのが「Google音声入力」と「ドラゴンスピーチ」です。
今回は、Windows10音声入力(以下 Win10音声入力)と「Google音声入力」「ドラゴンスピーチ」を比較します。
Win10 音声入力 | Google音声入力 | ドラゴンスピーチ | |
価格 | 無料 | 無料 | 有料 |
認識精度 | △ | ◎ | ○ |
認識速度 | △ | ◎ | ○ |
誤変換の修正 | ○ | × | ○ |
単語の登録 | ○ | × | ○ |
アプリへの音声入力 | マイクロソフト製品のみ | ブラウザのみ | 他のアプリでも可能 |
Windowsの操作 | ○ | × | ○ |
初期トレーニング | 必要 | 不要 | 必要 |
オフラインでの利用 | ○ | × | ○ |
上記の比較から、Win10の音声入力のメリットは、無料で使えることと、ワードやOnenoteなどの、マイクロソフト製品に直接音声入力ができることになります。
なお、エクセルへの音声入力はできませんでした。
Win10音声入力とドラゴンスピーチで「雨にもまけず」を音声入力した結果、ドラゴンスピーチの方が認識精度が高かったです。
Win10の「ディクテーションパネルを有効にする」のチェックを外すことで、マイクロソフト以外のアプリにも直接入力できるようになりますが、音声認識精度が落ちるように感じます。
Win10の音声認識コマンド一覧は下記のURLをご確認ください。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/12427
Windows10音声認識のセットアップ手順
それでは、Windows10で音声入力ができるように、音声認識機能のセットアップを行います。パソコンにマイクを接続して音声入力ができる環境を整えてください。
ちなみに、私はロジクールのワイヤレスヘッドセット「H800r」を使っております。
マイクのセットアップ完了後、初期セットアップ→トレーニングの順で操作を行います。
初期セットアップ
Windows10のコントロールパネルから「コンピュータの簡単操作」を選択
「音声認識」を選択
「マイクセットアップ」を選択
「次へ」
「ヘッドセットマイク」を選択して次へ
適切な位置にマイクを配置して「次へ」
「安田さんは・・・」ではじまる文章を読んで「次へ」
マイクのセットアップが完了したら「次へ」
「ドキュメントのレビューを有効にする」を選択して「次へ」
「有効化モードを選択」して「次へ」
リファレンスカードを確認して「次へ」
「音声認識の実行する」にチェックをつけ「次へ」
ここまで初期セットアップの完了です。続いて、音声精度を高める訓練に移ります。「チュートリアルの開始」
トレーニングして認識精度を上げる
音声認識トレーニングへようこそを「次へ」
表示されるテキストを読みあげていきます。トレーニングは5分程度です。
余談ですが、トレーニング画面は「ドラゴンスピーチ」のトレーニング画面とほぼ同じです。
Windows10の音声入力はドラゴンスピーチの変換エンジンを使っているかと思います。
Windows10音声入力の起動方法
Windows10の音声入力の起動は Windowsキー+Ctrl+Sキー で起動
誤変換の修正方法
音声入力による誤変換は、「修正文字+修正」と発音することで、修正文字の候補が表示される。
Win10の音声認識コマンド一覧は下記のURLをご確認ください。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/12427
まとめ
Win10音声入力、Google音声入力、ドラゴンスピーチを比較した結果、現時点で1番使えるのはGoogle音声入力です。
しかし、Google音声入力は、誤変換の修正ができないこと、WordやOnenoteなどに直接音声入力することができません。
Win10音声入力は、無料でWordやOnenoteに直接音声入力ができるのが最大の魅力です。
また、音声認識のトレーニング(ディクテーション)を繰り返していけば、認識精度が向上していきます。
とりあえず、音声入力を試してみたいと思われている方は、試す価値のある機能と思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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