みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市のITサポートSORAの関口です。
Windows11では、Windows Update後に新しい機能が追加されることがあります。
以前より、Outlookの右上に「新しいOutlook」というスイッチが表示されています。
このスイッチを有効にすると、Outlookが「新しいOutlook」に切り替わります。
この切り替わり時にトラブルが発生することがあります。
今日はそのことについて書いていきます。
Outlookの画面が変わりメールが送受信できないトラブルサポート
先日、お客様より「Outlookの画面が変ってメールが受信できなくなった」との相談をいただきました。
リモートサポートで確認した結果、新しいOutlookに切り替わってしまったことが原因でした。
以前より、Windows11にはOutlook(New)アプリがインストールされています。
Outlook(New)は、Windowsメールの置換え版のようなのですが、アプリ版Outlookの右上にも「新しいOutlook」スイッチが表示されるようになっています。
アプリ版「新しいOutlook」スイッチを有効にすると、以下警告画面が表示されます。
そのまま切替えるをクリックすると
接続設定画面が表示されて続行を継続すると
新しいOutlookに切り替わります。
私のアプリ版Outlookには、Exchange方式と2つのIMAPアカウントが設定されています。
その状態で、「新しいOutlook」スイッチを有効にすると、3つのアカウントは自動移行されますが、IMAPアカウントではパスワードの再入力が必要になります。
この時にパスワードを再入力しないと、新しいOutlookでメールの送受信ができなくなります。
また、アプリ版Outlookから新しいOutlookを有効にすると、これまでのアプリ版Outlookのショートカットが全て新しいOutlookに切り替わり、アプリ版Outlookに戻れなくなります。
アプリ版Outlookに戻すには、新しいOutlookの右上に表示されている「新しいOutlook」スイッチをOFFにします。
新しいOutlookに関するフィードバックが表示されるので最下段のスキップをクリック
しばらくすると、アプリ版Outlookに戻り、これまでどおりOutlookが使えるようになります。
以前、別のお客様でも誤って新しいOutlookに変更してしまい、上記手順でアプリ版Outlookに戻しましたが、その際に移行エラーとなり、アプリ版Outlookに戻せなくなりました。
その時は、Outlookを再インストールしてアカウントの再設定を行い対処しました。
状況によっては移行プロセスでエラーが出る可能性がありますので、お試しの感じでのOutlookの切り替えはしないほうがいいかと思います。
まとめ
これまで、新しいOutlookではIMAPアカウントのみ利用可でPOPは対象外でしたが、最近になってPOPにも対応したようです。
おそらく、MicrosoftはOutlookを「新しいOutlook」に統一するつもりだと思います。
その布石として、アプリ版Outlookの右上の切替えスイッチを作っているのだと思われます。
Outlookは多くの企業で使われており、POPで運用している方も多いと思います。
新しいOutlookはPOPにも対応したようですが。これまでの技術仕様は大きく異なる模様です。
そのため、POPで使っている人は新しいOutlookではデータ移行が大変になると思います。
その説明が一切されずに、新しいものを展開するやり方に、疑問を感じます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント