みなさん、こんにちは。
ITサポートSORAの関口です。
最近、私が使用しているWindowsタブレット(dell venue 8 pro 5855)で「Windows Updateに失敗しました」というエラーメッセージが頻繁に表示されるようになりました。
失敗しているWindows Updateは、2017年10月にリリースされた「Fall Creators Update (version 1709)」の大型アップデート。
Windows Updateがバックグラウンドで「Fall Creators Update 」を適用する際、Windowsタブレットのディスク容量不足が原因でエラーが表示されていました。
Windowsタブレットのハードディスク容量は32GBや64GBと少なめです。
「dell venue 8 pro 5855」のディスク量は64GBですが、そこにWindowsOSや必要なアプリをインストールすれば、ディスクの空き容量にゆとりはありません。
それなのに、バックグラウンドで大型アップデートを適用しようとするのはどうかと思いますが、セキュリティーの観点からもいつかはアップデートをした方がいいので、今回Windowsタブレットに「Fall Creators Update (version 1709)」を適用することにしました。
しかし、これがなかなか大変な作業で、多くのトラブルに見舞われました。
今回は、Windowsタブレット(dell venue 8 pro 5855)に「Fall Creators Update (version 1709)」をインストールした時に遭遇したトラブルとその対策について書いていきます。
Windows Updateエラーの頻発
2018年1月から、マイクロソフトは「Fall Creators Update 」の自動配信をWindows Updateで開始しました。
その結果、私が使用しているWindowsタブレット(dell venue 8 pro 5855)で「Windows Updateに失敗しました」というエラーメッセージが頻繁に表示されるようになりました。
「Fall Creators Update 」をインストーするためには、以下の仕様を満たす必要があると、マイクロソフト社のHPに書かれてます。
プロセッサ | 1 ギガヘルツ (GHz) 以上のプロセッサまたは SoC |
---|---|
メモリ | 32 ビット版では 1 GB 64 ビット版では 2 GB |
ハード ディスクの空き領域 | 32 ビット版 OS では 16 GB 64 ビット版 OS では 20 GB |
グラフィックス カード | DirectX 9 以上 (WDDM 1.0 ドライバー) |
ディスプレイ | 800×600 |
また、インストール時の注意事項として、以下のようにも書かれています。
- ハード ドライブの容量が 32 GB のデバイスや、ハード ドライブが満杯になっている古いデバイスなど、空き領域が少ないデバイスでは、アップグレードを完了するためにストレージの追加が 必要になる場合があります。
- アップグレード中に表示される指示に従ってください。アップグレードを完了するために、ハード ドライブから不要なファイルを削除したり、USB フラッシュ ドライブを挿入したりすることが必要になる場合もあります。
- 空き領域が少ないデバイスや、32 GB などハード ドライブの容量が小さい PC では、アップグレード後に空き領域がほとんどなくなる場合があります。
引用元
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-specifications
「dell venue 8 pro 5855」のディスク容量は64GBです。そこにWindowsOSや必要なアプリをインストールすれば、ディスクの空き容量にゆとりはなく、「dell venue 8 pro 5855」のディスクの空き容量は約2GB。
そのため、Windowsタブレットへの「Fall Creators Update 」のインストールを見送っていたのですが、Windows Updateでの自動配信が開始されたことにより、Windows Updateエラーが最近になって頻発する結果となりました。
個人的には、Windowsタブレットに無駄な機能はいらないので、機能面から見て「Fall Creators Update 」をインストールする必要性はないのですが、セキュリティー対策の観点から、いつかアップデートが必要になるので、今回Windowsタブレットへ「Fall Creators Update 」をインストールすることにしました。
しかし、ここからが問題の連続でした。
Windows Updateファイルがディスクを圧迫していた
「Fall Creators Update 」をインストールするには、ハードディスクの空き容量が約9GB必要です。
しかし、私のWindowsタブレットの空き容量は2GBしかなく、残り6GBの空きスペースを確保する必要があります。
まず、Windowsの設定からストレージの使用状況を確認しました。
すると、「一時ファイル」に約3.8GB消費していることが判明。
「一時ファイル」の詳細を詳しく見ると、「保留中の更新とプレビュービルド」であることがわかります。
これらのファイルは「Fall Creators Update 」をインストールするために、自動的にダウンロードされたインストールファイル群。しかし、WindowsUpateのエラーを何度も繰り返したためか、まともにWindows Updateが動作していない状況。
まず、この3.8GBのファイル群を1回削除し、ディスク空き容量を確保したうえで、「メディアクリエイターツール」で「Fall Creators Update 」をインストールすることにしました。
しかし、この該当ファイルがどこにあるのか見つかりません。
Windows Updateの「更新プログラムをアンインストール」からも削除することができず
Cドライブの「ディスククリーンアップ」と「システムファイルのクリーンアップ」を行なっても、該当ファイルが見つからず。
「Fall Creators Update 」をインストールするために、ディスク容量を空けたいのに、「Fall Creators Update 」の事前ファイルに邪魔をされるという悪循環です。
ツールを使い調べたところ、ダウンロードファイル群は下記のフォルダ(c/windows/softwaredistribution/download/)に保存されていることが判明。「サイズが3.29GBあるフォルダ」を削除し、ディスク空き容量を6GB確保することができました。
注意
上記の方法はマイクロソフト社が推奨するものではありません。
各自の責任で行なってください。
Fall Creators Updateが40%でフリーズする
ディスク空き容量を確保した後、メディアクリエイターツールを利用してインストールすることにしました。
しかし、メディアクリエイターツールで「Fall Creators Update 」をインストールした結果、40%進んだ時点でインストールプロセスがフリーズする問題が発生。
以前、ウイルス対策ソフトの影響でアップデートが止まる問題があったため、ウイルス対策ソフトを削除してから、再度インストールしても40%でプロセスがフリーズ。
今回はメディアクリエイターツールでのインストールを断念。
「Fall Creators Update 」では、USBメモリを外部記憶装置として使えるようになりました。
Windowsタブレットに「Fall Creators Update 」の事前ファイルを再びダウンロードしたのち、USBメモリを記憶装置に設定する方法で、インストールを実行。
しかし、この方法でも40%進んだ時点でインストールプロセスがフリーズ。
私のWindowsタブレットには、メディアクリエイターツールでもUSBメモリを使っても「Fall Creators Update 」のインストールができません。
それなのに、マイクロソフトは「Fall Creators Update 」のインストールをススメてきます。
Offce2013を一旦削除してディスク容量を確保する
メディアクリエイターツールもUSBメモリも使わずに「Fall Creators Update 」を通常インストールするには、ディスク空き容量が約9GB必要です。
私のWindowsタブレットの場合、あと2GB空き容量を確保すれば通常インストールが可能になるので、苦肉の策として、オンラインで再インストールが可能なOffice2013(約2GB)を一旦アンインストール。
[aside type=”warning”]
注意
オンラインでOffice2013を再インストールするにはライセンスコードが必要です。
Office2013をアンインストールする前にライセンスコードを確認してください。 [/aside]
約9GBディスク空き容量を確保したのち、「Fall Creators Update 」を通常インストールした結果、無事にインストールができました。
「Fall Creators Update 」インストール完了後、不要になったWindows Updateファイルをすべて削除し、再度Office2013をオンラインでインストールしました。
まとめ
ディスク容量が少ないパソコンやWindowsタブレット利用者にとって、Windows10の大型アップデートは悩みの種です。
せめて、アップデートに必要な一時ファイル群をタブレットに備わっている「マイクロSD」に保存させる仕様であればいいのですが・・・
これからもWindows10の大型アップデートが続くと思いますが、ぜひ、容量に少ない端末向けのにシンプルなアップデートを提供してほしいものですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (4件)
素晴らしい記録です。
私はディスク16GB Mem1MBの超やすい7インチタブレットです。簡単に外に持ち出せるWindousと言う事で重宝していましたが、Windows8から10にアップデートして最初は快適でしたが、Versionがどんどん上がる度にだんだん厳しくなり最後はアップデートも全くできなくなりました。OfficeMobile、メーラーなどAppを削除してもディスクの空きを増やすことはできませんでした。
メモリークリーンしても何か隠れた所に保存されているキャッシュみたいな物があるはずだと探していて、
あなた様のホーム頁にたどり着きようやく解決できました。
外に持ち出せるWindowsとしてWindowsタブレットは使いやすい反面、容量の少ないWindows10の大型アップデートは悩みの種ですね。
今回、無事にアップデートできたとのことでよかったです。Windowsタブレットを長く使えるといいですね。
ご丁寧にコメントありがとうございます。
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